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2007年10月15日
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カテゴリ: 奥村 武
カメちゃん…


それにしてもダイワスカーレットもウオッカも強いです…


関西馬の背中は本当に遠いですね。


残念ですがこれが現状。やさぐれず、ふてくされず頑張っていこうと思います。


これからの時代、厩舎は一体どのような方向に向かっていくべきか…


私がモデルケースに考えているのは、世界のリーディングユニバーシティと呼んでも過言ではない東京大学。


現在の総長である小宮山宏先生の考えられる、世界的な激しい競争環境における大学のあり方は、今現在厳しい環境下におかれている関東の厩舎運営に活かされるものと思われますので、ちょっとご紹介させていただきますね。


先生は生命体を表現する「自律分散協調系」という概念を引用しこれからの大学のあり方を示されています。


人などには心臓や肝臓などの臓器が、体内に分散してそれぞれが自律的に動いているが、それらが総体としては協調的に機能し、生命の営みがなされている。





その結果、細分化された知識が相互に関連付けできずに全体像を把握できない、その卓越した知が有効に使えないというジレンマに陥っている…


そこで、今後そのようなジレンマを解消すべく、「知の構造化」を進めるというものです。


これは、今現在の厩舎、大きく言えば競走馬をレースに送り出すまでの環境の形態に非常に似ていて、調教師、騎手、厩務員、調教助手、そして関連するトレセン外の育成牧場はそれぞれの道のスペシャリストとして日々その技術を磨いています。


その結果、アドマイヤムーンやタイキシャトル、エルコンドルパサー、そして、ディープインパクトなど世界に通用する名馬が日本にも誕生してまいりました。


しかしながら、今現在の日本競馬が世界のリーディング国なのかと問われれば、まだまだ欧米諸国を追随していると答えざるを得ません。


なぜその先へ進めないのか…


そこに知の構造化ならぬ、「技術の構造化」がなされていないからではないでしょうか。


つまりは、騎手や調教師、そして我々末端の調教助手や厩務員がそれぞれの知恵や技術を相互に関連付け活かしていける、そこにトレセン外部の育成牧場も参加し知識と技術の幅を拡げ協調する。


厩舎内部だけで言えば、調教師、騎手、調教助手、厩務員がお互いの意見を交換し合える環境を整備する。


厩舎内部のことをよくご存知ではない方には「そんなことも出来ていないのか」と思われるかもしれませんが、それぞれがスペシャリストとして存在していると、必然的に独善に陥り協調できなくなるのが人間のようです。


小宮山先生は知識の洪水に流されない「本質を捉える知」、独善に陥らない「他者を感じる力」、そして「先頭に立つ勇気」を備えた人材を育む場にしていきたいともおっしゃっています。





また、トレセンという封鎖された環境に身を置くと、外の社会の常識を見失い、日本という国全体の流れから取り残されてしまい、より独善性が強調されてしまう。ですから、より強く「他者を感じる力」を持たなくてはなりません。


そして、競争社会である競馬の世界に身を置く以上、常にその全員が「先頭に立つ勇気」を持っていかなくてはならないのではないかと提言させていただきたいと思います。


少なくとも国枝厩舎は「自律分散協調」の調和の取れた厩舎を目指す。つまりはそれぞれスペシャリストであるスタッフの持てる技術の構造化を進めていきたいと決意しております。





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最終更新日  2007年10月15日 11時43分49秒
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