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ペットショップから来たばかりの生後2ヶ月のトイ・プードルの桜井ミュウちゃん(仮名)が今日来院されました。
ミュウちゃんの目が見えていないようなので、ペットショップに返すために獣医師の診断書が必要との事でした。
桜井さんは犬を飼うのは初めてなのでペットショップで購入した時には分からなかったけど、プードルを2匹飼ったら明らかにもう1匹とは様子が違うと感じたそうです。
ミュウちゃんの方を桜井さんが見ても一度も目が合った事がなくどこを見ているのか分からないような目つきをしていて、物音を立てないように近づいて触ると怒って咬みついたり、抱っこしていると落ち着いているけどサークルの中で一人にしていると吠え続けたり・・・
ミュウちゃんを購入したペットショップに問い合わせると、獣医師の診断書を持ってくれば代わりに別の健康な犬と交換すると言われたそうです。
桜井さんはペットショップに返した後のミュウちゃんの行方が気になって尋ねると「こんなにかわいい子だから目が見えなくても飼ってくれる人はいくらでもいます」と、まるで病気を持っている犬を飼えない事に対して非難するような言い方をされたとか。
人が側にいないと目が見えない不安からか吠えまくるミュウちゃん。
来年度から仕事を始めるため常に側についていてあげる事が出来ないので、桜井さんは家族で悩みに悩んでミュウちゃんをペットショップに返すことに決めたそうです。
ミュウちゃんを診察してみると、確かにほとんど目が見えていない様子。
強い光には少し反応するけど、動く物を全く目で追わず、歩くと物にぶつかります。
眼底をのぞくと網膜の血管は萎縮しており進行性網膜萎縮と診断をしました。
進行性網膜萎縮は徐々に網膜が萎縮し、いずれは失明してしまう目の病気で、今のところ治療法はありません。ビタミンCやEを飲ませて進行を遅らせるのを期待するぐらいです。
犬の目の病気は約8割が遺伝と言われており、進行性網膜萎縮もプードルやアメリカンコッカースパニエル、レトリバーなどに多い遺伝性の病気です。
最近は落ち着いてきたものの、まだまだプードルが流行しています。
流行した犬種は遺伝的な病気がぐんと増える傾向にあります。
それは流行っている犬種なら子犬を作れば作るだけどんどん売れて儲かるので、親犬に問題があっても利益優先でどんどん繁殖をさせるブリーダーさんが多いからでしょう。
桜井さんは、ミュウちゃんがかわいそうだから飼おうかと随分悩んだそうです。そしてペットショップに返す事に決めた自分は酷い人間じゃないのかと随分落ち込んだそうです。
実際、買ってきた子犬が病気を持っていたらショップに返す人もいれば、情が移ってしまい返す事が出来なくなってしまう人もいるでしょう。
犬にとっても、飼主にとっても不幸な事です。
おばあちゃん猫のサンちゃん #2 2007.09.22
おばあちゃん猫のサンちゃん #1 2007.09.21