全4件 (4件中 1-4件目)
1
![]()
大好きなヨシタケシンスケさんの絵本。疲れているときに読むと、不意打ちで泣いてしまいそうになる「しばらくあかちゃんになりますので」。しばらくあかちゃんになりますので (PHPわたしのえほん) [ ヨシタケ シンスケ ]大人だって、親だって、少しお姉ちゃんやお兄ちゃんになった子どもだって、泣いて、叫んで、甘えたくなるとき‥ありますよね?絵本のなかで、お母さんは、赤ちゃんを抱えながら、やらなきゃいけない家事にてんてこまい。きいてきいてー、みてみてーっていうお姉ちゃんもいます。家事も子育ても1人で奮闘するお母さん。少しの間だけと、お母さんだって赤ちゃんになりますと宣言し、赤ちゃんへ。だけどゴロゴロしたら、壁にぶつかって、物が落ちてきて頭にあたり、溜まっていたいろんなことが込み上げてお母さんが泣いてしまうシーンがあります。この込み上げてくる感じ、私知ってるってなりました。ただただ泣きたくなるあのかんじ。その続きで、お母さんが泣いていると、赤ちゃんがやってきて、頭をなでなで、ぎゅーってしてくれるんです。そして、お母さんは、涙をふいて「赤ちゃんおわり」って、自分に言い聞かせて、立ち上がるんです。この感じも、知ってるってなりました。もういっぱいいっぱいになって、子どもたちから少し離れたくて、一人布団にくるまってもんもんとしてるとき、息子が「なにしてるのー?」って、知ってか知らずか、なにごともなかったのような顔でのぞいてくれたとき、あぁー、やるか‥って、切り替えて、またおかあに戻れるんですよね。そんななんてことない瞬間を、すごーくあったかく、だけどすごく丁寧に、優しく、描かれていて、やっぱりヨシタケさんの絵本、好きだなってじんわり心に沁みてくるんです。絵本には、お母さんだけでなく、お父さんも、会社のえらい方も、おじいちゃんも、赤ちゃんになるところが描かせています。お父さんは、家族には内緒で、こそっと笑だけど、絵本のなかでは、みんな今、赤ちゃんタイムですのでーと堂々と宣言していて、あぁなんかいいなって思いました。だって、誰だって、ママやパパじゃなくなりたいとき、1人の人間として、泣いたり、甘えたり、むしゃくしゃしたり、好きなことに没頭したりしたいとき、ありますよね。それができる世界。なんか、いいですよね。。大人だって時々は、素の自分に戻り、リセットして、またがんばって、大人だから楽しめるお酒やお菓子を楽しむ。そして心が満たされたら、今度は、誰かに優しい笑顔で向き合える。そんな循環ができたら最高だよねって言われてる気がしました。子どもたちは、大人が赤ちゃんになる姿がおもしろいようで、何度も何度も、見て楽しんでいます。大人はこんなことしないのに、おもしろいねって感覚で見てるのかなと思うのですが、実際の大人は、こんなにも赤ちゃんを求めていて。。子どものときの私も、大人はなんでもできて、完璧で、疲れなんてなくて、なんでもやってくれて当たり前みたいなところがありました。だけど、大人になった今は、全然で。子どもの延長でしかなくて、愚痴も言いたくなるし、疲れきってるし、誰か助けてよって思ってる。同じ絵本を読んで、同じように感動したり、おもしろいねって笑ったりできる瞬間はたくさんあるけれど、こんなにも、大人と子どもとで、違う感情になれる本も珍しいし、おもしろいなって、思います。現在進行形で子育て中は、わかるわかると思える描写がたくさんありますが、子育てが一段落したあと、子どもが手を離れてしまったとき、この絵本を読んだらどうだろうと想像してみると、、私はまた泣いてるように思います。懐かしくて、戻りたくて。その時その時は、一生懸命で、いっぱいいっぱいで、しんどくて、1人になりたくて、がむしゃらだけど、そばには、見て見てーってかまってほしい子どもも、真っ直ぐな目で見つめてくれる、求めてくれる子どももいる。最高な瞬間を、今過ごせているのだと、気づきました。子どもたちが大きくなったとき、あのときはよくがんばったよねと、笑って泣けるように、今を精一杯楽しみたいなと思いました。子育て真っ只中のパパさん、ママさん。きっと何か響くものがある絵本だと思います。子どもたちには楽しい絵本だと思います。おすすめです!
