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June 9, 2010
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鳥辺野にて
加門七海
光文社文庫
☆☆☆☆◎
 江戸時代から大正時代ぐらいまでの時代色の強いホラー・怪談系の短編・掌編集。短編が8、掌編が4だ。どの作品も「牡丹灯篭」みたいな怖さがある。幸か不幸か夜中に1人で読めないほどではないけれど。だがこういう感じの怪談は好きだ。
 表題作の「鳥辺野にて」と掌編の「阿房宮にて」は結構グロテスクかも。私はこの加減好きだけど。割合先が読めるものから、登場人物が語られる物語の当事者なのかわざと曖昧であったり、語り手がこちら側だと思っていたらあちら側にいたり、とちょっとした意外性があるのもただの怪談と違うところだろう。読み終わってから寒気がしたり、重厚な読み応えは長編ホラーに譲るとして、短編の淡々とした怪談小説集もいい。





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Last updated  June 9, 2010 05:50:17 PM
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