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2004年06月01日
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悠河はよく遊んだ。一人でもよく遊んだ。
たまに私のところへやってきて、手をひいていき、
「ここに坐っていっしょに遊んで」
とばかり座布団をたたいて「どうーじょ!」という。
悠河の「どうーじょ」はとても可愛い。
たとえば、食事をしていても、食べたくないものがあると、スプーンに載せて、
「ばあば、どーじょ。」
と口の中に入れてくれる。
「じいじ、どうーじょ。」

一番笑ってしまったのは、「ばあば、ばあば!」と呼ぶ声になんだと思って顔を出すと、ちょうど階段のところで
「ばあば、どうーじょ!」
と、まるでエレベーターガールのようなしぐさをした。
二階へ行ってもいいかという表現だった。私が了解したことがわかると、もう喜んで、キャッキャと先にひとりで上っていった。

悠河は、まだまだ舌が回らなくて思うように言葉が発せられない。その分、せいいっぱいの表現方法を自ら編み出してゆく。身振り手振り顔の表情・・・・全身で表現する。
それがとても可愛いのだ。
「どうぞ」ということばは早くから使っていて、初めの頃は「ごうご!」と言って手のひらを突き出していた。その響きがふしぎな魅力を奏でていて、美姫が家に帰って真似るものだから、愛美の家でのちょっとした流行語になってしまったとか。
それにしても、「どうぞ。」という言葉でさまざまな要求を表現するというのは、なんともほほえましいものだ。
悠河独特の表現力。
ママが、そういう優しい言い方をしているのだと思うが、それにしてもたくさんの言葉の中からこの言葉をキャッチして自分のものにしていることが面白い。

午後、悠河のうちまで車に乗せてつれて帰った。1時間半、ぐずることなくいい子だった。


しばらくして、お友だちの(ママのことばを借りると、恋人の)モモカちゃん(1歳になったばかり)の訪問があった。
そうしたら、またまた大喜び。
「モモちゃん、どーぞ!」
なんと!今までわたしの聞いた悠河の言葉の中で一番はっきりした発音で話しかけるではないか・・・・。

ミニカーやぬいぐるみやいろんなおもちゃをモモカちゃんに手渡して大歓迎する悠河だった。





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最終更新日  2004年06月09日 22時38分39秒
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