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疲れているときに読むと、不意打ちで泣いてしまいそうになる
「しばらくあかちゃんになりますので」。
しばらくあかちゃんになりますので (PHPわたしのえほん) [ ヨシタケ シンスケ ]
大人だって、親だって、
少しお姉ちゃんやお兄ちゃんになった子どもだって、
泣いて、叫んで、甘えたくなるとき‥
ありますよね?
絵本のなかで、
お母さんは、赤ちゃんを抱えながら、
やらなきゃいけない家事にてんてこまい。
きいてきいてー、みてみてーっていうお姉ちゃんもいます。
家事も子育ても1人で奮闘するお母さん。
少しの間だけと、お母さんだって赤ちゃんになりますと宣言し、赤ちゃんへ。
だけどゴロゴロしたら、壁にぶつかって、物が落ちてきて頭にあたり、溜まっていたいろんなことが込み上げてお母さんが泣いてしまうシーンがあります。
この込み上げてくる感じ、私知ってるってなりました。
ただただ泣きたくなるあのかんじ。
その続きで、
お母さんが泣いていると、赤ちゃんがやってきて、
頭をなでなで、ぎゅーってしてくれるんです。
そして、お母さんは、涙をふいて
「赤ちゃんおわり」って、自分に言い聞かせて、立ち上がるんです。
この感じも、知ってるってなりました。
もういっぱいいっぱいになって、
子どもたちから少し離れたくて、一人布団にくるまってもんもんとしてるとき、
息子が「なにしてるのー?」って、
知ってか知らずか、なにごともなかったのような顔でのぞいてくれたとき、
あぁー、やるか‥って、切り替えて、
またおかあに戻れるんですよね。
そんななんてことない瞬間を、すごーくあったかく、
だけどすごく丁寧に、優しく、描かれていて、
やっぱりヨシタケさんの絵本、好きだなって
じんわり心に沁みてくるんです。
絵本には、お母さんだけでなく、
お父さんも、会社のえらい方も、おじいちゃんも、
赤ちゃんになるところが描かせています。
お父さんは、家族には内緒で、こそっと笑
だけど、絵本のなかでは、みんな
今、赤ちゃんタイムですのでーと堂々と宣言していて、あぁなんかいいなって思いました。
だって、誰だって、ママやパパじゃなくなりたいとき、1人の人間として、泣いたり、甘えたり、むしゃくしゃしたり、好きなことに没頭したりしたいとき、ありますよね。
それができる世界。
なんか、いいですよね。。
大人だって時々は、素の自分に戻り、
リセットして、またがんばって、
大人だから楽しめるお酒やお菓子を楽しむ。
そして心が満たされたら、今度は、
誰かに優しい笑顔で向き合える。
そんな循環ができたら最高だよねって
言われてる気がしました。
子どもたちは、大人が赤ちゃんになる姿がおもしろいようで、何度も何度も、見て楽しんでいます。
大人はこんなことしないのに、おもしろいねって感覚で見てるのかなと思うのですが、
実際の大人は、こんなにも赤ちゃんを求めていて。。
子どものときの私も、大人はなんでもできて、
完璧で、疲れなんてなくて、なんでもやってくれて当たり前みたいなところがありました。
だけど、大人になった今は、全然で。
子どもの延長でしかなくて、愚痴も言いたくなるし、疲れきってるし、誰か助けてよって思ってる。
同じ絵本を読んで、同じように感動したり、おもしろいねって笑ったりできる瞬間はたくさんあるけれど、
こんなにも、大人と子どもとで、違う感情になれる本も珍しいし、おもしろいなって、思います。
現在進行形で子育て中は、わかるわかると思える描写がたくさんありますが、
子育てが一段落したあと、
子どもが手を離れてしまったとき、
この絵本を読んだらどうだろうと想像してみると、、
私はまた泣いてるように思います。
懐かしくて、戻りたくて。
その時その時は、一生懸命で、いっぱいいっぱいで、しんどくて、1人になりたくて、がむしゃらだけど、
そばには、見て見てーってかまってほしい子どもも、真っ直ぐな目で見つめてくれる、求めてくれる子どももいる。
最高な瞬間を、今過ごせているのだと、気づきました。
子どもたちが大きくなったとき、あのときはよくがんばったよねと、笑って泣けるように、今を精一杯楽しみたいなと思いました。
子育て真っ只中のパパさん、ママさん。
きっと何か響くものがある絵本だと思います。
子どもたちには楽しい絵本だと思います。
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