イタリアでモロッコごはん

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Delizia

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2005/05/16

昨日から走り始めたDeliziaです。

家の周りは最高のランニングコースで
夕方になるとワラワラとランナーが出没しているのは知っていましたが
ものぐさDeliziaはアペリティーヴォの時間だわ、などと
お酒を舐めたりしていたのでございます。

しかし、日が長くなって陽気も最高な今日この頃
ムラムラとカラダを動かしたい欲求にかられ
とうとう走りだしました。

春になるとムズムズしちゃう「痴漢」や「露出狂」の気持ちって

フィレンツェでは痴漢は見かけませんが、この時期走りだしてしまう紳士がおりまして
先日、駅前で久しぶりに必死の形相で走っているのを見かけました。

彼は毎年この時期から夏にかけて、白いＴシャツに短パンで
中心街の道路を縦横無尽に走りぬけます。

年の頃は３０台後半、髪の毛は耳の下くらいまでの栗色の長髪。

冬の間はビシッとスーツを着て香水をふり、育ちの良さそうな紳士なのですが
走りはじめた彼は、まるで何かに取り付かれたかのよう！
バスを先導するがごとく車道の真ん中を走り抜け
走るフォームはハチャメチャでございます。

バスの中からハッと発見すると思わず見入ってしまう！
この時期の風物詩を観察するのはDeliziaの密かな楽しみでもあります。

健康的に汗などを流し、素晴らしく気持ち良く
シャワーを浴びてリラックスしたのですが
その翌日、つまり今日ですね、
全身筋肉痛によりロボット歩きになってしまった次第でございます。

太ももの筋肉はパンパンに張り、なぜかお尻も痛い。

婆さんが動く度に「よっこらしょぉ～」と
掛け声をかけてしまう気持ちがよぉく解りました。

「久しぶりに走ったわよ！」と得意気に夫に報告すると
「えっ？」と驚きと羨ましげな表情の夫。

いつも「走りに行こうよ」と誘っても
「疲れている」だの「スニーカーが小さい」などの理由で動かない夫に
今年の誕生日プレゼントにアディダスのスニーカーをプレゼントしたDelizia。

もう「スニーカーが小さい」のセリフは言わせなくてよ。

それにこの陽気では夫も走りたかったらしく
今日はロボットな体をほぐしがてら、一緒に走りに行きました。

かつてはフルマラソンもやっていたという夫だけど
知り合ってから今まで一度も一緒に走ったことがない私達。

走り出しはゆっくりめで、これなら大丈夫と安心して付いていったのですが
コース２週目に入ると「ちょっと先行ってもいいかな？」と言ったまま
ビュ～ンと登り坂を走り去って行った夫...。

は、速～。

もはや付いていくことなど不可能な状況の下
自分のペースで最後まで走り抜きました。

その後
ずいぶんと遠回りをして帰ってきた夫とスタート地点で落ち合い
「ストレッチをしに行こう。」と言われ、芝生のスペースを見つけた夫は
突然スパルタ体育教師に豹変し独自のストレッチ法を私に真似しろと言う...。

かつてスポーツジムでインストラクターをしていたことがあるという夫。
自分で１から１０まで数えて普段使ったことがない筋を伸ばす
いろんなポーズでストレッチを進めていきます。

それが辛い。

１０数えるころには耐えられずに体がプルプルしてきます。

芝生に座って両足を上げて腹筋を使うポーズに耐えられず
ちょっとズルしたら

「そうじゃな～い！」とスパルタ教師のゲキが飛びます。

「ウ～...ア～...」←付いていけない。

「ハイ、終わり。」

「....。」←仮死状態。

走るのよりストレッチの方が辛かった気がします。

これで明日はロボットにならなくて済むかな...。

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