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「光熱費は50万円ですか?」
お役人の問いに、私はうなずいた。
「この、教育費の50万円は?」
「子供を『なんとか塾』に通わせています」
お役人は、シブイ顔で処理を続けた。
「この治療費は?」
「『なんとか病院』に通院しました」
「この『修理費』は?」
「『生む機械』の調子が悪かったので」
お役人は、しぶしぶハンコを押した。「上に倣え」が、この国のモットーである。大臣に認められる経費が、民間人に認められない訳がない(仮にも民主社会なのだから)。
私は、ほとんど税金を納める事がなかった。
うまくやれば、補助金だって出るだろう。
国民は、みなマツオカ大臣とヤナギサワ大臣に感謝していた。
…税収は減り、国家予算は赤字になったが。
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