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僕と娘の暮らしをモデルに、わが家の10数年後を描いた短編小説がある。
7本の短編をまとめた単行本「あつあつを召し上がれ」(新潮社)の中に
収録されている。
著者は、作家の小川糸さん。
2011年に出版された本。
久しぶりに読んだ。
幼いころに母、秋子を亡くした呼春(こはる)が嫁ぐ日の朝、
父親にみそ汁をつくる。
母親に教わったみそ汁。父のためにつくる最後のみそ汁。
もし、自分が生まれてこなければ、
母は命を落とすことはなかったのでは。
そう悩む娘に父は、こう答える。
「確かに、出産したことで、秋子は体力を落としたかもしれない。
でも、呼春が生まれて再発するまでの数年間は、
本当に僕たち夫婦にとっては、天国だったんだ。
その時に、人生のすべての喜びを、思う存分、味わったんだ。
それに、もし、こーちゃんがいなかったら、お父さんは一人で淋しくて、
耐えられなかったよ。だから、すべてはなるようになっているんだと思う」
いつか、そんな日が僕たち親子にも訪れるかもしれない。
』」
文庫本もあります。
あつあつを召し上がれ [ 小川糸 ]
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