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2012年12月06日
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NCM_0483

月から来た人、中1自閉くんは、月のチェックを怠りません。

「あそこに、お月(こう呼んでいる(笑))があるよ」 と、親切で教えると、
「知ってる」 と、冷たい返事です^^;
(さよか。えらいすんまへんなあ。という感じ(笑))


そして、自分の中に、“これぞ月”という形がどうやらある様で、
例えば、今日のお月だと、反対向きだからイマイチ、みたいな反応です(笑)






朝は自閉くんのテンションが低いので、(学校に近づくにつれ顕著になる)


今朝は防寒バッチリで出たんですが、やっぱり気になるのは、むき出しのまんまの顔。
どうして、顔以外には防寒するのに、
顔だけは、夏とおんなじなんだろう?こんなに寒いのに。 (←毎年書いてる(笑))

目出し帽みたいなのが流行ったらいいのに。

ほら、
20年ほど前だったら、マスクして外を歩くなんてもってのほかだったのに、
今は誰もが堂々とやっている。

(花粉症歴が長い私は、当時、耳鼻科で「じゃあ、マスクをして歩けばよい」と言われて、
「信じれん先生や。そんな恥ずかしいことする人間がどこにいんねん!?」と(笑)
 会社の昼休みに同期と笑いあった(笑) で、きっちり、そういう時代になった(笑))


…目出し帽が流行る時代もくるかも。




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≪ アイツより速く ≫


9月に大阪市の障害者水泳大会で、
見ず知らずの人間に負ける、という経験をした中1自閉くん。

近隣市の障害児で集まって平和に泳いできた自閉くんには、ちょっと衝撃でした。



「くやしい」

という思いがボチボチ出始めたので、そういうタイムレースを経験したわけですが、
自分より大きな中学生がこんなに沢山いて、
全力を出したにもかかわらず負けた。くやしい。と。

…私も、目に見えてショックを受けている自閉くんを見たのは初めてで、
暴れたり泣いたりして、くやしさをあらわにしない姿に、逆にショックを受けました。




「速くなりたい」

平和な障害者スイミングに戻って来ても、速くなりたい気持ちは続いていて、
水の抵抗があって不利なら、と、これまでやめられなかったラッシュガードもやめ、
20人足らずの中ではありますが、
「クロールは常に1番でいたい」という気持ちがあるのが、
観覧スペースから見ていてもうかがえました。

中学生以上のクラスなのですが、
男子らしい体格な子が多いのに比べて、自閉くんは、ちっちゃくて女子みたいに華奢です。
「大きくなりたい」ともよく言うようになりました。




「どうやったら速くなるんだ!?」

ある時、平和な障害者スイミング中学生以上の部 に、ものすごい子が来ました。
自閉くん。ピンチ。大ピンチです。

高校1年生。知的障害といってもわからないくらいに軽い。
身体能力がとにかくすぐれていてスポーツ万能。陸上も校内トップの実力。
(以上、コーチ談)
ほれぼれする様な体型。自閉くん、彼の肩の高さにも満たない小ささ。


その子が来ているだけで、モチベーションが下がる自閉くん。
どんなに頑張ってもぐんぐん差がついてしまいます。

先々週。ついにクサってしまって、「泳がない」宣言をした自閉くん。
説得するコーチに水をかけて抵抗していました。


スクールが終わってから、自閉くんに聞いてみると、
「速く泳げないからだ」と言います。
相当、高1くんのことが気になっている様子です。

そして、「どうやったら速く泳げるんだ!?」


きた!!!!!


…これまで自閉くんはこういう発想をしたことがありませんでした。

保育所時代に障害児スイミングに通い始めて、
5年ほど、かたくなに顔を水につけませんでした。
泳ぎ方も、見よう見まねで、コーチの助言に耳を傾けたことがありませんでした。

いつも、自分のペース。

親切に手を出して、口をはさんでも、機嫌を悪くするのがオチで、
結局、自分のペースでしか、やらない。やれない。


その自閉くんが、「どうやったら速く泳げるのか知りたい」と思う様になった。
すごいです。
そして、「教えて欲しい」と言いました。
すごいです。


ああ、この時ほど、私は自分が水泳嫌いなことを呪いたいと思った事はありません。
何も教えられへんやん。。。

ただ、
私も高1くんがどうしてあんなに速く泳げるのか、
観覧スペースからじっと見おろして観察していたので、
決定的に自閉くんと違う箇所がいくつもあることはわかりました。
で、覚えました。きっちりと。


家に帰って、鏡の前で、水泳嫌いdokidoki1234による水泳指導(笑)
じっと見ている自閉くん(爆)

とても滑稽でしたが、言いたいことは伝わりました。
変えた方がいい部分は伝わりました。


普通なら、“敵”のいい所を真似るのは抵抗しそうな気もしますが、
そこは自閉くんにはまだまだ備わっていない部分らしく、
耳を傾けてくれて、助かりました^^;

自閉くん 「こう? か??」

そうそう。そういう感じ。


…そして先週。
残念ながら胃腸炎にかかってしまい、スイミングを休みました。
ああ、せっかく気持ちに火がついたのに、あっさり消火かな。


そして昨日は、2週間ぶりのスイミングでした。


朝から、「こう? か??」と言いながら、
「dokidokiが速く泳ぎたい、って、コーチに言う」と言っています。

よかった。気持ちが続いていたんだ…。


“コーチに言う”と言っても、さすがに自閉くんの会話力では伝わらないでしょう。
(コーチは障害者専門の人ではない人が、自閉くんのコース担当)

昨日は、私は、そのプールがある福祉施設で、午前中、自閉症団体の座談会だったので、
座談会後、スイミングに寄って、
保育所時代から馴染みのコーチに、
担当コーチに、自閉くんの思いを伝えてくれるよう、頼んできました。


保育所時代から何年かは私も一緒に介助者として入っていたし、
パニックでプールに入るどころでない時代からずっと知ってくれている馴染みのコーチは、
自閉くんの気持ちの成長に感動して、
せっかくの思いをなんとか形にしましょう。と言って下さいました。

身体能力の高い、高1くんを超えるのは無理だけど、
(やっぱり、知的障害の重さの違いは大きい。)
速くなりたい、という気持ちに沿って進めていってみます。と。



そして、夕方。

観覧スペースから見ていて、もう、涙が…

あんなに人の言うことに耳を傾けなかった自閉くんが、
全く別人のフォームで泳いでいました。

きれいです。
速いです。

もちろん、まだまだまだまだ改善するところは素人目から見ても、いっぱいあります。
でも、気持ちが常に前向きなのがよくわかりました。
いつもの様に、高1くんがぐんぐん離していっても我関せずで泳いでいました。

全体での、1時間の使い方も変わっていました。

高1くんのフォームをみんなで見たりもしていました。


「dokidokiくんの様子を見ながら進めていくので、
お家で、また気持ちを聞いてみて教えて下さい」 と、コーチ。

自閉くん 「速くなった」



水泳を通して、気持ちの成長ができる日が来るとは思わなかったです。

続けていてよかった。









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最終更新日  2012年12月06日 14時21分33秒
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