Clarte Coaching Office

Apr 4, 2004
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カテゴリ: cinema
in the cut

ギャンブラーが他人のカードを盗みみるときに使う言葉。
意味は隠れ場所。
語源は女性性器。転じて、人から危害を加えられない、安全な場所のこと。


今日は、メグライアン主演、ジェーン・カンピオン監督、ニコールキッドマン総指揮という話題作
【イン・ザ・カット】 を観て参りました。

『★性欲と恐怖の境界線―
殺人の疑いのある男との快楽に溺れる女教師をメグ・ライアンが熱演!

2004年、NYを舞台に「深くて、深い女の『性』(さが)」が暴かれる。』

という大々的な宣伝。

女性が描く、女性の性(さが)。官能サスペンススリラーとは?いかに?

感想は2点。

1、話がおもしろくなかった。
2、撮り方が不安定でおもしろかった。

以上!

まずは、メグライアンの崩れた体のラインと老け顔が衝撃だった。。。
崩れた体のラインは淫靡な劣情を抱かせます。そこが狙いなのか?
無駄に脱ぐシーンが多くて、官能的というのを通り越しててしつこい感じがして興ざめでした。

人との間に距離を置き、自分に入り込ませない生き方をしてきたフラニー(メグライアン)は


花びらの舞う風景、文学的な詩、地下鉄のポスターの言葉、スラングの意味、などなど。
これはこれで、意味があって美しくも官能的な言葉の数々。

それが、身近で起こる猟奇的殺人事件の取調べに関わることによって、刑事役のマーク・ラファロと出会い、
戸惑いながら愛しはじめ、自分の隠された性が目覚め始める、というような設定だったらしい。

女性の性(さが)をどんな風にこの女性陣は描くんだろう?と思いながら観ていると

当たり前すぎて、気が抜けるほど、フツーで、そういうフラニーみたいな性癖の人って、
人には隠してるだけで、どこにでもいるでしょ?!と思える当たり前さ。
そこが狙いか?

メグライアンの体当たり演技だから話題になるんだろうけど、最初に予定されてたニコールキッドマンが
フラニー役をやった方が、まだ繊細で監督の文学性の深みが出ててよかったかもしんない。

よくわからないけど、登場人物がすべて頭が弱いみたいで、サスペンススリラーのキレは全くなし。
「揃いも揃ってお前らはよー」とブーイングしたくなるほどです。

途中出てくるケビンベーコンの怪しいストーカーな役柄が一番淫靡だったりして(笑)?
刑事とのシーンよりも、腹違いの妹とのレズビアンの一線をあえて越えてない微妙な関係の方が
私的にはエロティックに感じたくらいで。。。

監督は、猟奇的殺人事件は、スパイス的に取り扱っているだけで、
フラニー(メグ)の性の目覚めみたいのだけを取り上げてかきたかったのかなー?

それにしても、全然衝撃はありませんでした。

期待もあまりしてなかったけれど、これだったら、イカンでしょ!!

【イン・ザ・カット】 ★(半分でもいいかもしれん)


(よかった点)
映像が、ナマナマしくてリアルな部分と、セピアカラーのフィクションシーンが織り交ぜられて
不思議なビジュアルを作り出しているところは、他のお金のかかりすぎた映画と違って
個性が感じられてすごいな。と思いました。
最初のメグライアンの不安定な欲求不満を表すためか、メグの視点を通してみる景色が
ブレて撮られていて精神状態がよく表されていた気がします。
観てる私としては、船酔いか車酔いでもしそうな、画面のブレに気分が悪くなったのだけれど、
主人公もこんな気持ちなのかもしれない、って体感できたところがすごいです。

くらーいニューヨークの側面もよく表されていて、怖い街だーって感じも良く出てた!

雰囲気はよく出てて、いいな、と思いました。


以上おしまい。






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Last updated  Aug 11, 2004 09:33:01 AM
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