未熟な作家の気まぐれファンタジー小説blog

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2007.01.14
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カテゴリ: 落雷疾風記
「・・・・・・ここですよ。」
しばらく小屋から歩いた所に、光を少し反射した、磨けば綺麗になりそうな岩の様な物が幾つもあり、転がして置いてあった。よく見ると、ある岩は海の様な色をしており、また、ある岩は黄金色、さらに朱色のような色をしている岩もあった。
「青い岩が、貴方達が探しているものの1つ、『ミスリル』ですよ。そして黄色っぽい岩が、『オリハルコン』です。」
「これが・・・・・・あのミスリルとオリハルコン・・・・・・。」
僕とジンが声を合わせてそう言った。
「アルメさん。少し質問なのですが、あの向こうにある赤っぽい色の岩は何ですか?」
とヴァンスが問った。確かに僕も不思議に思っていた。
「あぁ・・・・・あれですか?あれは、『ハマティルト』と呼ばれる『融合石』です。」
その言葉を聞くと、ヴァンスがハッとした。

ヴァンスから話を聞くと、さっき使用した融合魔法『ハマター』の代役が出来る石らしい。魔法のハマターを使うと、使用者も体力を要するが、このハマティルトを使用すると、ハマターを使わなくても融合する事が出来るらしい。
「しかしだクローヴィス。この巨大な岩をどうやって割るんだ?じゃないと持ち帰ることが出来ないぞ。」
と、ジンが指摘した。
確かにそうだ。こんなに硬いものを、どうやって持ち帰るかという事を考えなければ、たとえ見つけても、意味が無い。
すると、ずっと黙っていたアリアが口を開いた。
「この岩・・・・・・同じ物質同士・・・・・・割れる。金剛石を・・・・・・金剛石で加工するのと・・・・・・同じ・・・・・・。」
と、ヒントの様なものをくれた。
するとヴァンスが少し冷や汗をかきながらこう言った。
「この方法に賭けてみよう。出来るかどうかは分かりませんが。」
そう言うと、ヴァンスは静かにローブを脱いだ。
「えっ、まさかヴァンスさん?!」

「・・・・・・いきます。」
そう言った後、ヴァンスはミスリルの岩の方に向かって走り出した。そしてヴァンスは、背中から岩へと、思い切りぶつかったのだ。キンッという金属音を立てて。
「うぐっ・・・・・・!」
ヴァンスは倒れこんだ。岩を見ると、血が付いている。アルメ達は悲鳴を上げ、僕達はヴァンスの所へ走った。
「大丈夫ですか!ヴァンスさん!なんて無茶な・・・・・・」

「くっ・・・・・・私は・・・・・・大丈夫だ・・・・・・。それより、よく岩を・・・・・・見てくれ。」
僕とジンは、ヴァンスの言う通りにした。すると、少し岩がへこんでいるのが分かった。もしやと思い、すぐに床を見た。すると・・・・・・
「ヴァンスさん・・・・・・やってくれたじゃねぇか。」
ジンが笑んだ。僕もつられて笑んだ。ミスリルの塊や破片が、床に散っていた。そして、ヴァンスの背中にも。
アルメ達はすぐにウィンディーネとシェーラを召喚。すぐにヴァンスの血を洗い流し、その傷の応急処置をした。そしてそれらをよく見ると、それはまぎれもなくミスリルだった。
「だが、まだ終わっちゃいない。オリハルコンが残っているからな・・・・・・。」
ジンがそう呟(つぶや)くと、余計なことを言ったなみたいな口調で、僕は注意した。
「だがジン君の言う通り、まだ1つ残っている。・・・・・・早くやればいい事だ。なのでそろそろ行きますよ。」
ヴァンスはムクッと立ち上がると、今度はオリハルコンの岩に向かって走り出した。
すると、いきなりシェーラが両手を合わせ、その後に走っているヴァンスに掌を翳した。
(・・・・・・ガルディン!)
という声が頭から聞こえてきた後、ヴァンスの身体が一瞬カッと光った。すると、いきなりオリハルコンの岩が一瞬で砕け散った。
「ズガァーン!!!」
聞き苦しい爆発音がして、音が静まった時、僕達はヴァンスの方へと走った。
「ヴァンスさん!大丈夫・・・・・・!!!!」
なんとヴァンスは無傷だった。しかも立っている。
「わ、私の身に何がおこった?」
ヴァンスや僕ははついおどおどしてしまったが、アルメが近づいてきて、こう言った。
「・・・・・・シェーラの使用できる魔法の1つを使用したんです。最初は何をし出すか分からなかったので、少しビックリしましたが・・・・・・。この魔法は、私達が使って岩を壊せば良かったのですが、この魔法を使うのが初めてなもので・・・・・・。自分達では少し恐怖感もあったので、いわゆる実験扱いで使用したのです・・・・・・すみません。」
と、後ろでアリアが深々と頭を下げた。
「いえいえ。謝ってもらう必要はないですよ。逆に、僕達からお礼が言いたいです。すんなり岩を壊すことが出来たのですから。」
僕はそう言い終ると、軽く頭を下げた。
「ついでにハマティルトの岩もいいですか?」
「えぇ。いいと思いますよ。」
アルメがそう言い終わると、アリアが前へ出て、シェーラを召喚した。そして、ガルディンを唱えて岩を砕いた。
僕達は急いでミスリルとオリハルコン、ハマティルトのそれぞれの欠片を拾い集め、小屋に戻った。





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Last updated  2007.05.23 21:34:43
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