近年、近隣の外国からの流入人口が増加する中で、養育困難に陥った人々への支援や、貧困、麻薬など、市として対応しなくてはならない問題が深刻化を極めたため、ローマ市では、「チェントロ・ポリチーノ」(Centro per L’afiddo l’adozione ed il sostegno a distanza)という里親・養子制度を支援するためのセンターを設立した。元々は養子制度を支援するためのセンターとしての設立が考案されていたが、実働部隊である各区の業務の調整や、民間団体とのコーディネート、里親制度の啓発、専門職の資質向上のための研修などを担うためのセンター機能を持たせることに重きを置くこととなった。従って、「チェントロ・ポリチーノ」は、従来の機能の他に、ローマにある全センターのスーパーバイザー的役目も果たしていることになる。 虐待の予防につながる妊娠・出産、医療・保健等の相談を行う家庭相談所(consultorio familiare)は、別組織として機能をしている。 なお、ローマ市では、国に先立ち本年2004年には旧来の大規模施設は全廃されるとのことである。
少年たちのためのグループホーム「ドン・ボスコ」(“una casa famiglia al borgo ragazzi don bosco” )は、ローマ市の7区にあり、元はサレジオ会派の経営する施設であったが、現在は男女それぞれのために8人用のグループホームを一つずつ有し、14歳~18歳までの児童が生活している。 各グループホームには、6人(男性3+女性3)のケア職員(educatori)がいるが、アットホームな雰囲気を作るための、専門職の養成をしていくことが急務であると考えている。