2025.05.18
コメント(0)
![]()
心の底から、この本に出会えてよかったと、読み終えたとき思った本でした。「カラフル」カラフル [ 阿部 暁子 ]物語は、怪我をして走ることをやめてしまった高校一年生の男の子と、病気で車椅子ユーザーになった高校一年生の女の子を軸に、同級生や家族、支えてくれる人たちが、思いを重ねていく物語。障害があるない関わらず、すごく上手に生きているように見える人にだって、悩みも、不安も、自分を好きになれないところも、自信がもてないことも、人には言いたくないことも、偽りの自分を装って生きていることも、何かしらを抱えて、この生きにくい世の中を生きていて。本当に色々な考え方があり、ぶつかることももちろんあって、そのときどうするべきなのか‥。私は、大抵自分の気持ちには蓋をし、相手が求めることに合わせてきてしまったのですが、この物語のなかでは、それぞれの思いをちゃんと言葉にするシーンがたくさんでてくるんです。綺麗な言葉で、相手に合わせて、ゴタゴタしないように空気を読んで終わりじゃなくて、相手を攻撃したい、傷つけたい、負かしたい、でもなく、ちゃんと本音を、相手に届くように、届けるよう努力する。結果は、現実は、そう甘くはなくて、思い通りになんてならないことのが多いけれど、想いを口にしたこと、想いを伝えあえたこと、相手の痛みや考えてることを知れたことは、結果以上に、得るものがあるのだと、この物語で知ることができました。人それぞれ考え方は違う。そんなこと、どの本を読んでも書いてあるし、そんなこと、今更言われなくてもわかっているよと思っているのに、現実では、なんで?と思うことがたくさんあり、信じられない‥なんでわかってくれないの?と、一人で傷つき、相手に対してイライラしてしまうことがあるなか、この本に出会い、優しく、だけど力強く、それで、あなたはどうするの?と、問われたように思いました。いろんな人がいる。本当にカラフルです。そのなかで、どう向き合うか。まっすぐに、誠実に、気持ちを届けあいさえできれば、きっと未来は明るいものになる。一生忘れない景色、瞬間が待っているかもしれない。。読みながら、たくさんカラフルな瞬間を感じることができ、胸がいっぱいになりました。素敵な言葉も、たくさんでてきます。映画化されたら、絶対に見にいきたい!本当に素敵な本でした。おすすめです!
2025.05.18
コメント(0)
![]()
去年1年間、小学校のPTA役員として、PTA文庫の活動をおこなっておりました。活動の一つに、休み時間に本の読み聞かせをおこなっており、読む側はとっても緊張するのですが、子どもたちは、低学年の子も高学年の子も、キラキラした目で聞いてくれたり、つっこみをいれてくれたり、感想を言ってくれたり、そんなやりとりに毎回うれしい気持ちをもらうのは私で、とても幸せな経験をさせてもらえた1年間でした。任期は終えたのですが、この読み聞かせには関わらせてもらいたいなと思い、今年からはボランティアとして参加させてもらうことになりました。そして、頭の片隅にずっと、次の読み聞かせのときはなんの本を読もうかなとの思いがあったのですが、この本を読みたい!と、すぐに思えた本に、出会えることができました。その本が、こちらです。【中古】しょうじき50円ぶん /廣済堂あかつき/くすのきしげのり(単行本)みなさんは、おつりが、50円少なかったら、どうされますか?または50円多かったら、どうされますか?物語は、小学生の男の子兄弟が主人公。2人共通のおこづかいが入った財布をもってお買い物へいきますが、もらったおつりが50円たりないことがありました。すぐに足りないよと言いにいき、一件落着。しかしまた別の日、今度はおつりが50円多くもらっていました。黙っていてもわからないよって気持ちと、50円足りないときには言いに行くのに、多いときには行かないなんておかしいよねって気持ちと、すごく悩みます。兄弟の出した答えは‥。そして最後は、読んでいても、泣きそうになるのを堪えるのが大変なくらい、感動します。この本を読み聞かせで読みたいなと思ったのは、正直者でいてくださいね、なんて上から目線のおこがましいことを言いたいのでは全くなくて、後ろめたくてもやもやしてしまう気持ちや、自分が思う正しいと思う気持ちにまっすぐいたいと思う気持ちや、お店のおじさんから、心からのありがとうと言われたときの気持ちなどを、一緒に味わいたいなぁと思ったからでした。子どもにとっての50円の重さを考えると、けっして安いお金ではないこと、すごくわかるんです。そのお金があればできることがたくさんある。だけど、おつり多かったよと返して得た、おじさんからの心からのありがとうや、まわりからの拍手は、きっとずっと忘れられないものになるんだろなと思いました。そんな心に残る経験はなかなかないかなと思いますが、本を読むことで、同じような気持ちを味わえるのって、すごく素敵なことだなと思うので、これからも本を通して、もやもやしたり、ドキドキしたり、うれしかったり、そんな感情を、子どもたちと一緒に味わえていけたら幸せだなと思いました。お金の大切さ。お金よりも大切なことはある。色々なことを考えさせてもらえる一冊でした。おすすめです!
