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2011.07.06
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カテゴリ: アートと自然
ショコラさんのお誘いで、シネマ歌舞伎「女殺油地獄」を観てきました。

「女殺油地獄」の与兵衛は片岡孝夫(現・仁左衛門)の歌舞伎役者としての出世作でもあり、歌舞伎座のさよなら公演での親子3代による共演、伝説的な演目の再演ということで話題を呼んだ舞台です。ほぼ通し舞台で見ることができました。

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有名な油まみれになる殺人シーンは強烈です。孝夫も孝太郎もホンマに油まみれになってました。舞台で油なんか撒いたら、後どうやってお掃除するんだろう?って思って調べたら、寒天とふのりを混ぜたものを使っているようで納得しました。これならお掃除できそうですね。

孝夫の演技を初めて見たのはNHK大河でした。「元禄太平記」の浅野内匠頭。そのときの印象は役柄もあってか優男ですね。線も細い印象でしたけどかっこいいなってかんじで。その後もドラマでちょこちょこ見てましたけど、高校生のときに授業で初めて見た歌舞伎が13代仁左衛門の「恋飛脚大和往来・新口村」の忠兵衛でした。頭の中で孝夫のお父さんなんだ。。。ばっかり思ってました。その頃に孝夫が歌舞伎役者だって知ったんです。

歌舞伎を見るようになったのはバイトするようになった大学時代です。芸大のデザイン科の恩師が「おまえら、歌舞伎くらい見とけ!」の一言で、全員で南座の顔見世に行くことに。そのときの衝撃は相当なものでした。特にビジュアルな面でデザインの勉強にも役にたったと思います。以来、毎年のように顔見世に行くようになりました。梅原猛の講義も受けていたので、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の初演も見ました。強く印象に残っています。

顔見世の演目には孝夫が出ているものもいくつかありました。「勧進帳」富樫(その頃は弁慶じゃなくて)「恋飛脚大和往来・封印切」の忠兵衛、襲名披露のときの「伊瀬音頭恋寝刀」の福岡貢、テレビでは玉三郎の揚巻と孝夫の助六、「勧進帳」の弁慶などなど。

孝夫の魅力は世話物の上方歌舞伎だけじゃなくて荒事も貫禄十分にこなしてしまう上に、今日見たような悪人もできる、アールマイティなところです。年を経る毎に昔感じていた線の細さは消えて、お顔も役者らしい面長な雰囲気になって本当に貫禄ついたな~って思います。

最近では傷害事件起こした海老蔵さんの代役をされましたね。確か2回目の尻拭い。。。海老蔵さんの舞台も一度見てみたいですが、事件などで代役が孝夫だったら「ラッキー~!!」って思っちゃいます。

シネマ歌舞伎は初めてみましたけど、役者さんの表情とか細かな動きがよくわかっていいですね。また舞台はそのときだけのものですが、映像として残しておくと過去の演技をピックアップして見ることができていいなと思いました。楽しかったです。ショコラさん、グラッチェ!





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Last updated  2011.07.06 23:37:50


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