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March 7, 2009
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 日本の小説

壁画修復師
藤田宜永
講談社文庫
☆☆☆☆☆
 初めて読んだ著者。実はミステリかと思って手に取ったのだが、どうも違うようだと思ったものの、中世のフレスコ画の修復師が主人公と知って、面白そうだったので購入。
 主にフランスの田舎で中世のフレスコ画を専門の修復するアベ。彼の名前はフランス語では神父という意味になるそうだが、彼(この人も過去に結構色々あった人)があちこちのフランスの田舎で出会う人生模様が淡々と語られる短編集。
 中世のフレスコ画を真夜中の教会で修復する(その方が静かなので好きなんだそうだ)というのもなかなか不気味だが、その名前のように、周囲の人々は彼に心の中の秘密を吐露していく。中世からそのまま現代になったようなフランスの田舎での話は、そのまま舞台を変えればどこでも通用しそうな普遍的なもの。そして、この著者の情景描写や料理の描写もあいまって、どの短編もまるで映画を観ているかのようだった。





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Last updated  March 7, 2009 01:51:04 PM
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