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2012.10.25
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カテゴリ: 飛鳥里山クラブ
飛鳥里山クラブ養成講座12回目。午前中は文化サークルの方々と万葉歌碑3ヶ所をめぐりながら秋の明日香村で感じたことをメモし、午後はメモを参考に俳句作りに挑戦しました。


午前中に行った歌碑を紹介します。


●高松塚古墳前の小丘

立ちて思ひ ゐてもそ念ふ くれなゐの 

           赤裳裾引き 去にし姿を
  (巻十一-二五五○ 作者不詳)

  立っても座っても思うよ、紅い裳(スカート)の裾を長く引いて去った娘の姿を



●檜隈川(現在の高取川)

さ檜隈 檜隈川の 瀬を速み

      君が手取らば 言寄せむかも
  (巻七-一一○九 作者不詳)

  桧隈川を渡るとき、瀬が速いからと、あなたの手をを取ったら恋の噂になるだろうか


●個人宅裏山(額田王の墓)



95_1.jpg

頂上に歌碑が立っています。
95_2.jpg

古に 恋ふらむ鳥は 霍公鳥

        けだしや鳴きし わが念へる如
  (巻二-一一二 額田王)

  古人を慕う鳥はホトトギス。きっと激しく鳴いたでしょう。私があの方をお慕いするように

この墓は近くにある天武・持統天皇陵(夫婦合葬陵)の方を向いています。額田王は天武天皇の最初の妻でした。才色賢美であったために兄の天智天皇の寵愛も受けたとされています。古の三角関係は今でも歴史愛好家たちをドキドキさせるんです。



午後はグループに分かれて俳句を作りました。文化サークルの方々の指導もあって、ワイワイと楽しく作れました。拙い俳句ですが、私が作ったものを紹介します。


 稲わらの 柔らかき道 陵(みささぎ)へ

 待ちわびて 頭(こうべ)を垂れし 稲穂かな

 青空へ 枯枝(こし)のびやかに 柿ふたつ

 すすきの穂 さららさららと 銀の波


グループごとに2句選び、全体で決選投票しました。なんと驚くべきことに私の句が金賞!?4番目の「すすきの…」が選ばれました。

すすきが秋風に揺れながら、日の光を浴びて輝いていました。「さらら」はその揺れるときの音と、持統天皇の幼名・鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)の名を掛け合わせて、すすきが女の子を呼んでいるかんじを出してみました。さすが里山クラブ!すぐにピンと来てくれる人がいたので嬉しかったです。



95_3.jpg





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Last updated  2013.03.06 11:28:51
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