楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 14085607 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

2020年10月29日
XML
カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 先週の10月24日、芝1000mの重賞『OROターフスプリント』が行われました。遠征馬4頭を迎えた今年のレースは地元ツーエムマイスター号が優勝。昨年は遠征馬に奪われたタイトルを地元に取り戻しました。


★OROターフスプリント/優勝ツーエムマイスター

 2017年のコウセン以来となる前哨戦ハーベストカップ-OROターフスプリント連勝を達成。また、勝ったツーエムマイスターはダート1000mでもレコードタイのタイムで勝っており、芝ダのどちらでもトップクラスのスピードを持つ事も証明して見せました。




 なにより、同馬を管理する飯田弘道調教師はこれが開業後の重賞初制覇。嬉しい初重賞タイトルとなりました。おめでとうございました!

 このOROターフスプリントをもって今シーズンの芝の重賞は全て終了。また、今シーズンの芝レースも残すところは今週末の3日間・3レースのみとなりました。盛岡の芝のシーズンもいよいよ今週末までという事になります。

 ちなみに、最近は“芝レースは概ね10月いっぱいまで”となっていまして、11月に入っての芝レースは2015年以来の設定になります。
 以前(OROパーク開場直後とかの頃)は11月下旬まで芝が組まれていました。伝説となった「豪雪で延期になったダービーグランプリ」の1998年も、その11月23日がその年の盛岡開催最終日でしたが、2日前の21日に芝戦があったりします。
 その後11月のこの辺の開催が水沢に移って、盛岡開催が11月1週目あたりまでになって、それからもしばらくは盛岡開催最終週・最終日に芝戦があったりしたのですが(2014年の盛岡JBCの際、最終レースに芝重賞が組まれていたのを覚えている方もおられるでしょう)、2016年以降は最終開催の前半週、10月いっぱいで芝は終了という形になっていました。シーズン終盤はどうしても芝コースの状態が悪くなっていますし、時期的にも芝がどんどん伸びるような気候ではないですからね。

 今年は、11月の芝戦を狙ったわけではなくて、「昨年は10月に納まっていた10回盛岡の前半週が、今年はカレンダーの配列上11月に食い込んだ」からできたようなものですが、まあ結果的には久しぶりの“11月の芝戦”となりました。


 ダート変更が多かったのは確かですが、芝戦が再開された今年の夏以降は週末に限って天気が悪かった事が多かったのも確か。“綺麗に晴れた日&良馬場の芝のレース”なんか何度あっただろう?と考えてしまうくらいですからね。状態が悪かった時に無理に使わなかった分、終盤まで保った事を、今年は良しとして良いのではないかと思います。

 さて、今回の本題は、芝のレースに絡めて。「芝コース用の照明設備を整備しましょう」というお話です。

 下は今年行われた芝の重賞・準重賞の発売額の一覧表です。




 8月に行われたせきれい賞が単体で3億円以上、レース当日の1日発売額も7億円を超える非常に良い成績を挙げました。オパールカップはダート変更になってしまったのですがそれでもこの中で2番目に良い発売額。OROカップも単体で1億5千万円ですから上々と言って良いでしょう。

 ただ、10月に入ってのハーベストカップ、OROターフスプリントと3千万円台の発売額が続いています。
 この2レースとも昨年よりも発売額が増えているので一概に悪いとは言えないのですが、しかし、例えば8月の桂樹杯、準重賞かつ地方競馬ネット発売(IPAT)が無くとも5500万円だったのに対し、この2レースは地方競馬ネット発売有りでこの額だとなると物足りない感じがしますよね。
 さらに言えば、ハーベストカップにしてもOROターフスプリントにしても、メインレースであるこれらよりも当日の10R・11Rの方が遙かに売れています。
 例えばOROカップの日なども、10R・11Rもよく売れましたがメインの9R・OROカップほどではない。
 “メイン以降のレースの方がメインよりも売れた”芝重賞・準重賞はハーベストカップ・OROターフスプリントだけなのです。

 なぜか?それは発走時刻の変化による影響だと考えられます。
 先ほどの表の「発走時刻」欄を見比べていただくと分かるように、せきれい賞では18時10分だった発走時刻が17時台、16時台と徐々に早くなっていって直近のOROターフスプリントでは15時55分。2時間以上も繰り上がっています。


 ではなぜ早くなっていくか?それは、芝コースに照明設備が無く、自然光に頼っている事によります。

 これも先ほどの、ツーエムマイスター号のゴール写真と見比べていただきたいのですが、OROターフスプリントのレースがだいたい15時57分~58分頃。その35分後の9Rはもう照明が無いと暗いくらいの自然光になっています。


★OROターフスプリントの35分後の次のレース。照明が無いと薄暗いくらいまで日が落ちている


 9月以降の芝レースはある意味“日没との戦い”、自然光でもレースが行える時間帯を求めて発走時刻がどんどん早くなっていくのです。

 以前であれば致し方なしという話で終わったのかもしれませんが、ダートコースに照明が付き、今年などは“巣ごもりバブル”的な要素もあったのでしょうが、そんな要因もあって終盤のレースの売り上げが軒並み上昇している中で、芝のメインレース、芝の重賞の注目度(と発売額)が下がっていくのは良い状態とは言えないのではないでしょうか。

