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台風4号は、強くて大きいぞという前評判だったし、これまでの雨が尋常ではなったので、期待(というのは不謹慎ですね)ではなくて不安も大きく、身構えて迎えたのですが、風はまあ吹いたのですが、雨はほとんど降らないまま、通り過ぎていきました。あくまでこれは、鹿児島市のわが家周辺の話であり、もちろん場所によってだいぶ違うだろうし、被災した皆さんには、謹んでお見舞い申し上げます。(また悲しいことに鹿児島市でも死傷者がでました。心から哀悼の意を捧げます。(7月15日朝追記))ところで、この台風4号に、なぜマンニー(正確には「マンニィ」でした)という名前がついているのだろう、マンニィとはどういう意味だろう、というようなことに疑問を持ち、気象庁のサイトを開いてみると、その話が載っていました。気象庁は、台風の番号と名前のページで、次のように説明しています。台風の番号と名前 気象庁では毎年1月1日以後,最も早く発生した台風を第1号とし,以後台風の発生順に番号を付けています。なお,一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。 台風には従来,米国が英語名(人名)を付けていましたが,北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)は,平成12年(2000年)から,北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)をつけることになりました。 平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ,以後,発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて,その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は26.7個ですので,おおむね5年間で台風の名前が一巡することになります。 なお,台風の名前は繰り返して使用されますが,大きな災害をもたらした台風などは,台風委員会加盟国からの要請を受けて,その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあります。また,強い熱帯低気圧が東経180度より東などの領域から北西太平洋または南シナ海の領域に移動して台風になった場合には,各領域を担当する気象機関によって既につけられた名前を継続して使用します。このため,下の表に記されない名前がつけられた台風もあります。(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.htmlより)いかがでしょうか? 台風委員会加盟国であるカンボジア、中国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)、香港、日本、ラオス、マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、米国、ベトナムの14カ国(地域を含む)がつけた名前を順番にあてていたんですね。 それで今度の台風4号は、32番目で香港が名づけたMan-yi(マンニィ)で、海峡の名前だったんですね。次の台風5号は、日本が名付け親であるUsagi(ウサギ)という「うさぎ座」からとった名前になるということらしいです。 それにしても、日本のつけた台風の名前は、テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コップ、コンパス、トカゲ、ワシの10個で、すべて星座の名前からとったということになっています。 ウ~ン、日本のネーミングセンスって、どうなんでしょうか? 好き嫌いは別として、動物で統一するなら統一してもよかったと思うのですが、コップとか、コンパスも入っていて、やはりどういう基準かわかりません。たしかに「コップの中の嵐」という言葉もありますが用法として不適切ですし、「コンパス」も、天気図、とくに台風の進路予想図を描くときなどに不可欠だとはいえ、それを台風の名前にするとは? 他の国のつけた名前では、けっこうかっこいいと思われる名前もありますね。私の好みは、ロンワン(龍の王・中国)、プラピルーン(雨の神・タイ)、ソーリック(伝統の酋長称号・ミクロネシア)などです。タイのつけた名前がいいような気もします。「タイ風の名前」だから!?とにかく、次の台風5号の名前は、ウサギちゃんです。(7月15日朝、一部追記しました。)
2007.07.14
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いよいよ、風雨が強くなってきました。鹿児島地方はすでに暴風域に入り、しだいに台風4号(愛称?は、マンニー)の上陸が近づいています。今年7月だけで、鹿児島・宮崎の九州南部の各地では、800mmを超える雨が降っているところもあるそうです。台風4号が、午後に上陸して東に抜けてしまうまで、合わせて700mm以上の雨を降らせるそうで、7月前半だけの累計で1500mm、年間降水量の半分以上の雨が半月で降ってしまうことになります。鹿児島では、毎年、どこかで土砂崩れなどが起こり、死傷者を出してきました。昨年は、北薩大水害がありましたが、今年の雨の降り方はそれを上回り、1993年の8・6水害を想起させます。自分の家自体は1階の雨戸も閉め、万全の態勢になっていますが、どこかで大きな被害が起きないよう未然に防ぎ、起きたとしても被害を最小限にとどめることができるよう、願いたいと思います。
2007.07.14
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前回の「自然の摂理から環境を考える」の「産業界に厳しく、消費者に甘い温暖化対策」に、筆者の方から、また私のコメントに対する反論が入っていました。「実際のところは、太陽光発電の変換効率は20%と言われていますが、実際の稼働率を考慮すると良く見ても4%程度です。現在、都市部では太陽光から受け取るエネルギーの10%程度のエネルギーを使用しているので、日本の全平地を太陽電池で埋め尽くさなければ既存の設備が不要になりません。また、天候や時間変動にに左右される太陽光発電や風力発電で安定供給する為には、巨大なバッファーとなる発電システムの建設が必要です。従って、自然エネルギーシステムが成り立つには既存の発電システムの出力調整に追わなければ成り立たず、こうした調整運転は既存の発電システムの効率を落とし、返って資源を多く使うことになります。私も仕事上、太陽光発電設計に何度か携わりましたが、お客さん向けには補助金等での支援込み、さらにCO2削減効果も国の換算係数を使い見込み、導入提案はしてきました。しかし、これで環境が良くなるのという疑問が残り続けています。マスコミや国が発表するデータはいい事しか書いていません。本当はどうなの?