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2004年03月19日

　今日は職場で午後約2時間を使って「人権研修」を受けた。いつもと同じように現場のある職場のため半分ずつでの研修であるが、新人から幹部まで全員受けることになっている。
　さて同和問題については以前行ったため、今回は障害者に関するものであった。メニューは、身体障害・知的障害の概念、視覚障害の体験、車いすの扱い方であった。
　私たちいわゆる健常者は、障害に対する知識をおぼろげになまじ知っているだけに逆に構えてしまう、それが差別・逆差別を生んでしまうということであった。障害を持たれたお客様に対してどう対応するか？手伝って良いのか余計なお世話か？一番悩むことだが、我々健常者が人それぞれであるように身障者も人それぞれであること、まず見守ってその方が積極的に行動しようとしているかを見極めることことが肝心、その上で積極的にコミュニケーションをとることが基本ということであった。なかなか難しい問題で、短時間であったため充分理解したとは言い難いが考えるきっかけになったと思う。
　次に視覚障害の体験ということで特殊メガネによって強度の白内障の場合と強度の視野狭さくの場合を体験した。二人一組になって、一方がメガネをかけ、一方が危なくないようにフォローするということで研修室から出て階段を下がり外に出たり、事務室を歩き回るというのをやった。白内障は間違いなくいずれは確実に？程度の差はあれやってくることなのでびっくりした。こんなに見えないかということ、歩いたところが職場で頭に地図が描けてこれだから知らないところなどほとんど無理。それと相手の視線が分からないので、話しかけられているか分からないので軽く触れながら話しかけると良いということであった。またトイレの表示板を幾つか比較してどれが見やすいか？これも色々な施設を作る上で大事な事だと思う。
　視野狭さくも一部が見えているので良いように思うが、回りの視覚情報が入ってこないということがいかに危険かということが実感できた。下を見て階段を確認しないと降りられないが、そうすると前から来る人分からない。講師の方が言われていたが、子供は配慮してくれないし、一番視野狭さくで見えない斜めの方向付近からやってきて、動きが早いので一番怖いとのことだった。
　次に折り畳みの車いすの広げ方、たたみ方、持ち方、段差の越え方を実際にやってみた。知らないと敬遠しがちだが、知ってしまうと簡単、これは覚えておくべきでしょう。いずれ自分もお世話になるかも？そういえば昔子供の頃中耳炎の手術をした時に、しばらく車いすで動き回っていたのを思い出した。勿論病院内なので、段差はないし、廊下も広々、子供なので、覚えも早く自在にかなりのスピードで走り回っていた、何だか嬉しかったのを覚えています。
　以上どれもちょっと時間がなかったのだが、考えるきっかけになって良かったと思う。講師の方はいずれも現場で仕事をされている方なので、実践的で自分に生かせるヒントがいくつもあったように思う。お疲れ様でした。

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