2025.05.04
コメント(0)
![]()
みなさんは、朝ドラ「あんぱん」、ご覧になっておられますか?私はもう何年も朝ドラから離れてしまっていましたが、「あんぱん」は始まる前からなぜか気になり、ほんとに「ちゅらさん」以来になりますが、録画予約しながら見ています。誰もが知ってるアンパンマンの作者が、やなせたかしさん。名前は知っていましたが、どんな方かとは考えたこともありませんでした。ですが、「あんぱん」を見ていくうちにどんどん気になっていき、本屋さんではやなせさんに関する本を見つけては読みたくなり、今回購入したのは「やなせたかしの素顔 のぶと歩んだ生涯」です。やなせたかしの素顔 のぶと歩んだ生涯 (潮文庫) [ 伊多波 碧 ]みんなが大好きアンパンマン。保育園で働いていますが、アンパンマンを知らない子、嫌いな子に出会ったことないんですよね。私も息子たちも、アンパンマンを見て育ちました。なにげなく見ていたアンパンマンに、こんなに深い想いが詰め込まれていたことに、この本に出会い、初めて知りました。朝ドラ「あんぱん」はまだまだ放送中ですので、ネタバレはしたくないので、本の内容は今回は割愛させていただこうと思いますが、ドラマとは違った部分もたくさんあり、どんどん引き込まれていく一冊でした。お腹をすかせた人が目の前にいたら、自分の顔をどうぞとする。その行動に込められた意味を考えたことなどありませんでした。寂しい思いをしてきた幼少期の思いは消えませんし、大切な人たちを亡くした経験、読んでいても辛すぎる戦争では、戦争はおかしい、正義は逆転することもある、飢えている人がいたら自分のもっているパンをわけることこそが正義だ、など、強い芯となる想いができたのは、たくさんの痛みを知っているやなせさんだからこそで、痛みを知っているからこそ、同じ痛みで苦しんでいる人に手を差し伸べることができるんだと思いました。そして、ずっと抱えていた劣等感。こんなにも有名な人が、こんなにも劣等感を感じながら生きてきたなんて、考えたこともありませんでした。ですが常に、自分はできないんだから、やり続けるしかないと続けてきた、本当は、ものすごく強い方。そして、それをそばで明るく前向きに見守り、背中をおし続けてこられたのぶさん。劣等感を持ちながら、結果がついてこないことをあきらめないでやり続けることが、どれだけ難しいことか。常に夫を信じ、前向きに夫を支えることが、どれだけ難しいことか。どれもこれも難しいことを、投げ出さず向き合い続けた結果が、たくさんの物語を生み出し、何十年と誰からも愛されている今に繋がっているのだと、知りました。アンパンマンの歌詞の意味。アンパンマンの行動や優しさの原点。たくさんのやなせさんの伝えたかった想いを知ることができ、アンパンマンを見る目が大きく変わりました。0才の子どもも大好きなアンパンマン。お腹をすかせたひとがいたら、自分の顔をどうぞとできる。それを見て、育つ子どもたち。「なんのためにうまれて、なにをして生きるのか」を聞いて大きくなる子どもたち。きっと、人に優しい、そして自分としっかり付き合える人たちに育っていくのでは‥やなせさんの想いは、ずっと優しく引き継がれていくのでは‥と、読み終わって思いました。これからも朝ドラ「あんぱん」を応援しつつ、やなせさんが伝えたかった想いを、私のなかでも大切にしたいこととして忘れずにいたいなと思いました。出会えてよかったと思えた一冊でした。おすすめです!
2025.05.03
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1