というところを、みんなで追究していくことがこの先の社会のあり方を考える上で重要ではないかと思います。simasan 2007年07月07日 23:43」そこで、私はこのようにコメントを返させていただきました。 「もしかして、電力会社の方ですか? 電力会社の言うことと、うり二つですから。たしかに、ドイツや北欧の政策は、既存の電力会社にとっては最悪ですよね。なぜなら、太陽光発電や風力発電が普及することが、電力会社にとって一番のマイナスになるからです。原発はコストがかかるけれども、電力会社以外は手を出せないから、独占できます。独占していれば、それを経費として計算し、電気料金にすべて反映させればいいわけで、その点での問題はありません。ところが、風力発電や太陽光発電は、そうはいきません。普及すればするほど、自らの発電のシェアが奪われていくのです。すでに、産業部門では各企業がそれぞれの工夫を凝らして自家発電するようになって、電力需要が伸びずに電力会社は困っています。この上、家庭やオフィス・商店などの民生部門でも電力需要が激減すれば、大変困る。だから、風力発電の電力融通も非常に狭い枠を設けてそれ以上は普及させないようにしているし、太陽光発電を採用している家庭に対して、メーター交換さえ市民に負担させるような意地悪をします。電力会社としては、電力会社が取り立てる電気料金は減少し、逆に電気を買わなければならないですから、意地悪の一つや二つ、したくもなるでしょうけど。さて、その論法は、太陽光発電を推進しようとする人がだれも考えもしないような想定、「太陽光発電だけで日本の電力をまかなったら」とかいう非現実的なことを考えて、それはとてつもなく広い面積が必要で、それはとても無理ですなどという。そんなことはだれも考えていません。雨がほとんど降らず、広大な砂漠を持っている国では現実的だと思うけど。さまざまな種類の小規模ではあるが、それぞれが生産できる分散型の再生可能エネルギーを集め、また同時に無駄なエネルギーを減らせば、それそれの工夫で、相当程度CO2は削減できるということです。各家庭の屋根にパネルをつけるだけで、その家庭におけるCO2排出量は劇的に減ります。つけた家庭あたりのCO2排出量は、ガスなどの分を考えて、低めに見積もっても約半分程度は削減できるのではないでしょうか。我が家をはじめ、実際に導入した家庭では、太陽光発電の売電による電力料金の低減効果、すなわちCO2排出削減効果は実感しているはずで、変換効率がどうのこうのとかわけのわからない数字を挙げて、煙にまこうとしてもだまされることはありませんが、まだ導入されていない家庭には、導入を躊躇させる効果があるだろうということで、今後も世論操作は行われ続けるでしょうけど、あなたもその片棒をかつがれるのですか? ecologician 2007年07月08日 15:52」ちょっときつかったかな、と思いつつ、環境のことを考えるふりをして、世論操作が行われていることを知っているので、こう述べざるを得ませんでした、と報告しておきます。
2007.07.08
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鹿児島では、七夕の夜は、あいにく小雨交じりの曇りで、天の川も見えずじまいでしたが、上新粉を練って白玉をつくり、小豆を煮てあんこを作って食べました。白玉やあんこを自分で作ったのははじめて。いい経験をしました。これからも機会があったら、つくろうっと。さて、前々回に引き続き、今回も人気サイト「自然の摂理から環境を考える」からです。前々回の記事の次に登場した記事が、「2007年07月01日 産業界に厳しく、消費者に甘い温暖化対策」です。この記事を、少し引用させていただきます。「議定書では、日本の温室効果ガス削減目標として、1990年比、6%削減が義務付けされましたが、現状では、下図のように総排出量は減るどころか増え続けている。これを見ると、目標は本当に実現可能なのか?不可能に近いのではないか、と思えるような現状である。これだけ温暖化対策が騒がれていながら、効果が出ていないのは何でだろう?」と疑問が提示され(これはもっともな疑問)、「CO2トン減らすのに、欧米の1.3~2倍のコストが必要だと言われており、この削減目標はかなり厳しい数値である。また、エネルギー消費量をGDPで割った指標で比べても、日本はアメリカの1/3、ドイツの60%しか使っていないので、かなり省エネ化が進んでいる状態である。」「日本が経済成長を維持しながら他の欧米諸国と同様に省エネルギー化のスピードを維持すること自体が大変難しくなってきている。」と日本における現状認識が述べられています。この点は、異論があるのですが、今回はそこには触れないで、そのまま次に行きます。「民生部門の業務、つまりオフィス、店舗、官庁や学校などの公的部門も含んだもので、2000年度で90年比、+22.2%増加民生部門の家庭は、同+20.4%増加で、冷暖房、家電、ゴミ処理がその主な排出源です。運輸部門は、同+20.6%増加で、旅客、自動車最も排出削減に貢献しているのは、産業部門で同+0.9%、という結果です。民生部門が多いのは、1990年代にエネルギー価格が下落し続ける中で、家電の大型化、高機能化、IT化の進展により消費が急増した為と考えられます。」と、ここでは、至極当然な解説がついています。しかし、このあとが問題です。「温暖化対策は、産業界に厳しく、消費者には甘すぎるのではないか!と言いたくなりますが、皆さん、どうでしょうか?」として、次のように結論づけられます。「これら温暖化対策の難しさについて、元資源エネルギー庁長官の稲川康弘氏は次のように述べています。>「第一次オイルショックから現在を比べると、国民のエネルギー消費量は約3倍になります。行政側では京都議定書など日本のエネルギー政策の転換ごとに、強めの規制手段をいろいろ考えました。エネルギー税の増額、計画配電、エネルギー利用規制などですが、どれも断念しました。過剰な規制をすることは統制経済になり、日本の現在の社会制度と矛盾します。国民がそれを認めるとは思えませんでした。今でもそうでしょう」この言葉からは、さらなる温暖化対策の手段としては、聖域である家庭=個人消費に手をつけなければ解決しないこと、さらに、そこにあるのは経済成長という政策目標よりも、もっと根っこにある絶対的な壁=「個人の自由を侵してはいけない」が最大のネックだと政策担当者自身も感じているのではないでしょうか!」さて、「産業界に厳しく」という点については、「産業界は本当にぎりぎりのところまでがんばっているのか?」ということと「政府が規制をかけようとすることにもっとも声高に反対を唱えてきたのは産業界ではないか?」、そしてまた「エアコンなどのエネルギー消費機器や自家用自動車の購買欲をあおり、売上を増大させてきたのは産業界であり、家庭や運輸における消費の増加について消費者だけを非難し、「産業界に厳しく、消費者には甘すぎる」というのは間違っているのではないか?」というような疑問を持ちました。私も「消費者は悪くない」とは決して思いませんが、「統制経済」に反対し、民生部門の増加に製造・販売事業者として貢献してきた産業界に対して「厳しい」とは決していえないと思わざるを得ませんが、ここでは、この点はこれ以上議論しません。