今日 数時間彼と過ごした 昼間の数時間
私は彼の家に行くと寝てしまうことが多い 彼と一緒に小さな布団でゴロゴロしているとなんとなく安心して眠ってしまう 時にはセックスをすることもあるけれどただ一緒に布団に包まっている事が多い 彼は私に触れることなく隣に転がりたわいの無いお話をしたり背を向けてうとうとする彼の腰を寝ながら指圧していたり そんな時間を過ごす事が多い
今日は・・・どんな心の変化があったのか横に寝転がった私をハグしてきた いつもはしないのに 以前に聞いたことがある どうして?と 彼いわく女性を抱きしめるのは苦手だって・・・ふざけて絡むことはできても普通に抱きしめてどうしたらいいのか分からないと しゃべっていいのか どの位で抱けばいいのか ただじっと抱きしめているのが気恥ずかしくて
いい年なのにおかしいでしょ?だけどいつも私は気になっていた 背中が寒いよぅ・・・って自分から手を回していても彼の手はいつでも宙を彷徨っていた だけど今日は始めからしっかりと抱きしめてきた 私はびっくりしたけれど同時にその温かさが心地よく妙に嬉しかった ときどき戸惑ったように私の背に当てられる手はいつも数秒でまた彷徨ってしまうのに今日抱きとめてくれた手はしっかりと私を包んでくれた
今抱えている就職活動への不安と私たちが出合ったことがお互いによかったのかどうか彼はポツリポツリと話していた 私は答えの出ない彼の疑問や不安に正直に答えながら彼の言う<今の俺 こんな状態だからDEEと別れた方がいいのかな?>という問いにも正直に・・・<今は不安や障害だらけだけれどもう一度社会に出て貴方がどれだけいけるのか見てみたい気がするんだなぁ>と答えた根性無くてダメだろうと思っている人たちに見せてやりたい 苦しくてもちゃんと生きていること 自分で稼いで立ち上がるところを見せてやりたい 一番にならなくても良い 一生懸命生きていれば必ず思いは伝わると信じて 常に全力でなくても良い いざという時に全力で立ち向かう事ができれば普段は少しスローでも良い そして自分が生きていることを実感して欲しい
私はそんな思いを込めて彼の胸に顔を埋めながら彼の温かさを感じ私も彼の背中をさすっていた
少し外に出て買い物をして 遅い昼食をとりまた彼の家に帰った また彼は私を腕に抱き背を包み込み彼は思いかけない言葉を口にした<DEE・・・・・・・アイシテルよ>私は驚き溜まらずに涙が溢れた 気が疲れないように 肩が震えないように 今まで電話で聞いたことはあった メールでもらったこともあった ほんの数回 酔った勢いで だけれど腕に抱かれながら直接聞いたのは初めて 遊び人のように思われがちな彼だけれど本当はものすごく恥ずかしがり屋で不器用だから 色々な女性に優しい言葉 甘い言葉をかけていても肝心な事はなかなか言わない人だからその言葉は心に沁みて温かい彼の胸も腕も更に溶けるように伝わった そして彼の怯えも同時に伝わった
彼は怯えている これからの生き方が見えなくて それでも生きていなくてはならなくて でも現実は厳しくお金を必要とする ただ食べるだけならほんの少しでも良い デモ払っていかなければならないものもあるし家賃も掛かる そして私が居る 不安定な収入だけれど働く私が彼に更にプレッシャーになっている 今のままでは子供に合わす顔も無い 動き出さなければならない時期になってしまっている彼の怯え
一人ぽっちじゃない事を確認したかったのかもしれない 私のこのところの精神の不安定さを感じ取っていたのかもしれない そして人の温かさを欲したのかもしれない
私はできる限りの心を込めて彼のハグに答え温かさを共有したいと思った
時には言葉よりも安心する 人の温かさ 肌を通して感じる生の息吹
お互いに不器用でたどたどしいけれど 愛おしいと確かに感じた 何故お互いがここに生きているのかをこれから探したいと思う 必ず意味があるはずだから 全ての事は必然だと思うから
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