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JRの姿勢に日本が重なる
尼崎のJR脱線事故に関連した談話で「信楽高原鉄道事故の教訓が生かされなかった」と言うのを聞いて、その後の事故の被害者とJR西日本の関係が、近隣諸国の人たちと日本政府の関係と重なってみえた。
信楽高原鉄道の後、確かに謝罪はされていた。
けれども安全より効率を優先したJRは、過密ダイヤを組み、運転士への圧力も相当のものだったらしい。
その結果、再び大惨事を起こしてしまった。
日本政府もまた「謝罪は何度もした」と言いながら、戦争を経験した人たちが「いつかきた道」と表現するような現在の日本のありよう。
例えば政治家の言動や教科書の記述。
ビラを配っただけで逮捕される市民や、卒業式の後に大量に処分を受けてしまう教職員。
そして世界に誇れる平和憲法さえも変えてしまおうという動き。
謝罪や補償よりも大切なのは「歴史の教訓を生かすこと」だと思う。
日本という国が、JR西日本と同じ道をたどり、悲劇を繰り返さないためにも
(西日本新聞 2005年5月13日)
参考
週間金曜日の常連のようです
ちなみに
「なぜ人を殺してはいけないのか」と子どもたちに問われ、答えに窮する
この国には「人を殺すことを容認する空気」があると思う。例えば、テレビに映った犯罪者に向かって「こんなやつ、死刑になってしまえ」と子どもの前で軽々しく言ってしまうおとなたち。
また、自然災害や事故による死には敏感に反応しながらも、戦争による兵士や民間人の死に対しては、その人数の多さにもかかわらず反応が鈍すぎる気がする。遠い国のことだし、取材や報道のされ方にもよるのだろうけれど、「人を殺す戦争は悪いこと」と子どもに教えているおとなはどのくらいいるだろう。
アメリカや日本の政治家が言っているような「戦争に至った正当な理由」を、世の中のことが分かっているような口ぶりで、子どもたちに語っているおとなの方が、はるかに多いのではないだろうか。それはもう「理由があれば人を殺してもよい」と言っているのと同じことだと私は思う。国家の言う「報復や正義」と、少年たちの「憎しみや怒り」はとても似た感じがする。
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