で、私は「消費者に甘い」からCO2排出が進まないのではなく、もともとCO2を真剣に減らすつもりがなく、削減に積極的な人が実際に削減することに対しては何も支援しようとしないどころか妨害すらしていることが、CO2排出削減が進まない原因だということを、太陽光発電の例を述べて説明しようと、コメントしました。「そうでしょうか?政府の対応は、一般に「消費者に甘い」というのではなく、「削減に協力しようとする消費者に厳しく、協力しない消費者に甘い」といった方がよいのではないでしょうか?私のように家庭で一般的な3kWhの太陽光発電を導入しようとすると、パネル200万円+工事費100万円弱がかかります。以前は補助金が出ていたのですが、いっさいなくなってしまいました。風力発電の売電価格なども低く抑えられています。太陽光発電や風力発電その他さまざまな工夫で二酸化炭素削減に協力しようとする消費者に、政府はほとんど何もしてくれません。経済的なメリットは二の次というか、不利だとわかっていながら、「笑顔で」協力しているわけです。経済的なメリットを保証しつつ、国全体でCO2削減に取り組むドイツや北欧の政策と比較すると、あまりにも大きなちがいに驚かされます。 ecologician 2007年07月03日 22:11」すると、この記事を書いた方から、こんな回答が返ってきました。「コメントありがとうございます。本来、自然エネルギー利用をする目的は、既存の石油火力を代替するためなのに、太陽光発電や風力発電は、これまで以上の資源とエネルギーの投入が実質必要となります。ですからコストも掛かる。それらを補助金で賄うのは、産業規模の拡大=経済成長が主目的になっているからではないでしょうか。従って、主目的であるはずの環境問題の改善とは裏腹に、人間社会の更なる工業資源の浪費をもたらし、結果的にはさらに環境を悪化させる可能性のほうが高く、ドイツや北欧の政策が優れているとは思えないのですが、どうでしょうか? simasan 2007年07月06日 00:23」記事では、家庭部門などで、「CO2排出を削減できていないのが悪いこと」だとされていたと思い、「太陽光発電などを設置して、CO2排出を削減したくても政府は支援してくれない現実を知ってほしい」という趣旨のコメントを出したのですが、この記事を書かれた方がまさか「太陽光発電や風力発電はこれまで以上の資源とエネルギーの投入が実質必要となり」「人間社会の更なる工業資源の浪費をもたらし、結果的にはさらに環境を悪化させる可能性のほうが高く」なると考えていたとは知りませんでした。このことについては、元の記事では何も述べられていなかったので、少々驚きました。日本政府や産業界も含め、大半の関係者が少なくとも表向きは賛成し、進めなくてはいけないとしている太陽光発電や風力発電に、意義を認めず、環境を悪化させると述べているのです。そこで私は、こんなコメントを書きました。「さっそくのご回答ありがとうございます。しかし、結論には承服いたしかねます。日本の太陽光発電の生産規模はすでに100MWに達しており、エネルギーペイバックタイムEPTは、多結晶シリコンで1.4~1.5、アモルファスシリコンで1.0~1.1、Cds/CdTeでは1.0~1.1となっています。(NEDOによるEPTの説明ページ)http://www.nedo.go.jp/nedata/14fy/14/h/0014h005.htm CO2ペイバックタイムも1~3年程度で、将来は1年以下にできると算出されて(Wikipedia太陽光発電より )おり、寿命30年と見積もれば、エネルギー収支、CO2収支ともに20程度にはなります。つまり、投入エネルギーの20倍のエネルギーを発電してくれるし、CO2もそれだけ節約してくれるのです。しかし、コストを下げるためには、大量に生産されることが必要で、それができれば加速度的に価格も下がります。その契機として補助金を投入し、普及を広げる必要があるのです(できれば原発等に費やされる莫大な補助金等の一部を回してくれるとありがたいのですが)。また、これらの設備が大量に生産されるということは、それ以上に他のCO2・エネルギー浪費型の設備がいらなくなり、それに切り替わるということで、環境を悪化させることはないと考えております。「太陽光発電や風力発電はこれまで以上の資源とエネルギーの投入が実質必要となります。」「人間社会の更なる工業資源の浪費をもたらし、結果的にはさらに環境を悪化させる可能性のほうが高く」というのは、私には理解しがたいものがあります。その根拠・資料を示していただければ幸いです。 ecologician 2007年07月06日 18:22」もちろん、個々の例では、風力発電において、風が吹かずまったく役立たずのウィンドファーム、北海道でオジロワシの衝突死があったり、鹿児島の風車が出水に渡ってくるツルの渡りのルートに設置されていることなどの、いわゆるバードストライクの問題、それに景観など、立地の問題があります。太陽光発電では、シリコンなど半導体物質を大量に採掘、加工、生産、消費することになります。また半導体として使われる素材には、カドミウムやヒ素といった有害物質も含まれているものもあります。したがって、まったく問題がないとはもちろん思いませんし、環境に悪影響をあたえないように細心の注意を払うことが必要です。しかし、この再生可能エネルギーの割合を伸ばさなければ、化石燃料を使い続けるか、原子力に頼るか、という選択になってしまいます。日本が推進しようとする原子力ですが、CO2を出さず、運転コストが安いとされていますが、本当にそうでしょうか?私は、以下のような理由から、原発を含む核燃料サイクルは、問題点が山積みで、じつはコストも非常にかかっているものであり、できるだけ速やかに撤退すべきだと考えています。(1)操作ミスや地震などにより、ひとたび事故が起こると、取り返しのつかない大被害をもたらすこと。また、戦争やテロなどで原発が攻撃されて爆発すれば、核兵器以上の長期的被害が予想されること。(2)通常の操業・運転においても、ウラン採掘、ウラン濃縮・転換・加工、原発の運転・検査・修理、使用済み核燃料の再処理、放射性物質の運搬、放射性廃棄物の処理、原子炉の解体などの全過程において、放射性物質の漏出、人体への被害の危険が常に存在すること。今のところ、使用済み核燃料の再処理、放射性廃棄物の貯蔵・管理、廃炉の処理・管理などに根本的な解決策が見つからず、「トイレなきマンション」状態が続いていること。(3)原発を操業していくためには、運転コストだけでなく、(1)や(2)にかかるコスト、莫大な開発費、地域への補助金などにかかるコストなどを見積もらなければならないこと。これらの総額を合計すると、実用化されているどんな発電方法よりもコストが高いこと。(4)原発は軍事との関連が非常に深い。アメリカや日本で採用されている軽水炉は原爆や原子力潜水艦の動力炉の技術をそのまま転用したものである。原発の開発により核兵器を製造する技術を養成できること。また、原発と核兵器は同じ核燃料サイクルをもっている。したがって、原発を操業することによって、濃縮ウランやプルトニウムなど原爆や水爆などの核兵器製造に必要な材料も手に入れることができること。で、まだまだ考察しなければならないことはあるのですが、すでに十分長くなってしまいましたので、今回はこの辺で終わらせていただき、この続きは次につなげていきたいと思います。
