未熟な作家の気まぐれファンタジー小説blog

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2007.05.04
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カテゴリ: 落雷疾風記
2時間ぐらい経(た)っただろうか、サウザント・クロー自体は完璧に仕上がり、ジンは精霊石を埋め込む場所を設(もう)け、僕の精霊石を加工しはめ込み、その上から青銅のカバーの様な物を付けて、完成した。本来サウザント・クローには精霊石が含まれないので、僕が名前をつけた。その名も『CMファング』。鉤爪(かぎづめ)どころか、牙のように鋭かったからだ。さらに僕のイニシャルをつけた、完全オリジナルだ。

僕は早速小屋の外へ出た。ジンの事だから、重かったりはするだろうが、切れ味は抜群なはずだ。
しかし驚いた事に、重くない。
「鉤爪や牙を基本とした武器は、軽くなくちゃあ意味が無い。日頃使っている手や歯と同じぐらいの軽さでないと、扱いにくいからな。」
僕は納得しながら、ジンが用意した割ってない薪(まき)を10本ほど用意し、僕はその薪に向かって牙を向けた。
スパァン!という爽やかな音と共に、太い薪はバッサリ切れた。しかし、ヴァルスィンは出てこない。
「・・・・・・もしかしたら気合が足りないとか、その点はどうなんだ?」
と、ジンに指摘された。

そこへ夢で会ったオスカーが訪れ、久々に会った様な顔をする。
「・・・・・・クローヴィス、帰っていたのか。無事でよかった。・・・・・・戦闘の過程を進めているのか?」
僕やジンは頷きながら理由を話すと、訳も言わずに稽古に加わった。
オスカーは周辺の割れた薪を数本拾い上げ、ちょっとした台の上へ並べると、僕に試練を出した。
「『一刀両断』という技がある。神経を集中させ、並べた物が倒れない様にそのまま横に切るのだ。・・・・・・クローヴィス、お前にはできるか?」
僕は返事をしないまま楽な姿勢になり、集中した。30秒後ぐらいに僕はCMファングを構え、一気にその薪に突撃した。
1本の薪は横にスパァーンと切れたものの、その振動で周りの薪が数本倒れてしまい、見事に失敗。
「・・・・・・まぁクローヴィス。見ているがいい。」
と、懐(ふところ)に潜めてあった短めのナイフを取り出すと、素早く走り出し、2本の薪を一気にバッサリと切った。周りの薪は倒れず、切った下部も倒れてはいなかった。
「・・・・・・という風に、斜めに切るのがコツだ。・・・・・・試しに銃を使っては見ないか?狙いを定める練習にもなるし、定めるには集中力も必要だ。」
オスカーは太股(ふともも)に着けていた2つの短銃を外し僕達に手渡されると、すぐに構えて十数秒後に僕は発砲した。

ジンの方から銃声が耳を貫通すると、見事に外した。
「まぁそう焦らせるなよ、オスカー。もうちょっとだったのにな。」
僕達が撃った距離は、わずか20m。集中力が衰(おとろ)えているのが一目瞭然(いちもくりょうぜん)だ。
オスカーは、装備している銃器をジャキジャキいわせながら的に向かって歩いていくと、ある所へ印をつけて手招きをした。どうやらここで撃てとの事らしい。
僕とジンは走って近寄り、素早く銃を構えると、集落中に響き渡る銃声と共に薪を貫(つらぬ)いた。

そう言って、オスカーはその場から立ち退き、残ったのは僕とジン、撃たれた薪。銃弾に撃ちのめされたものの、無限弾丸の魔法がかけてある限り、撃った弾丸は数分後に消え失せる効果があるらしく、よく撃った痕跡の残らない暗殺によく使われたとか。しかし最近になると、消え失せるのはこの魔法ぐらいしかないのと、撃たれたと思われる所が激しく凹(へこ)んでいる所があれば暗殺容疑になる為、暗殺などの事柄は以前よりだいぶ減ったとセルヴォイから聞いたことがある。
ジリジリと僕達を照りつける空をハッと見ると、太陽が真上を横切ろうとしていて、僕達にお昼を告(つ)げた。僕はCMファングを抱き、午後2時に会う約束をすると、僕は家に向かって帰った。





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Last updated  2007.05.23 21:26:52
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