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2015年07月27日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。暑い暑いと言っていたら、子供(4歳)に「言っても仕方ないけどね」と言われてしまいました。


さて、今月16日、地方競馬教養センターで実施された「現役騎手招待競走」にお邪魔しました。



「現役騎手招待競走」は、地方競馬教養センター(=地方競馬の騎手学校)で学んでいる訓練生が、現役のトップジョッキーを特別講師として招き、一緒に模擬レースをおこなうものです。
騎手候補生への教育の一環として毎年実施されているもので、今年は第94期騎手候補生たち(来春デビュー予定)が、昨年南関東リーディングに輝いた森泰斗騎手(船橋 教養センター第67期修了)を先生として迎えました。



まずは、森泰斗先生との記念撮影。

続いて森先生による「模範騎乗」を見学したあと、騎手候補生が森先生に挑戦する模擬レース。ここまでが午前中におこなわれました。

  • P_20150716_091739 (1).jpg



  • P_20150716_091839.jpg

  • 森泰斗騎手と第95期騎手候補生↑

  • P_20150716_092025.jpg

  • 桑島孝春さん(地方競馬全国協会参与=2列目右端)と教養センター教官をまじえて↑

  • P_20150716_092220.jpg

  • 教育方針などを打ち合わせる(?)森騎手と桑島参与↑



    第94期候補生は8名で、今年の現役騎手招待競走は9頭立ての1レースでした(わたくし、このレースの実況と午後の座談会進行をつとめました)。




    この日は台風11号の影響で、たいへんな大雨に見舞われた栃木県地方。なんでも県内には避難勧告の出た地域もあったそうです。えらいこっちゃ。

    そんな雨の中でもおこなわれるのが競馬。
    模範騎乗も模擬レースも予定どおりおこなわれました。

    が、馬場(1周1100メートル)は、特に内ラチぞいが水浸しの状態で、内側数メートルをあけて走らなくてはならないような「特殊な条件(森泰斗騎手)」です。騎手候補生たちはこの状況に苦労しながら、森騎手に挑みました。





    今年の「現役騎手招待競走」、結果は…







    1着:森泰斗騎手 (逃げ切り)







    ふうむ。
    何というか、当たり前のことですが、まるきり相手になりません。
    森泰斗騎手は、ちょうど真ん中の5番枠から好スタートを切ると、アッサリ先頭にたって、そのまま。



    「もう少し後ろから行って、差し切ったほうがよかったですか?」

    とは、講師という立場を考えての森騎手のコメントですが、大雨にこれ以上ないという不良馬場でしたし、未熟な騎手のタマゴたちにまじっての騎乗ということを考えると、最も事故の可能性が低い立ち回りをするのは当然と言えます。



    「この雨なので、スタート直後に落馬するんじゃないかと(笑)。落馬したらしたで面白かったでしょうけど(森騎手)」

    いや。力の違いを見せつけるだけで、候補生たちには大きなプラスになってますよ、きっと。



    ちなみに、この模擬レースの2着以下は


    2着:加藤聡一(名古屋・川西毅厩舎)

    3着:藤本賢輝(園田・山本和之厩舎)

    4着:岡村健司(船橋・椎名広明厩舎)

    5着:鈴木祐(盛岡・櫻田康二厩舎)

    6着:中越琉世(川崎・武井和実厩舎)

    7着:塚本雄大(船橋・川島正一厩舎)

    8着:保園翔也(浦和・山越光厩舎)

    9着:木村直輝(水沢・関本浩二厩舎)



    でした(敬称略)。
  • P_20150716_111701.jpg

  • 2着:加藤聡一(名古屋・川西毅厩舎)↑

    3着:藤本賢輝(園田・山本和之厩舎)↓
  • P_20150716_111650.jpg



  • 午後は、レースのビデオを見ながら森泰斗先生による解説↓。
  • P_20150716_135931.jpg


  • 「ここはこう乗ったほうがよかった」「こういうときはこうしなくちゃいけない」という森先生のお言葉を、騎手候補生たちは熱心に聞き、ノートに書きとります。

    そして最後に、森泰斗騎手と候補生たちの座談会。


トークショー的に森騎手のあれやこれや、競馬・騎手という仕事・騎乗に関する考えや姿勢をうかがったあと、候補生たちからの質問にこたえてもらいました。


「教養センター、懐かしいです。15年ぶりくらいです。在所当時は悪いことばっかりしてたんで…先生に怒られた思い出ばかりです。悪ガキだったんですよね」

という森騎手。デビュー前の候補生たちが聴衆ということで、デビュー当時のことを聞いてみると、


もうねえ、馬乗りとしてのレベルが全然違うし、やって行けるのかなって思いましたね、最初」

教養センター在所中にやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことを聞くと、「木馬にたくさん乗ったことはよかった」と言い、

「教養センター時代に人との接し方とかそういう人間力をもうちょっと高めておけば、デビューしてからもうちょっとスムーズにいったかなという思いはありますけど。
ひとに好かれる力とか、謙虚さであったりとか、そういうのジョッキーでスゴく大切なんですよね。
ボクの同期に戸崎圭太っていうやつがいるんだけど、…知ってるよね(笑)、圭太は最初からスゴかったっていうか。馬乗り自体はね、そんなに目立ってなかったんだけど、そういう、人に好かれる能力みたいのはずば抜けてたし、極端にいえばそれはジョッキーで一番大切なことかもしれない」

また、表彰式などのインタビューで丁寧に考えて受け答えをしてくれる森騎手ですが、その件に関しては、

「ボクなんか、自分のいた競馬場が廃止になったっていう経験もしてますから。やっぱりね、お客さんが来てくれないとつぶれるんですよね。競馬場って。
そんなこと昔は考えてなかったんだけど。実際そういう経験をすると、来てもらわないとマズいぞって思うしね。そういう気持ちがあるから、そういう感じになってるんじゃないかと思うんですけど。
お客さん来てくれないと馬券売れないしね、馬券売れないと賞金でないしね」

騎手候補生からの質問にこたえて、とにかく「考えて乗ること」「研究すること」と、「人に好かれることが大切」ということを繰り返し強調した森騎手。


最後に第94期騎手候補生と第95期騎手候補生(再来年春デビュー予定)に対して、



「95期のみなさんは入所したばかりで、これから学校、長いと思うんですけど、つらいと思うんですよね、学校生活は。冬は寒いし。でもがんばってデビューしてください」

と言葉をおくり、現役騎手招待競走座談会の部も終了しました。


騎手候補生たちは、実に真剣に森泰斗騎手のお話を聞いていました。「ボクなんかこのくらいの年のころは、何聞いても右から左に抜けてましたよ」と笑う森騎手ですが、トップジョッキーの熱い心のこもった言葉は、絶対に候補生たちの心に長く残ることでしょう(所長さんからも、「我々が指導するより、ずっと彼らの心に届いていると思います」とのお言葉をいただきました)。


第94期騎手候補生たちは、まもなく各所属競馬場での実習に入ります(8~来年1月まで)。未来の森泰斗騎手たちがデビューするのは、来春です。
がんばれ、94期生!





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最終更新日  2015年07月27日 17時41分24秒
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