2007.07.07
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「不都合な真実」のDVDがさっそくメール便で届きました。しかし、それを手にとってみると、すごく薄いもので、厚紙メール封筒の中身が本当に入っているのか、疑わしい代物でした。恐る恐るあけてみると、たしかに薄いDVDのパッケージが入っていました。しかし薄いだけでなく、普通のDVDパッケージと何か質感が違う。どういうことなのだろうと、パッケージをあけてみると、すぐにわかりました。このパッケージは、紙でできていたのです。「ああ、そういうことだったのか」とうなずきつつ、パッケージに印刷してある、これに関連するメッセージを読んでみました。そこにはこう書いてありました。「不都合な真実」スペシャル“エコ”パッケージはすべて紙で作られています。さらにその下に小さな字で、こう書いてありました。このパッケージはグリーンプリンティング認定工場で生産されています。グリーンプリンティング工場とは印刷製品の資材と工程の環境配慮総合制度をクリアした工場です(社団法人日本印刷産業連合会)。特に、用紙・インキ・表面加工はVOC(揮発性有機化合物)発生を抑制するものを厳選し、使用しています。その文章の左側には、グリーンプリンティングのマークが表示され、右側下には、R70のマーク(実際のDVDパッケージのマークの色は黒)がついていて、マークの下には、「古紙パルプ配合率70%再生紙を使用」と添え書きされています。 そして、外装フィルムにも、「外装フィルムも生分解性のものを使用しており環境に優しい包装をしています。」と書いてあり、識別マークがついていました。「ポリ乳酸」そう、ポリ乳酸とは、原料となる乳酸が、トウモロコシやジャガイモ等からとれるでんぷんやサトウキビからとれるしょ糖から得られる、植物由来の原料、すなわちバイオマスです。でんぷんを抽出し、糖化を経て、乳酸発酵により生成した乳酸を化学重合させて製造されます。基礎物性の高さと透明性の高い外観から, 汎用樹脂代替可能な材料の一つとして期待されるとともに、微生物によって無機物に変える=生分解性を特徴として持っています。 ポリ乳酸は、高温・高湿度の環境下で、微生物の栄養源となって分解されます。分解時に放出される二酸化炭素の量は、自分自身の重さの約2倍といわれています。通常のプラスチックでは、燃焼すると自分自身の重さの3倍の二酸化炭素を放出するので、それよりも少なくなっています。また、植物由来の原材料を使用しているため、分解して放出される二酸化炭素は元々大気中に存在した二酸化炭素が植物により取り込まれたものであり、元々大気中にあった二酸化炭素を大気中に返すだけなので、さらに環境にかける負荷は少なくなると考えられます。(http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200607/index.htmなどより)また、熱分解などにより原料モノマー(基質)にもどる性質があり、これをケミカルリサイクルといいます。つまり、ポリ乳酸を回収すれば、ケミカルリサイクルによって何度でも元のポリ乳酸に戻すことができるのです。しかもこの方法だと、リサイクルするごとに品質アップグレードが可能なのです。(http://kitaq-eco.net/home.htmなどより)九州工業大学の白井義人教授は、生ゴミからこのポリ乳酸のプラスチックを作っています。そして、このポリ乳酸でできたプラスチックを回収し続けることができれば、完全循環システムができます。その試みの一つとして、2005年に開かれた坂本龍一JapanTour 2005 in association with Artist PowerやJリーグ・ヴァンフォーレ甲府のホームゲームで、リユース食器レンタルを展開するNPO法人「スペースふう」による「小瀬エコスタジアムプロジェクト」などで、すでにその実験が進められています。こうした試みがさらに進んでいき、生ゴミリサイクル→リユース(何回も)→回収→ケミカルリサイクル→リユース(何回も)→回収→ケミカルリサイクル→リユース(何回も)=循環というバイオマスプラスチックの流れができるよう、協力していきたいですね。今回は、「不都合な真実」のDVDパッケージの話になりましたが、次は中身の話もしていきたいと思います。※追記。この記事を書いた後、はじめて次のサイトがあるのに気づきました。DVDだけでなく、環境にやさしいスペシャル”エコ”パッケージについても紹介されていました。このページもリンクしておきます。http://www.paramount.jp/futsugou/
2007.07.07
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「自然の摂理から環境を考える」という人気サイトがあります。いろいろな意見を持った多くの方が執筆者として交代に登場し、論旨もまちまちで、これはすばらしいと思う意見から、まったくおかしいと思うものまでさまざまですが、幅広い意見を知るという意味でも、楽しく読ませていただいていました。これはちがうのでは、と思う意見でも、これまでコメントしたことはほとんどなかったのですが、「2007年06月28日 新エネルギーってどうなの?」という記事を読むと、「バイオマスには可能性がない気がします」と結論づけられていました。たしかに、「はじめにバイオマスありき」で、穀物メジャーの支配のもと、バイオマス燃料・エタノールの生産のために、アメリカで、エネルギー効率のよくないトウモロコシを他の作物を押しのけてまでも増産していたり、アマゾンの熱帯雨林を伐採してサトウキビ畑を拡大していたり、というような事例もあり、ぜひやめさせなければならない「悪いバイオマス」があるのは事実です。しかし、そもそもバイオマスは、身近にある生物資源を「もったいない」の精神で利用してきたものであり、実際に小規模の伝統的なものを引き継いだバイオマスも多く、全体としてはバイオマスをエネルギーとしてももっともっと活用していくべきであると考えてきましたので、まず次のようにコメントしました。「ただ放置しているだけでは荒廃してしまう森林をどう維持すればよいのか、よく考えてみてください。バイオマスにもピンからキリまであり、可能性のあるものも、ほとんど意味のない、あるいはかえって環境にとってよくないものもあります。それを、きちんと吟味もせずに、森林のCO2吸収の数値だけ見て、ただ驚いて、解決策を考えようともせず、「バイオマスには可能性がない気がします」なんて結論を簡単に出すとは、あなたも「思考停止状態」に陥っていませんか? 