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2011.10.23
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カテゴリ: 和訳

ボックスアート
ウィラコチャボックスアート

ゲームボード
ウィラコチャボード

 デザイナーはフランスのHenri Kermarrec。これが3作目だが、前2作はまったくの無名。パブリッシャーのSit Down!はベルギーの会社で、フランス語のボードゲーム雑誌「plato」を出してるところが親会社らしい。

 ウィラコチャとはインカの皇帝の名前だそうだ。といっても舞台はインカ帝国ではない。プレイヤーは20世紀初頭のイギリス人で、南米の秘境で発見された未知のエネルギー物質、“ソムニウム”を手に入れるために努力する冒険家となる。そのソムニウムがある渓谷にウィラコチャ渓谷という名がつけられただけw

 ゲームボードは大きめのヘクスタイルを組み合わせてランダムに作られる。プレイヤーは手番ごとにダイス(最初は3個)を振り、その出目を自由に組み合わせて、条件に一致するタイルに自分のトークンを置く。そうやって征服した土地から資源、追加ダイス、ソムニウムなどを得て、それらを使って特殊能力を持つ建物や発明品を作り、より有利な条件でダイスを振って……と続いていく。いわゆる拡大再生産系だ。

 ゲームの勝利条件が3つあるところがちょっと目新しい。ゲームのテーマ通り、ソムニウムを一定の数確保したら勝ちなのは当然だが、ボード上にある4枚の遺物トークンをすべて集めた場合、ウィラコチャの隠し財宝を発見したことになって勝利することができる。また、ゲーム中に獲得した建物/発明品カードのコスト合計が一定数に達した場合、超強力な科学兵器「リヴァイアサン」を開発するに足る知識を集めたことになり、勝利する。ただ集めるだけなら遺物トークンが一番楽だろうが、このゲームでは比較的簡単に他プレイヤーの所持品を盗むことができるので、他プレイヤーも阻止しやすい。また、遺物トークンはゲームから除外される可能性もあり、そうなるとこの勝利条件は達成不可能になる。逆に「リヴァイアサン」の開発はちょっと難しいが、建物は盗めない(発明品は盗める)ので他プレイヤーの邪魔は入りにくい。やはり複数の勝利条件を常に視野に入れるのが重要だろう。

 「キングスブルク」「トロワ」などと同じ、ダイスを振ってから考える系ゲームだ。タイルを占領するには、そのタイルに書かれた数字“ちょうど”を用意しなければならない。また、数字ではなく出目が書かれたタイルを占領するには、その組み合わせの出目を用意しなければならない。たとえば数字が「10」のタイルは出目5、5でも2、3、5でも占領できるが、「出目5と5」が書かれているタイルは5、5の組み合わせ以外で占領することはできない。当然、簡単に占領できるところと難しいところがあるわけだが、難しいところは他プレイヤーに奪われる可能性も低いので積極的に狙いたい。手元のトークンを新たに置くには既存の占領タイルに隣接していなければならないとか、山岳タイルは特定のトークンでないと占領できないとか、ちょっと細かいルールが多いので理解しにくい(そしてインストしにくいw)かもしれないが、たぶん何ラウンドかやれば慣れるレベルだろう。このゲームで難しいのはこの占領ルールくらいだ。

 トークンは4種類あり、それぞれ特殊能力を持っている。占領した土地を強固に守ることができ、攻め落とされても再配置しやすいベースキャンプ、唯一山岳タイルを占領できるツェッペリン、遺跡で遺物トークンを取ることができる探検家、ソムニウムを掘ることができる掘削機……どのトークンをどこに配置するかも悩みどころだ。

 このゲームで一番の魅力はなんといっても技術カード。世界観がスチームパンク(厳密にはちょっと違うが)なので、まあゴテゴテしたでっかい超科学設備や発明品があるわあるわw
ウィラコチャカード

 強化外骨格! ジャガーノート! フォースフィールド! 飛行要塞! こう聞いただけで脳汁あふれまくりw


 ゲームとしては、結構殴り合いの要素が強いので今風ではないかも。ルールの巻末に「派手に殴られると相当凹んで浮上しにくいので防御重要よ」と書かれてるくらいw まあプレイヤーを選ぶタイプっぽい。そういうゲームであることを承知した上で、「リベットw 装甲飛行船w 破壊光線w」て感じに世界観を十二分に楽しめる人向けのゲームだろう。つまり私向けってことw


 当初は編集不可のPDFファイルしか公開されていなかったが、メーカーに問い合わせたら快く編集可能なファイルを送ってくれた。感謝。

BGGの和訳ページ

※どういう経緯か知らないが、「ルール訳してくれてありがとう!」てことらしく、和訳が↓の海外ボドゲサイトで紹介された。でかでかと書かれた●●の二文字が笑えるw

BOARD GAME MUSE






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Last updated  2011.11.02 09:38:59
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