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2020年12月18日
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カテゴリ: 古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。

 15日の水沢競馬が中止となり、その前日もかなり雪が降る中で「寒菊賞」が行われたり、岩手競馬の関係者はご苦労のあった3日間だったと思います。北海道も、岩見沢など北の方では大雪に見舞われた地域がありましたが、全道がそうではなく、15日は札幌もさほど雪はなく、日高に至ってはほぼない状況。太田さんも書いていますが、帯広は全然雪が降らない状況で、同じ北海道でもかなり広いので、地域でも降雪量の差はかなりあります。その後、札幌も雪は降ってきましたし、真冬日は続いている状況となりました。本格的な冬の到来、それでも例年より遅いんですよね(-_-;)

 「全日本2歳優駿」は、グリーンチャンネル「地方競馬中継」の解説でしたが、アランバローズのスピードは圧巻でした。馬体重は434キロと小柄ですが、パドックの映像ではありますが、数字以上に馬を大きく見せ、今後の成長力が楽しみな印象を受けます。「兵庫ジュニアグランプリ」を逃げ切ったデュアリストが、今回はゲート内で落ち着きがなく、若干出負けしたのに対し、アランバローズはスタートセンスが抜群で、スタートを決めると迷わず内へ進路を取り、ハナを取りに行きました。そして、3コーナーからペースを上げ、後続との差を引き離し、直線でも差を広げる強さ。まさに、テン良し、中良し、終い良しと3拍子揃った逃げ切り勝ちでした。2年連続で、南関東生え抜きの馬が2歳ダート王に輝きましたが、アランバローズは無敗での勝利。地方馬が無敗で「全日本2歳優駿」を制したのは、ラブミーチャン以来11年振りの快挙です。

 2着のランリョウオーを含め、2年連続で山口ステーブルの育成馬がワンツーを決めました。なかなか表に出ないデータではありますが、地方競馬のJpnIで、社台グループ以外の育成馬が、続けて結果を残すことは、並大抵なことではないと思います。昨年は川崎-JRAでしたが、今年は船橋-浦和と地方馬同士でのワンツー。林正人調教師は、山口ステーブルの開業から育成を託し、若手の育成者も支えてきた方です。その初期の育成馬にノーステイオー(2008年鎌倉記念)がいて、その後は山口オーナー所有のインサイドザパークで2013年東京ダービーを制し、オウマタイムが2015年のクラシックを賑わしました。昨年は、無敗で「東京2歳優駿牝馬」を制したレイチェルウーズが、林厩舎と山口ステーブルのタッグでビッグレースを勝利しています。

 トレーニングセールで好時計を常にマークできる技術があり、それらの中にはイクスキューズやトウケイタイガーなど、競走馬として一流の結果も残しています。経験を積み、自分の所有馬で色んなことを試すことができた成果・ノウハウを、また預託を受けた育成馬に注ぎ、しっかり結果を残す。それに満足せず、また違うアプローチで次世代の育成馬を育て…と、育成場は1世代の結果に満足せず、常に挑戦という姿勢で若駒に接しています。山口ステーブルは、ジョーカプチーノとミツバが代表的な育成馬ですが、その時代でも「違うアプローチができれば、もっと出世できたのでは…」と考え、BTCの利を生かして他の育成場の動向を注視し、良いものを取り入れてオリジナルを生み出すというループで来ています。南関東は、早くから調教師と密な関係ができていたこともあり、他の育成とは違う面もあると思います。

 JRAでは、POG取材などを経て育成の情報が出ますが、南関東はそういう機会がなかなかありません。また、育成場を重視する風潮でもないので、この辺りはファンの方々になかなか知り得ない部分でもあります。ただ、SNSを通じて、山口ステーブルは育成馬たちの動向を届けています。SNSを利用する牧場が増えてきていますので、その辺りから注目し、地方競馬でも育成の重要性を感じて欲しいなと思います。





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最終更新日  2020年12月18日 13時54分17秒


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