2007年06月29日 12:03」で、そのコメントで名前を出すのを忘れたこともあり、バイオマスを一括して論じることはできないということを明確にする意味でも、他の数人の方のコメントに続いて、フォローのコメントも出しました。「最初にコメントした者です。(前回ネームを入れ忘れました。)この地球に微生物や動植物が存在し、人間が生ごみ等を出し続ける限り、バイオマスは存在し続けるのです。ただ、それをどう利用するか、は千差万別です。バイオマスを使うべきか、バイオマスは効率的か、という(実践的に役立たない自己満足的な)一般論ではなくて、どう使うか、どう使えば効率的なのか、そうした使い方をするにはどうすればよいか、が議論されなければならないと思い、前回もコメントを書きました。たとえば、「エタノール燃料はエネルギーを無駄にしているか?」という記事に、「ブラジルで1日30万リッターのエタノール燃料を蒸留する工場を建設する代わりに、1,500ヘクタールの農場で小さな農民が栽培したサトウキビとモロコシを1日2万リッターずつ燃料にした。エタノール蒸留場の近くで絞りかすを家畜の餌にし、家畜の糞尿と有機物残さからバイオガスを作った。このバイオガスはエタノール燃料を蒸留する熱源に使い、残りから発電し地域に電力を提供するのに充分な量だった」(http://journeytoforever.org/jp/ethanol_energy.html)という文章が掲載されていましたが、比較されたどちらの使い方もバイオマスなのです。そこを理解して、議論してほしいものです。 ecologician 2007年06月30日 21:53」また、その記事では、「カーボン・ニュートラル」が紹介されていて、それに対する疑問が書かれています。「バイオマスは有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出される。しかしこれに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素に由来する。そのため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされています 1990年代以降、バイオマスは二酸化炭素削減(地球温暖化対策)、循環型社会の構築などの取り組みを通じて脚光を浴びています。そもそも高度成長期以前の日本では、落葉や糞尿を肥料として利用していたほか、里山から得られる薪炭をエネルギーとして利用するなどバイオマスを活用した社会であったと言えます。ウィキペディア「バイオマス」により抜粋・編集『バイオマスってなに?1』の↑の部分でちょっと「んん 」と思いました。「バイオマスは有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出される。しかしこれに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素に由来する。そのため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされています」 これに対して、この記事を書いた方は、次のように述べています。「の部分ですが、一見、理論上では「なるほど!」ですが、現実で考えたら...おかしくないですか この理論でいけば、今現在生えている木を切って、それが廃材になりバイオマスとして活用された→つまりエネルギーとして燃焼させてCO2を排出した→でもそのCO2は、その昔の木が成長する過程で光合成の際使用したCO2として換算すると、プラマイ0なのでOK ってことですが、実際、木が使用したCO2は、その昔成長する段階に空気中にあったCO2なんだから、燃やした時点で考えれば、ただ単に燃焼して空気中にCO2が放出された→CO2が増えた ことになりますよね 燃焼させた時点でCO2をプラマイ0にしようと思ったら、その時点で放出分と同じだけのCO2を吸ってくれる植物を育てるなどしないと、そうは言い切れないと思います。」「カーボンニュートラル」の概念は、植物は、空気中にあるCO2を固定化し、そしてまた放出するという過程を繰り返しており、燃焼してエネルギーとして使っても、これを繰り返し使う限りでは空気中にあるCO2が一方的に増大することはない、ということです。これに対して、化石燃料の場合は、もともと現在の大気中にはなかったCO2を地中から取り出して放出し続けることになるから、使えば使うほど大気中のCO2濃度が高まることになるということになります。この単純ではあるが、地球温暖化を理解するために基本的で重要な概念を、残念ながら、この記事を書いた方は理解していないといわざるを得ませんでした。
2007.07.06
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どうしてこんなに雨が降るのでしょうか?今日朝から、雷をともなって降り出し、ずっと降り続けています。今日は全国的にも、こんなに降っているのは九州南部の鹿児島・宮崎だけ。明日は雨が全国に広がるようだけど、鹿児島は明日も雷をともなって、強い雨が一日降り続くようです。で、いまどのくらい降っているかが気になり、鹿児島県下の雨量と過去の土砂災害ホームページにある鹿児島市周辺の雨量概況(連続雨量) を調べてみると、2007年 7月 3日21時20分現在での雨量は次のようになっていました。 観測局 10分雨量 1時間雨量 連続雨量皆与志 1mm 4mm 110mm吉野 1mm 5mm 77mm竜ヶ水 1mm 5mm 85mm鹿児島合庁 1mm 4mm 137mm松元町 0mm 3mm 184mm大峯 1mm 4mm 159mm中山 2mm 5mm 171mm県庁 1mm 5mm 148mm下福元 1mm 6mm 211mm下福元は、連続雨量がすでに200mmを超えています。これほどの雨が降ると、災害のことが心配になります。鹿児島では、1993(平成5)年8月6日の8・6水害をはじめ、過去何度も水害、土砂災害に見舞われてきました。雨量情報の出ていた鹿児島県下の雨量と過去の土砂災害ホームページに、過去の災害事例も、以下のように全部で20の事例が出ていました。敷根 (国分市) 平成5年8月1日24時頃時間雨量 11mm/H連続雨量 604mm表郷 (旧鹿児島郡吉田町) 平成5年8月2日3時頃時間雨量 17mm/H連続雨量 75mm明ヶ窪 (鹿児島市)平成5年8月6日18時頃時間雨量 50mm/H連続雨量 163mm岡 (垂水市) 平成5年9月2日時間雨量 7mm/H連続雨量 50mm扇山 (日置郡金峰町) 平成5年9月3日16時30分頃時間雨量 68mm/H連続雨量 301mm仮屋瀬 (薩摩郡宮之城町) 平成9年7月11日3時頃時間雨量 42mm/H連続雨量 429mm矢之脇 (名瀬市) 平成11年6月11日8時頃時間雨量 49mm/H連続雨量 385mm向山 (川辺郡笠沙町) 平成12年6月25日8時頃時間雨量 25mm/H連続雨量 107mm仲之町 (熊毛郡南種子町) 平成7年7月1日21時30分頃時間雨量 18mm/H連続雨量 354mm毘沙門 (日置郡日吉町) 平成5年9月20日19時50分頃時間雨量 0mm/H連続雨量 13mm城瀬川 (姶良郡姶良町) 平成5年8月6日17時頃時間雨量 38mm/H連続雨量 276mm大屋敷谷 (姶良郡姶良町) 平成5年7月7日6時頃時間雨量 11mm/H連続雨量 346mm針原川 (出水市) 平成9年7月10日0時頃時間雨量 0mm/H連続雨量 401mm大当原川 (大島郡瀬戸内町) 平成2年9月18日11時頃時間雨量 91mm/H連続雨量 375mm竜ヶ水 (鹿児島市) 平成5年8月6日18時頃時間雨量 50mm/H連続雨量 163mm甘漬川 (旧鹿児島郡吉田町) 平成5年8月2日0時頃時間雨量 57mm/H連続雨量 472mm小野第2川 (川辺郡川辺町) 平成5年9月3日22時頃時間雨量 0mm/H連続雨量 343mm船石川 (肝属郡根占町) 平成2年9月29日15時頃時間雨量 43mm/H連続雨量 236mm坂出川 (旧薩摩郡入来町) 平成5年6月23日14時頃時間雨量 0mm/H連続雨量 168mm深港川 (垂水市) 平成5年8月10日3時頃時間雨量 2mm/H連続雨量 254mmこれを見ると、いろいろなパターンがあり、時間雨量や連続雨量が非常に高い事例もありますが、それほど降っていなくても災害が起こっているものもあります。危険な状態に近づきある地域・箇所があるのかもしれません。雷だけでなく、警戒を怠らないことが必要かもしれません。
2007.07.03
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以前、川上小のアイガモ農法の総合学習(アイガモのいのちをいただく会)について、このブログでも紹介しました。しかし、残念なニュースが流れました。2007年6月28日の南日本新聞の記事です。ここに引用させていただきます。川上小 アイガモ農法取りやめ(2007年6月28日 南日本新聞) 「アイガモ農法」による米作りに11年間取り組んできた川上小学校は本年度、同農法による実習を取りやめた。5年生の総合学習として続けてきたが、「総合学習をバランスよく実施するため」「アイガモを食べることで命の大切さを学ぶには早すぎる」などの理由を挙げる。一方、同行の保護者らは、学校側の主張を認めつつ「アイガモ農法は川上小学校の伝統」と1825人分の署名を集め、復活、存続を求めている。(地域報道部・中野督子) 同校のアイガモ農法による米作りは、環境や有機農業を学ぼうと1996年始めた。農協が補助し、PTAや地元農家などが児童とともに農作業に励む。2001年からは、成長したアイガモを食べる「食と命を考える学習」も行ってきた。今年は、アイガモを利用しない減農薬米作りに変更し、田植えは一部の高齢者が手伝った。総合学習での授業時間も短縮、英会話などを増やした。教職員で決定 アイガモ農法をやめた理由について、同校は、(1)総合学習が求める「調べる力を付ける学習]につなげるのが難しく、全110時間中87時間を占めた(2)アイガモを殺すことに批判もあり「食と命の授業」は小学校の発達段階にふさわしくない(3)農協の補助40万円が昨年からなくなった(4)学校の池で飼育したアイガモの汚物が詰まり水源地汚染も心配される(5)アイガモ農法は教員が主体的に指導できず、学校で指導する枠を超えている-などを挙げる。 同校の馬場盛行校長によると、教職員間で昨年11月から3回の話し合いを持ち、今年2月に変更を決めた。2月末に5年生(当時)の学年PTAで説明したほか、5月17日のPTA総会後に全学年の保護者対象の説明会を開いた。しかし現在の5年生の保護者らには個別の説明はなかったという。命を知る機会 「PTAや地域が一体となった活動をなぜ壊すのか」-保護者らはアイガモ農法の存続を求めて4月、署名活動を行った。「食べることの大切さを知る貴重な機会。続けてほしい」「『アイガモ農法があるから川上小に行きたい』という子どももいる」との声が寄せられ、卒業生も心配しているという。保護者の一人は「今年が駄目でも来年以降復活させられないか」と望みをつなぐ。 初回から同校のアイガモ農法を指導してきた近くの農業橋口孝久さん(55)は「いまだに学校側からの正式な説明を受けていない。ともに地域で協力してきた仲間も憤っている」と話した。 教育上の効果についても、県内外でいのちの授業を行う鹿児島国際大学短期大学部の種村エイ子教授(60)は「命が見えにくくなっている現代、アイガモの命をいただくことで学べることは多い」と指摘。「学習は教師だけでなく子ども、保護者、地域が協力して行うべきでは」と、学校側の判断による打ち切りに疑問を呈し、地域や家庭との連携の大切さを訴えた。 以上ですが、皆さんいかがでしょうか? 総合学習のあり方、効果が疑問視される中、川上小の取り組みこそ、総合学習の成功例の一つということで、学生にも紹介してきました。「自分はアイガモを食べるなんてできない」と感想を述べる学生も中にいるけれど、そうした学生も含めて「すばらしい取り組み」「こんな貴重な経験ができて川上小の子どもたちは幸せだ、うらやましい」という学生が大半です。 「アイガモを殺すことに批判もあり「食と命の授業」は小学校の発達段階にふさわしくない」ことも学校側はやめる理由に挙げているけれど、私たちは生き物を殺さずに生きていけるのでしょうか。現代社会では、生き物を殺す場面は私たち自身には隠されていて見えず、そうしたことをまったく実感することなく、できあがって商品となった食品を買って食べて生きる社会になっており、だからこそ命の大切さもわからなくなっているのではないでしょうか。川上小のアイガモ農法の総合学習は、そうしたことを学ぶ絶好の機会だったはずです。いったい、他の生き物のいのちをいただくことで私たちが生かされている、ということを学ぶ絶好の機会を失って、どんな教育をするというのでしょうか。 私の子どもの通う小学校の保護者たちも川上小にこの総合学習の様子を学びに行って感心、感動して帰ってきたように、川上小の取り組みは全国から注目されていました。学校としては、おそらく有名になりすぎてしまった「アイガモ農法の総合学習」で、突出してしまった学校の評判を普通のものに戻したかったのかもしれませんが。 しかし、どんな理由があるにせよ、こんなすばらしい取り組みをやめてしまうのは許せません。地域や保護者の皆さんにがんばってもらって(私ももちろん協力します)、ぜひ復活させてほしいと思います。
2007.07.01
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う~む、やはりダメでした。他の地方では空梅雨(からつゆ)のところもあるけれど、鹿児島の6月はしっかり雨が降ってくれました。ずっとしとしと雨が降るわけではなく、ざっと強く雷もともなって降ったと思えば、さっと晴れて、また急に雨雲が湧いて強く降る、という感じでしたが、とにかく梅雨らしく雨は降りました。梅雨入りは九州南部で6月1日ごろで、平年より3日、昨年より6日遅かったし、6月6日あたりから1週間ほど梅雨の中休みがあったけれど、6月後半にしっかり降ってくれました。沖縄に続いて奄美地方でも梅雨明けになってようだけど、鹿児島市のある薩摩地方では、梅雨はまだもう少し続きそうです。ラニーニャ現象が起こる年は、日本では空梅雨、猛暑、渇水、寒冬になると言われているとするサイトもあるけれど、気象庁のサイトを見ると、日本全国一律ではなく、西日本太平洋側では、3~5月は降水量が少ないが、6~8月にかけては、雨はむしろ多いという統計になっています。わが家の新築以来の太陽光売電量と電気使用量、並びに同金額のグラフ、そして6月分の太陽光発電量と電力消費量のグラフを下に掲載します。せっかく5月に太陽光売電額が電気使用料金を上回ったのに、また差が開いてしまいました。やはりうちは電気の使いすぎでしょうか? 一番下の6月分の毎日の太陽光発電量と電力消費量のデータの上で、晴れになっていても一日中晴れていたわけではなく、けっこう雨は降りましたので、雨が多く、太陽光発電量・額が減ったのは仕方ありませんが、毎日の電力消費量が多いですね。キャンドルナイトのときも24日はキャンドルナイトしたけれど減っていないし、夜更かしをした?のでむしろ増えており、そして今日も夜更かし(もう夜中の3時ですね)しています。反省して、明日は帰るのは遅くなるけれど、帰ったら家中の電気を消して、さっと眠ることにします。
2007.06.28
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つづいて、西から東にかけての家の外観を掲載します。西側北西側北側北東側東側どうでしょうか? どの方角にも木があります。つまり庭があるのです。敷地と家とが斜めにずれているということは、四方に余白が生まれ、そこが庭になるということなのです。この画像を見ただけでは、ちょっとわかりにくいかなあと思いつつ、話を進めますが、家が敷地と平行ではない、敷地と家が斜めになっている、ということはこういう効果があるのです。太陽との関係だけでなく、この効果をはじめ、シンケンの家が曲がって建っているのは、多くの理由・思いがこめられているのです。シンケンの迫社長は、『「あたり前の家」がなぜつくれないのか』で、こう語っています。「私が家づくりのなかで大事にしているのは『自然』です。太陽、空、風、樹木といった、自然を家のなかに取り込むことが大切なのです。そのためには庭も含めた外構がとても大切です。カーポートやアプローチ、デッキなどと植木をうまく絡めて計画しなければいけません。庭も家の一部なのです。・・・そのためには敷地一杯に家を建てずに、敷地に余白をつくることが大切です。現在、ほとんどの家が敷地と平行に建っています。そうしたことを前提にせず、日照や通風、植栽、隣家との目線、景観、屋根の集熱効率などを勘案しながら、馴染みのよい配置計画を行います。 たとえば、敷地に対して斜めに振って家を建てて、空いた敷地を庭にしていく。そして、そこにつながる部屋に設ける窓の位置などを工夫して庭との間に奥行きを産む。同時に隣家と窓の位置が重ならないようにして視線をそらす、こうした配慮も大切です。」(058~059ページ)日照や通風、植栽、隣家との目線、景観、屋根の集熱効率、これらを配慮した方角を考えた家。環境省のエコハウスの条件でも「在来種による四囲緑化」はあがっていたけれど、そこにはうたわれていないことまで考えられた設計がなされているのです。高樹さんのエコハウスは、隣家との目線はほとんど関係ないと思うけど、日照や通風、植栽、景観、屋根の集熱効率などを配慮して、方角も決められていると思います。
2007.06.27
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家の画像を見たら、実際とは大きく違うところがあるのに気づいたので、連続投稿します。南東側にある庭には、全面に家庭菜園があるように画像上はなっていますが、実際には家庭菜園は庭の半分だけで、画像の手前、家から遠い方の半分は太陽光パネルになっています。庭だけでは足りないので、左側に見えるガレージの屋根にもパネルを乗せて、3kWhの発電能力にしています。OMソーラーでは屋根は、集熱する役割をもっているということ、また太陽光パネルの重量負担の問題もあり、無理しない方がいい、ということで、涙を呑んで庭におくことにしました。とはいえ、現在でも家庭菜園の方は有効に利用できていません。ようやく、ミニトマトを一部収穫、ナスももう少し、というところまで来ましたが、今のところ、それがやっと。家庭菜園は、ちょうどいい広さでした。菜園の向こう側に見える太陽光発電パネル(冬の画像です)庭とガレージの屋根に設置された太陽光発電パネル
2007.06.27
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さすがに梅雨で、今朝も雨。JR指宿枕崎線も谷山-指宿間でまたも運行停止。しかし、全国の天気を眺めると、今雨が降っているのは、鹿児島・宮崎の九州南部だけ。もう九州南部はいいから、他の水不足になりそうな困っているところに雨が降ればいいのに、と思いながらも、自然には逆らえません。3階の窓を開けていたら、雨が入ってきたことを前回書き込みましたが、やはり締め切っていると、湿度が高くなって寝苦しい。シンケンの家は、OMソーラーで、高気密・高断熱になっており、いつもはむしろ乾燥気味なのですが、この時期は湿度が高いです。ということで、除湿のため、エアコンをはじめて使ってしまいました。さて、前回話した家の方角の件です。シンケンの家は、道路や敷地に沿って建っておらず、曲がっている、一軒だけ違う方向を向いている、ということで有名です。どうして曲がって建っているの? 斜めを向いているの? と私もよく訊かれます。では、どういう方向、方角に合わせているのでしょうか? シンケンの家は、南東と南西に大きなサッシや窓を設け、冬は、朝日を南東側に大きく開いたサッシで出迎え、夕方日が沈むまで、家の中いっぱいに日が差し込むように設計されています。しかも、夏は太陽が大きく弧を描き、東南東から真上近くを通って北北東に移動するので、その日は家にできるだけ入らないように、夕日も直接家に差し込んで来ないような方角に向いています。わが家の外観を太陽とともに移動して、南東側、南側、南西側の順に示します。なお、1階南側部分が白くなっていますが、ここも他の外壁と同じく屋根材のコロニアルを使ったので、実際はこの部分もこげ茶色になっています。南東側南側南西側一応、今日は、太陽から見た外観ということで、南東から南西にかけて大きく開き、太陽が差し込むようになっているけど、夏は西日を避けるようになっていることだけ、示しておきます。(他の方角や内観は、また後ほど)
2007.06.27