 細々書いていくと長くなりすぎるので結論を書き急ぎます。『芝コース用の照明を整備し、シーズンを通して芝レースを18時台に行えるようにする』事が必要だと考えます。


 日曜日に行われる事が多い重賞競走は、JRAの発売時間帯から離れて遅ければ遅いほど発売額が上がります。15時55分というような丸被りの時間帯にメインレースを置くのは好ましくありません。
 しかし例えばOROターフスプリントをもっと遅い時間帯に持っていったとして、結局“売れるレース番号”が入れ替わるだけだろう、と言われるかもしれませんが、それはそうではありません。発走時刻が早いと「地方競馬中継」の枠内に上手く納まらなかったりします。それは全国へのアピール度の差として結構大きい。

 もうひとつは“芝レースという商品”の価値は思った以上に高いのでは無いか?という点。
 せきれい賞が単体で3億円売れたわけですけども、これは前後の週のダート重賞よりも高い売り上げですし、なんとなれば今年のマーキュリーカップが単体で約5億8千万円だったのですから“一介の地方重賞”がグレードレースの半分くらい売れたわけで、これはやはり相当良い成績なのです。
 若鮎賞やOROカップなども昨年の1.5倍くらいになっています。巣ごもり需要で改めてネットでの馬券購入に向き合うようになった競馬ファンの皆さんが「盛岡には芝のレースがあるんだ」という事に気づき、そこにJRAの競馬場で見覚えのある馬が出走していたりもして、「盛岡競馬場=芝」という事を改めて認識してくれたのではないか?それが高い売り上げにつながったのではないか?
 “ネットの世界の中の、岩手競馬をよく知らない、地方競馬をよく知らないファンに向かって認知度を上げる”作戦は様々とられてきたけれど、「芝レース」っていうのはやはり一番とっつきやすくて、一番差別化しやすい商品でありキーワードだと思うんですよね。

(若干追記)“地方競馬はクラス分けが分かりづらい”“力関係が分かりづらい”というじゃないですか。岩手競馬は相対クラス制を採っているので余計に分かりづらいと言われたりしますけれど、昇級・降級とか転入時の賞金換算・編入クラスの仕組みはどの主催者さんもそれなりに独特だったりするので、岩手に限らず慣れないと分かりづらい。
 でも芝だったら?オープン級の芝重賞ならJRA時代の格が判断基準として分かりやすい。それが例えば“3歳30万円以下”といった実質JRA未勝利クラスのレースだとしても、“こっちの馬は札幌の芝で何秒””こっちは新潟の芝で何秒”という持ち時計の比較になるのは、それが結果に直結しないにせよ、初めて盛岡の芝レースに手を出してみるというファンにも分かりやすいと思いませんか?
 そうなれば、普段JRAの馬券を主に購入されているファンの方にとっては、他のダートのレースよりも遙かに判断材料が多くなるでしょうし、馬券を買ってみようというきっかけにもなり得るのではないでしょうか。

 日本初の芝のナイター競馬でアピールすれば良いじゃないか、という話は以前にも書きましたが、まあナイターというのは言えないにせよはくぼの芝レースで、“JRAの芝レースの後には盛岡の芝レースでもう一勝負”的な売り方は可能でしょう。平日のお客様に対しても、ダートばかりの他場の中で芝というのは差別化の材料になり得るのではないでしょうか。重賞級の芝レースばかりでなく一般戦の芝レースを後半戦に組む・・・例えばメインレースがダート戦ならその前とか、いっそ後とか・・・でも。芝の1000m戦をその辺に組めたらいいんじゃないかと思ったりしますね。

 そのためには芝コースにも照明設備を整備する必要があります。既設の照明設備はダートコース用に特化されており、現状のままでは芝コースでの照明レースは行えません。




★芝コースにはほとんど光が当たっていない部分もある事が分かります

 ただ、素人目ではありますがざっと眺めた感じ、コーナー部分とスタンド屋上部分に増設が行えれば、他は既存の照明の角度調整・照度調整でカバーできそうに思えます。芝用の照明を作るといっても、今のダート用にあるような照明設備をもうワンセット建てるという事にはならないでしょう。

 そうはいっても決して安い金額ではないでしょう。例えばこれ以上照明設備を増やすには電源関係の設備工事にも凄いコストがかかる・・・とかいう事になればまた話は別になります。
 しかし「盛岡=芝レース」という最大のストロングポイントを通年にわたってアピールできることになるだろう芝コースへの照明設備設置は、実現できれば岩手競馬の重要な商品、大きな武器になるでしょうし、売り上げへの貢献度も決して小さいものではないと考えます。それは今年の芝重賞の発売額でも明らかになったわけですから、喫緊の課題として検討していただいて、可能な限り早期の整備に向けた道のりが作られる事をお願いしたいと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年10月30日 18時37分24秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: