紺洲堂の文化的生活

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紺洲堂主人 @ Re:素晴らしい建物でしたね。(01/09) mrtk@jpさん 日本の景観って、スクラップ…
mrtk@jp @ 素晴らしい建物でしたね。 コンドル展も観てきましたが、本当、昔の…
mrtk@jp @ お久しぶりです&あけましておめでとうございます この展覧会、私も行ってきましたよ♪ 本当…
masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…

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カテゴリ: 美術
「アルプスの少女ハイジ」が放送されたのは1974年といいますから、もう30年以上前のアニメなんですね。74年は長嶋さんの巨人軍引退、小野田少尉の帰国などの事件がありました。

 そんな昔の作品にもかかわらず、いまだに地方局などで再放送されつづけ、保険会社のキャラクターにも採用されるなど、いまだに愛され続けている作品です。

 この作品自体はスタジオジブリの作品ではないのですが、後年ジブリを立ち上げることになる宮崎駿監督、「火垂るの墓」でも知られる高畑勲監督が関わった作品ということで、作り手たちが当時を振り返って「あの頃は、こういう感じで作っていた」というのを回顧する展覧会とも言えるでしょう。

 この作品が画期的だったのは、この特別展のパンフレットの「ご挨拶」を見ると、関わった人材の高さだけではないようです。当時、スポ根ものやSFものが全盛だった時代、この作品は、このようなポイントを持っていたようです。

○高橋茂人プロデューサーが「海外販売を視野に入れた、子供のための良心的な作品をつくる」という戦略を立てていた○

それを実現させる為に、

1.通常よりも長い海外現地ロケを含んだ準備期間、多い予算を組んだ

2.アニメーションでしかできない表現により丁寧に登場人物と日常を描写することで実写とは違うリアリティを持たせる演出をした

 なぜハイジが成功したかについて分析されている方もいるとは思いますので、詳細なことには立ち入りません。ですが、これを見ると、あらかじめプロデューサーの立てていた方針に、すぐれた才能を結集させて十分な予算を組んだ上で、気持ちよく働いてもらった、という印象を持ちました。



 さて、 展覧会の内容 ですが、全話の紹介パネル、ハイジの家周辺のジオラマ、ハイジの家の中の再現、スイスのロケハン時に撮られた写真、宮崎駿監督による当時の製作現場のイラストが所々に貼り付けられたり、という内容になっております。

 驚いたのが、子供が展示物である「ハイジの家の中の再現」の柱や大工道具をペタペタ触っても、係員が何も言わなかったこと。これは、ある意味、衝撃的でした(良い意味で)。

 普通、展示物と言うのは触らないことが原則です。なので、たとえ触るつもりがなくても白線を越えただけで犯罪者のように注意されるのが普通でしょう(美術関係に限らず)

 でも、この展示では触っている。「触らないでね」というカードが下がっていた印象がないので、おそらくスタンスとしては「触ってもいいけど、あんまり乱暴に触らないでね」といったところだったのでしょう。

 これは、係員としては難しい。マニュアルのような杓子定規ではすまないのです。注意するのなら、展示物が壊されそうだったり、子供が怪我をしそうになったりした時になるのでしょうが、それを個々人が判断するのは、マニュアルどおりには行かないのです。注意することだって、仕方が難しいですね。高圧的になってはいけないだろうし・・・・


 それに、触って欲しくないのなら、あらかじめ手の届かないところにディスプレーしておけばいい。にも関わらず、あえて手の届くところに置いておき、子供や保護者の良心に任せておく。こんなに見学者を信頼していると思った事はありませんでした。

 ディスプレーの一部に「かんなくず」が撒いてあったのですが、それを子供が触って、歓声を上げる。それを、「あんまり触らないの!」と母親が注意する。係員は、それを成り行きに任せている。うーん、実はこの情景、ちょっと深いなあと思いました。


 展示内容としては、そこまで言うほどのものではないですが、ハイジの作り手が、どうやって作っていたかという回顧としては素晴らしいと思います。過去に渋谷パルコで「プロダクションI.G展」を見たことを書きましたが、比べ物になりません。展示するという意味、見学者の気持ちをよく考えている展覧会です。そんなに大きいスペースでもないし、読む展示が多いのですが、どうも内容が豊かで冗長でもなく、飽きさせない。

 こういうものがプロの仕事であり「芸がある」ということだ、と私は言いたいわけです!







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Last updated  2006.05.11 00:40:25
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