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一般書店の営業形態は配本を店舗で売るだけの受け身型である、むろん注文されていれば配達もこなす。
それが小売りに徹する本屋の姿で長年の商売方法で変わりなく継続、運営できていた。
これが本を書店で買うという行動をやらない若者層が増えて、高齢者頼みの市場に変わって久しい。
じっくりと本選びを書店で刷る、気に入ったらそこで購入する、以前から続くおなじみの書店の姿である。
しかし徐々に御客離れが進み、お店で売るだけでは商売も成り立たずで各地で書店が店じまいである。
地方では書店のない地域が生まれていると、ネットで購入する方へ変わっていっている、これがまた書店をだめにすることに。
大手書店でもこの傾向に歯止めがかからないと危機感を持つようになって、新しい営業形態を模索しているのが昨今だ。
そんな様子に書店街の老舗が動いたのが今回の動向である、神田書店街にある本店だが、隣には有名な三省堂がある。
この地域は古本街も伴っているため、ホン好きなファンが日本中から集まるという地の利があるのが強み。
ここでしか手に入らない本が買える、見つかるという日本有数の本屋街が自慢な地域である。
これも近くに大学から予備校、病院などが集まっている地域だけのことがあるのだ。
本郷という東大生のいる大学が控えていることも大きいだろう、こうした大学から取り寄せ注文が入るから。
それでも昨今の読者離れが店の営業に影を落とすという、学生ら、教授らが顧客のうちは良いが、儲けの柱である雑誌、週刊誌が売れないのが苦しいと。
書籍なども高齢者らが中心となり、彼らが図書館利用になったことも影響を与えたと。
むろん本を探すにはネットで検索という方法が定着したことも大きく影響したと思う、そこでは注文、送付までやってくれるから。
つまり書店の役割が相当に変わってしまった、これが一番の原因だろうとみる。
こうしたことで危機感を抱く経営者と従業員らが知恵を出し合ったのが今回の活動だということだ。
本好きな読者を掘り起こそう、大切にしよう、今さらであるが、本屋の本分に立ち返るである。
本屋に足を向けてくれないことには店舗は成り立たない、それに本が見つからないでは営業も立たない。
知恵の使いようがここに至り、読者が探している本を、手に入れたい本を本屋が先に見つけ、入手する、販売するに転換しようと。
過去の売れ筋本がまず遡上に挙げられたといい、今では手に入りにくい絶版本、出版社の在庫にもない本、そういった本を探し出し、出版社に製作を働きかけると。
ネット検索では本が市場にあることが条件だが、彼らが手に負えない本がこうした名作だが絶版や在庫がないという本である。
幸い書店は出版社とのルートがある、特に神田の書店には昔から近くの出版社に買い切り本を手に入れる活動をやっていた。
買い切りが条件だが、読者の注文があれば買い切りでも不良在庫にならないからこの商売が成り立った。
要はこの書店が得意とする昔の商売を復活させる行動を起こしたのである。
ちなみに本屋が独自で取次を通さず購入することはご法度である、しかし注文が入った場合はこれに限らずで、出版社が近くなら直接購入を見逃してきた。
本屋も出版社も買い切りだからできることで、取次はこうした本を扱わない、あくまで委託販売が主だから。
ネットでも扱わない、取次も扱わない、実態のある本屋だけが備えている特権を使うということである。
今回はもう一歩先に進めているようで、絶版本、在庫切れ本を出版社に製作するよう働きかけることがミソである。
ただ本屋の負担は大きい、買い切り本を出版社に製作させるのだから一定量を引き取る契約がありうること。
出版権(版権)を持つ出版社にも在庫なし、絶版などそれなりの理由でそうなっているわけだから、ある程度部数がまとまらないと動けない。
この両者間を話し合いでまとめるのがポイントだが、書泉はチェーン店をまとめて販売部数を確保するめどを立てたのだと思う。
ちなみに最初にやった出版社の本は、この方法で復活させ3万部を売る切ったという大成功を掴んだという。
これも書泉と出版社が近場で、顔を合わせた商談できたことが大きいだろう、神田、お茶の水、水道橋、飯田橋など出版社がごろごろしている地区だからできたことだ。
そこに専用のネットワークを組み合わせれば全国からの注文を受け付けられ、売り切ることができると。
このよう新しい書店の在り方を示した今回の活動、書店本来の商いに戻ったから成功したとみる。
この方法を引き続き追及して、新しい読者の開拓と書店経営を確立し繁栄してもらいたいと願うところである。