混沌の本棚

混沌の本棚

PR

×

Calendar

Free Space

2010年12月1日より
読書メーター
登録しました。

琵音の今読んでる本

読書メーターに
画像がない本は
反映されないみたいです。

Archives

May , 2026
April , 2026
March , 2026
February , 2026
January , 2026

Keyword Search

▼キーワード検索

June 10, 2010
XML
カテゴリ: ミステリ(海外)

修道女フィデルマの叡智
ピーター・トレメイン
創元推理文庫
☆☆☆☆☆◎
 短編集。最初は近代~現代物かと思って中身を拾い読みしたら、なんと、7世紀のアイルランドの法廷弁護士(ドーリィ)が活躍するミステリだった。日本だと大化の改新が645年。平城京遷都より前の話である。実は、この時代の北西ヨーロッパなんて、蛮族の国だと思っていたのだが、アイルランドのブレホン法は実践から発展した複雑な法制度で5世紀には成文化され、イギリス統治になっても17世紀まで存続していていたそうな。また、この作品当時のアイルランドは男女同権が認められている。(ちなみに同性愛もブレホン的にはオッケーだそーな)
 もっともミステリとしてはとても典型的なフーダニット、ホワイダニットの作品。死体を囲む人々との面談をもとに、とても論理的に検証が進められていく。普通は短編集の方が読みやすいと思うのだが、この作品の場合、短編集であるがゆえに、7世紀アイルランドという、歴史物大好きの私好みの舞台がじっくり描写されているわけではない。それが少々残念だが、立ち並ぶ古代の王たちの陵墓の様子やこの時代のキリスト教会、神学論争などもかなり興味深い。この短編集の他にもう一つの短編集が近刊となっており、3つの長編の邦訳が出版されているようなので探してみよう。これも続刊が楽しみなシリーズだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 11, 2010 04:53:55 PM
コメントを書く
[ミステリ(海外)] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: