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カテゴリ: カンツォーネ

 オークションもなんとか順調に入札していただいております。映画「砂上物語」の2件も複数のご入札がありました。昨年秋、出品を初めて間もない頃にこの2枚のシングル盤を出品したのですが、なかなか入札がされず、若干値引きをしてやっと落札してもらえました。


今回は映画音楽一本に絞ったので、皆さんに出品を見てもらえたのが良かったのかもしれません。

出品のアドレス
 cnz27hiro http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/cnz27hrio です

JET-1371 (1964年4月GLOBE –日本ビクター) “砂の上のバラ-ド(黒い星)(STELLE NERE)/私のロボット(SONO UN ROBOT)” キコ・フスコ(KICO FUSCO)


JET-1371JET-1371 SS-1462SS-1462


SS-1462 ((1964年8月 VICTOR –日本ビクター)“砂上物語(STORIE SULLA SABBIA)/愛する恋人に会う時(QUANDO VEDRETE IL MIO CARO AMORE)”カルロ・フェラーラ楽団(CARLO FERRA'RA)/ドナテラ・モレッティ(DONATELLA MORETTI)


 これからお話しするのはSS-1462 のB面に入っているドナテラ・モレッティのことです。ビクターはこの当時(1964年以前)カンツォーネに力を入れておりキング・レコードと競っていました。というより各社満遍なく可なり力を入れておりました。


チンクェッティの“夢みる想い”前、直後の黎明期のお話です。64年9月にはRCAの歌手9人が全国13都市16公演のツアーにやって来ました。ニコ・フィデンコを筆頭にジノ・パオーリ、新人ホープでジャンニ・モランディもいました。


当時のビクターの方式は有名な(売れそうな)イタリア映画音楽のB面にカンツォーネ歌手の歌を入れるという方法を取って いました。その後キングはチンクェッティのサンレモ曲に新人のカテリーナ・カセルリやマッシーモ・ラニエリを入れる作戦を取りました。


話を元に戻しましょう。同じことを映画「砂上物語」のB面に当時清純派アイドルとして売出していたドナテラ・モレッティの“愛する恋人に逢う時”をいれました。62年にデビューし4枚目のシングル盤(63年)の曲です。また彼女最大のヒット曲でもありました。


PM-3229 (1963. RCA – RCA ITALIANA) “QUANDO VEDRETE IL MIO CARO AMORE (愛する恋人に会う時)/ MATRIMONIO D'INTERESSE”

PM45-3229 PM45-3229PM45-3114PM45-3114


PM45-3114 (1962. RCA – RCA ITALIANA) “L'ABBRACCIO/ SE POTESSI”
なにしろデビューは幸運にも恵まれたとしても第1回カンタジーロのジローネB(新人部門)でいきなり優勝、総合順位でも第3位になってしてしまったのです。曲は“ラ・ノビア”の創唱歌手アントニオ・プリエートの曲“EL BRANZO” をカヴァーしたものです。

翌年63年のカンタジーロにはジローネA(スター部門)の出場で、第4位“私の20年間をどうするつもり?(COSA FAI DEI MIEI VENT'ANNI)”、64年“恋の法則(LA LEGGE DELL'AMORE)”(この年度は優勝曲のみ決定)、65年“あなたは出て行く(TI VEDO USCIRE)”第7位、66年“海上の月の光(CHIARO DI LUNA SUL MARE)”第6位とRCAイタリアーナに在籍中は第1回から連続出場を果たしました。

PM45-3319 (1965. 6. RCA – RCA ITALIANA)
“TI VEDO USCIRE(あなたは出て行く)/NON M'IMPORTA PIU'”


"あなたは出てゆく"はシラ・ブラックのOR- 1568(1966. 9. 5 ODEON - 東芝音楽工業)"忘れたいの(DON'T ANSWER ME)/アルフィー(ALFIE)"の "忘れたいの" の元曲です。シラ・ブラックの盤を探しています。せめてジャケット画像だけでも!


                   PM45-3319 PM45-3319

カンタジーロに強いRCAイタリアーナもサンレモ音楽祭に関してはゴタゴタ続きで、1965年は出場辞退、翌66年は変則的にエドアルド・ヴィアンネロのみの出場となりました。大会社RCAイタリアーナではドナテラ・モレッティでも出場順は10番目以下で、いくら待ってもサンレモ音楽祭に出場は出来そうもありません。

そうする内に、人気も下降気味だったニコ・フィデンコが新興マイナー・レーベル、パレード(PARADE)に移籍します。マカロニ・ウェスタンのサントラ・ファンにはかなり知られた会社です。ドナテラもフィデンコの後を追うかのようにRCAをやめパレードに移籍します。そして彼女も念願かない1967年のサンレモ音楽祭に出場出来ました。
PRC-5024 (1967. 1.PARADE – PARADE,Italy)
“想いをこめて(UNA RAGAZZA)/UN AMORE”

PRC-5024PRC-5024 HIT-1434 HIT-1434

HIT-1434 (1967. 5.10 SEVEN SEA - キング) “ガンマン無頼(TEXAS ADDIO)/想いをこめて(UNA RAGAZZA)” ドン・ポウエル(DON POWELL)/ドナテラ・モレッティ(DONATELLA MORETTI)


残念ながら、ジャケットに彼女の名前も写真もありませんが、立派にサンレモ曲は国内盤でも発売されました。この後、日本では彼女の名前を見なくなりました。この辺りは以前ブログに書いたロベルタ・マッツォーニによく似ています。この後の部分は同じくブログに書いたミランダ・マルティーノ(MIRANDA MARTINO)に似ています。

しかし33年後2000年になって突如、ドナテラ・モレッティの名前が出てきました。なんど彼女の曲がエンニオ・モリコーネのアレンジだったことでCD化されて国内盤が出されました。

BVCM-37063~72 (2000. 3.23 RCA - BMGファンハウス) “エンニオ・モリコーネ・クロニクル(THE ENNIO MORRICONE CHRONICLES)” 収録曲は3曲
4.愛する恋人に会う時 (QUANDO VEDRETE IL MIO CARO AMORE)
5.小さな雫 (MILLE GOCCE PICCOLINE)
6.一年以上も (ERA PIU' DI UN ANNO)

BVCM-37063~72 BVCM-37063 BVCM-37208~9 BVCM-37208

BVCM-37208^9 (2001. 4.25 RCA -BMGファンハウス) “エンニオ・モリコーネ/アルティメット・イタリアン・ポップス・コレクション(ENNIO MORRICONE/40th COMMEMORATION : ULTIMATE ITALIAN POPS COLLECTION)”
11.私の20年間をどうするつもり? (COSA FAI DEI MIEI VENT'ANNI)
12.海である日 (UN GIORNO DI MARE)

話は前後しますが、彼女の“愛する恋人に会う時”は
SHP-5337(1964. 8. VICTOR -日本ビクター) “太陽! 恋! 歌!(FESTIVAL IN CASA)” にも収録されています。このLPはイタリア本国でサンレモ音楽祭に参加できない自社の歌手だけの音楽祭をしたアルバムです。


           SHP-5337 SHP-5337
最後の彼女のバイオグラフィーとイタリアのファースト・アルバム(今年の初め幸運にも入手したもの)を紹介します。

PML-10355 (1963. RCA – RCA ITALIANA) “ドナテラ・モレッティ/16才の日記(DONATELLA MORETTI/DIARIO DI UNA SEDICENNE)”

                                PML-10355

1.MILLE GOCCE PICCOLINE  (小さな雫)
2.LE STELLE IN MANO
3.SANTI DI CIOCCOLATA
4.NON TEMERE
5.TI CHIEDO SCUSA
6.NESSUNO SA
7.MATRINONIO D'INTERESSE
8.QUANDO VEDRETE IL MIO CARO AMORE (愛する恋人に会う時)
9.UNO SOLO
10.NON ME NE IMPORTA NIENTE DELLA GENTE
11.NON PUOI AVERE SCORDATO
12.PASSERANNO

 ※アレンジはエンニオ・モリコーネ

ドナテラ・モレッティ(DONATELLA MORETTI) 1942年9月17日ペルージャ生。これまで書きましたように、華々しく第1回カンタジーロ新人部門優勝でデビュー、清純派アイドルとして活躍しました。その後1967年マイナー・レーベル「パレード」でサンレモ音楽祭出場を果たしました。
アイドルには終止符を打ちました。 71年ナポリのキング・ユニヴァーサル(ペピーノ・ガリアルディもいた会社)に移籍、カンタウトゥーリたちの曲を集めた“Storia di storie,”を、翌72年アルバム“Conto terzi” 出しました。
その後は1、2に1枚程度シングル盤かアルバムを出し、2000年にはルイス・バカロフ(Luis Enrique Bacalov)らと子供向け音楽のアルバム“ZUCCHERO FILATO”も制作しております。






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Last updated  2012.11.15 22:05:10
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