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March 2, 2009
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カテゴリ: ミステリ(日本)

虫も殺さぬ
太田蘭三
光文社文庫
☆☆☆☆☆○
 ホテルで溺死体で発見された男の胃の中からは女性の下半身の体毛が発見され…といういささかヘンタイな冒頭だが、その後はごく普通の刑事物。北多摩署の個性の強い相馬刑事や蟹沢刑事が出てくる。しかも、この相馬刑事、母親の看病を口実に殺人事件の捜査をサボって山登りをしたら、重要証人の人間関係を掴んできたり、事件の手がかりをつかんでくるのだから、お偉方も文句を今一つ言い切れない。更に被害届けの出せない大金ばかりを狙っているノビ(忍び)の泥棒、八島大二郎と一緒に山登りをして、一緒に温泉に入ったりしているのだ、相変わらず。しかもこの男を容疑者宅に忍び込ませて、証拠品(といってもゴミに近い)を持ってこさせたりもしている。色々ありえないとは思うのだが、この相馬刑事が憎めない。また、180センチ、80キロの相馬と細身で髪の毛も長めでインテリっぽい優男にも見える大二郎のコンビが私はかなり好きだ。それでこのシリーズを読み始めたわけだし。
 今回は、40歳前後のA型だという体毛の主が誰か、ということで捜査が二転三転する。それっぽい女が被害者の周囲にわんさかいるは、途中で参考人の一人が殺される、クワガタ盗難事件も起こる、でストーリーは盛りだくさんだが、綺麗に収束する。
 一昔前の小説で今はあまり出ていないようだが、このシリーズを読むのも楽しみが増えた。

 どうでもいいけど、「下半身の体毛」そのものズバリで書いてしまうとNGワードで投稿できないのだ、この楽天ブログ。原作の解説にもそのものズバリで書いてあるのに。





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Last updated  March 3, 2009 01:40:37 AM
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