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2009年01月26日
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カテゴリ: 奥村 武
昨年国枝厩舎はいまいちの成績でした。


しかしひとつだけ誇れる成績もあったんですよ。


皆さんの目に触れることのない記録なんですけどね。


それは年間無労災。


一年間労働災害事故がなかったんですね。


とっても地味な記録なんですけど、これって労働者としてはとっても大事な問題。


国枝厩舎は非常に安全な職場であるってことが証明されたわけですからね。


もともと厩舎仕事は危険というイメージが強くありませんか?


しかし以前にもお話ししたと思うのですがそれは全くの思い違いなのです。





確かにあれだけ大きな動物を扱う仕事なわけですから「危険」がそばにあることは間違いないのでしょうね。


しかもあのスピードで人を乗せて走らせるわけですから。


厩務員さんや調教助手、騎手が調教中や普段の世話をしているときに大けがをすることはあるんです、実際。


ただその大きなリスクをできるだけ回避することはできるということ。


それが立証されたんじゃないかな・・・


では実際にどのようにすることがリスクを回避できるかもしれないということなのか。


例えば毎日のお馬さんの健康チェック。


仮に担当厩務員さんが一人で自分の担当馬チェックをするのと、もう一人の誰かと担当厩務員さんがそのお馬さんのチェックをするのとではどのような違いが生まれるでしょうか?


担当厩務員さんはもともと2頭しか担当馬はいませんからその2頭に関しては何から何まで精通しています。


しかし彼ら厩務員には「進上金」という制度があります。


つまりその担当馬がレースに出走し賞金を稼げばその賞金の5%が収入として入るわけですね。





本当にプロですからそんな事はないとは思うのですが、ちょっとぐらい足元や体調に不安があってもレースに使いたくなってしまうものが心情です。


人間ですから・・・


そんな時無理をして調教したら・・・お馬さんは簡単に壊れてしまいます。


調教中にお馬さんが故障を起こして転倒でもしたら乗っている人は大怪我ですよね。


信頼関係で・・・よく聞く言葉でわからないこともありません。





ただ、人間のすることですから小さな事や変化を見落とすことだって考えられなくはない。


そんな時、担当者ではないだれかの目は非常に鋭いものなのです。


たったそれだけで回避できるリスクは相当大きなものではないでしょうか?


そしてもう一つ、これは国枝厩舎でもまだまだ全然実践できていないことなのですが、


できる人間ができる仕事をする。


要するにその人のレベルにあった仕事をする。


安全は


労働基準監督署はなかなか理解してくれないかもしれませんけど・・・


簡単に言えばできない人に無理をさせちゃいけないってことなんです。


若い人は元気のいいお馬さんの世話をして、定年近いベテランの人は従順でおとなしいお馬さんの世話をする。


馬乗りの上手な人が難しいお馬さんに乗り、普通の人はおとなしいお馬さんに乗る。


先ほど話した進上金の制度がある以上、こんな簡単な話がなかなか実践できない難しい話に変わってしまうのです・・・


確かに収入も大切かもしれませんけど一番大切なのは・・・命や生活を守る安全じゃないのかな。


まあ昨年はいろいろと工夫をして国枝厩舎はとりあえず年間無労災は達成できました。


今年も事故はできる限り防いでいきたいものですね。





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最終更新日  2009年01月26日 09時27分44秒
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