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2015.02.28
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バチバチバチバチ----。

2月19日、春節を迎えた横浜中華街では、けたたましく爆竹が鳴り響いた。

太鼓とシンバルの音に合わせて獅子舞がうねる。

その獅子舞は一軒一軒と通り沿いの店舗の中に入り込んでは、その大きな口をパクパクとさせ客人や従業員の頭を撫でまわる。

「頭を撫でてもらえば、その年は健康や発展にあやかれるんです」

そう語るのは老舗中華料理店で長く働く女性だ。

創業は明治、横浜中華街の伝統を頑なに守り続けるひとりである。

秘伝のタレで漬け込んだチャーシューもさることながら、屋号の入った昔ながらの食器からもそのプライドが伝わってくる。

その女性は言う。



横浜中華街の変化、それはすでに「中華街ファン」からも声が上がっていた。

その声はむしろ失望に近い。

横浜市中区に勤務するIさんはこう語る。

「老舗がどんどん減っています。昔、腕を振るった名コックたちが中華街の外で開店、安くておいしいので、私自身、すでに横浜中華街に足を向けなくなりました」

かつて横浜市の港北区に在住していたというKさんは「20年ぶりに訪れたが、今では『食べ放題』と物売りばかりだ」と驚く。

また、自称「浜っ子」のHさんは「昔は情緒溢れる横浜中華街に友人を案内するのが自慢だったが、今ではそんな気分になれない」と失意を隠さない。

過去の横浜中華街を知るコアなファンほど、その落胆は大きいようだ。

横浜市の行政に携わる人物も忌憚ない意見をぶつける。

「横浜中華街は日本の他都市にない“異国情緒”が売りだったはず。しかしながら昨今は、単なるアミューズメント空間に成り下がった感は否めません」

(ダイヤモンドオンライン 2015年02月27日掲載) 2015年2月27日(金)配信





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最終更新日  2015.02.28 16:08:08
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