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前編では、イザナギ・イザナミの二神が歌によって乱れた世界を整えたという、ホツマツタヱの神話をご紹介しました。
後編では、そこに込められた「言霊」の思想と、驚くことに地球の裏側の文明も到達していた、ある共通の真実に迫ります。
日本には古くから「言霊(ことだま)」という考え方があります。
言葉には霊が宿り、発した音はそのまま現実に影響を与える——万葉集にも「言霊の幸ふ国」と詠まれているほど、この思想は日本文化の深いところに根を張っています。
あわのうたは、まさにその言霊思想の結晶です。
48の音一つひとつに独立した霊的エネルギーがあり、それを正しい順序・正しい口の形・正しい呼吸で発することで、身体が整い、精神が澄み、やがて周囲の環境にまで影響が及ぶとされています。
あわのうたの実践は、背筋を伸ばして座り、丹田(おへその下5cm)を意識しながら腹式呼吸で一音一音を丁寧に発していきます。
頭から足先へと、音とともに意識が降りていく感覚——それだけで、何か不思議な静けさが訪れると言う人も多いのです。
そして、ここからが本当に面白いところです。
「音・言葉が世界の根本原理である」という思想は、実は日本だけのものではありませんでした。
古代インド
サンスクリットの50音(マートリカー)は日本語の48音と近く、マントラの「オーム(OM)」は宇宙の根本振動とされた。
チャクラと音の対応は、あわのうたの身体マッピングと驚くほど似ている。
古代ヘブライ
カバラでは文字と数が宇宙の構造を表し、「はじめに言葉ありき」という聖書の言葉は、音により天地が開いたというホツマツタヱの世界観と響き合う。
古代ギリシャ
ピタゴラスは「音は宇宙の数学的秩序の表れ」と説き、天球の音楽(ムジカ・ムンダーナ)という概念を生み出した。宇宙は音として振動している、という直観。
古代エジプト
「ヘカ(Heka)」と呼ばれる言葉の魔術では、正しい音で唱えることが神への働きかけとされた。声は神聖なものであり、むやみに記録されなかった。
地理的にも時代的にも離れた文明が、それぞれ独自に「音こそが宇宙と人間を繋ぐ鍵だ」という結論に辿り着いていたのです。
これは偶然の一致でしょうか。
それとも、人類がどこかで共有していた、もっと古い知恵の断片なのでしょうか。
現代科学の視点から見ても、興味深い話があります。
声を出すことで自律神経が整い、呼吸が深くなり、脳波が落ち着くことは、神経科学の研究でも認められています。
特定の音が特定の臓器に共鳴するという音響療法の研究も進んでいます。
古代の人々が体感的に知っていたことを、現代の科学がゆっくりと追いかけているのかもしれません。
あわのうたは、真偽の議論を超えて、私たちに一つの問いを投げかけてきます。
あなたは今日、どんな言葉を、どんな声で発しましたか——と。
ア カ ハ ナ マ
音に宿る命を、ただ静かに感じてみてください。
言葉は、思っている以上に力を持っています。
それはホツマツタヱが伝える神話の世界だけの話ではなく、きっと今日のあなたの日常にも、ひっそりと息づいているはずです。
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