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見ましたか?6月24日(日)夜11:25~11:55放送の「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日系列)「高樹沙耶の・・・MYエコハウス」~女優が挑んだ“地球への恩返し”~じつは昨夜(6月23日夜)もキャンドルナイトできませんでした。I先生がわざわざ自宅の庭に生えている山椒の木を掘り返し、私に庭に移植してくれるということで、夜8時ごろ暗い中をマイカーの後ろに積んで運んできてくれたこともあり、キャンドルナイトはお流れになったのです。苦労して掘っただけでなく、車に乗せてみたら後に長く出すぎていたので、実のついた枝を切り落として、なんとか乗せて走れる長さにして、もってきてくれました。土もシラスはよくないからと、山椒の木が植わっていたところの土を持ってきてくれ、山椒の木のまわりに埋めました。しかも切った実のついた枝をもってくるのを忘れたということで、もう一度引き返してわざわざもってきていただくことまでしました。おそらく一日がかりの仕事だったと思われます。いただいた山椒の木(葉)は、ものすごくいい香りがします。で、今夜(24日の夜)、ようやくキャンドルナイトしましたが、しかし夜中に上記の「素敵な宇宙船地球号」、つづいて「ドキュメント07」の「ネットカフェ難民2」を見てしまい、その後も寝つけずにいます。「ネットカフェ難民2」では、家を持たず、仕事にもたまにしかつけず、ついた仕事でもピンハネされている実情を見せられ、この社会の不条理さに暗澹たる気持ちにさせられ、「エコハウスなんて何ゼイタク言ってるんだ?」と思う気持ちにもなりました。が、格差社会、ワーキングプア、ホームレス、ネットカフェ難民などの諸問題についても、それはそれとして解決するために、微力ながら協力していくとして、ここでは「素敵な宇宙船地球号」の感想を少し。高樹さんのエコハウスは、少しゼイタクすぎますね、一般庶民ではとても手の届かない金額がかかっているでしょう。ま、同じかけるなら、けばけばしい豪邸や六本木ヒルズのマンションよりは、だんぜんいいけど。基礎のコンクリートの大切さはそのとおり。冬の蓄熱、夏の蓄冷というOMに欠かせない部分です。岐阜で、シロアリに食い荒らされて、裁判になっているOMソーラーの欠陥住宅も、基礎の部分(それに屋根の取り付け部分も)という一番大事なところ(それ以外も)で、手抜きがおこなわれていたのが原因で、ひどいことになったのだ、と裁判の原告の方のホームページを読んで知りました。OMソーラーだからよいのではなく、どんな家になるかは、施工する工務店によって大きくちがうのです。同時に、OMソーラー協会は、加盟する工務店がすることにもやはり責任を持つべきだし、被害を受けた方の損害を償うのは公害問題などと同じく当たり前のこと。ネットなどで知りうる限りの情報をもとにした個人的な意見ですが、協会の姿勢も変えていただかなくては困ると思っています。それから、テレビ画面で放映された冬は屋根で集熱した暖気を取り込み、夏はそのまま逃がすシンプルなシステムは、「OM」ではなく「そよ風」ですね。理屈の上では、夏はハンドリングボックスに一度取り込んでから外に排出するOMより、そのまま逃がしてしまうそよ風の方が、どう考えても涼しそうです。少なくとも3階のハンドリングボックスのそばでは、相当ちがうでしょう。ただ、いまのところは、うちでも「涼風」にしていると、1階の床の吹き出し口から、かなりひんやりした冷気が出てくるので、OMでも3階に上がらない限り不便には感じていません。3階は、南東と北西に向いている窓を両方開けておくと、風がよく通ります。ただし、今夜「素敵な宇宙船地球号」の番組を見ている途中に、急に風雨が強くなり、北西の窓から相当雨が吹き込んでしまいました。やはり自然の変化には、機敏に対応しないとだめですね。それから屋根についているトップライトについて、夜、星を眺めながら眠れる、と紹介されていたけど、うちでは星はあまり見えません。高樹さんの家でよく見えるとすれば、広大な自然の中に建っていて、じゃまな光がないからでしょうか? うらやましいですね。最後に、高樹さんのとなりで終始微笑んでいたシンケンの迫社長について。あの社長は、シンケンで家を建てる際、かならず現地を訪れ、方角やまわりの環境をみて、施主である私たちと話しながら、その場で基本設計の概要を決めていくのです。そして、シンケンの家は、必ずある方向に向いています。高樹さんの家も例外ではないでしょう。そのことを話し出すと長くなります。もうなんと4時になってしまったので、今日はこの辺で。
2007.06.24
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私の家を建てたシンケン(sinkenstyle)から、はがきが届きました。2007年6月24日(日)夜11:25~11:55の「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日系列)は、「高樹沙耶の・・・MYエコハウス」~女優が挑んだ“地球への恩返し”~ 女優・ナチュラリストの高樹沙耶さんの住まいとシンケンの家づくりが紹介されるそうです。そこで、ネットを確認してみると、下のサイトにその紹介がありました。番組の予告編もテレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」のサイトから見ることができます。ぜひご覧ください。シンケンスタイル高樹沙耶の世界素敵な宇宙船地球号
2007.06.23
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今日は、いよいよ夏至、キャンドルナイトですね。あいにくの天気だけど、今晩から3日間、でんきを消して、静かでスローな夜をすごしましょう。といいながら、私は今晩はちょっと電気消すのは無理なので、明日あさって約束果たします。ところで、キャンドルナイトを記念して?、エコハウスの建築過程をレトロな雰囲気のスライドショーにしてみました。この楽天ブログは、「セキュリティ対策強化のため」?、HTMLの中に使えないタグがあって、うまく掲載できなかったので、別サイトを作り、そこに掲載しました。興味と時間のある人はクリックしてみてください。エコハウスの建築過程
2007.06.22
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6月20日夕方、学生と二人で、豪快な号外を大学周辺の町内に戸別配布しました。夕方6時前から配布する予定でしたが、6時半ごろまで会議が長引き、学生を待たせることになり、はじめるのが遅くなってしまいました。研究室まで持ってきていただいた500枚を、私の買い物用兼荷物持ち運び用の「KAGOSHIMA ECO PROJECT」と書かれたマイバッグに詰めて、出かけました。夏至に近いということで暗くなるのは遅く、夜8時近くまで配布しましたが、3分の1ほど残してしまいました。これについては、22日(金)当日の昼までには配布しなければなりません。22日(金)の午前中あいているので、そこで配布し終わる予定です。みなさん、ぜひ読んでくださいね。
2007.06.21
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昨日(2007年6月17日)、午前中は時間が空いていたので、てんつくマンが言いだしっぺで、今全国に配布されつつある「30秒で世界を変えちゃう新聞」『豪快な号外』の配布に協力するため、小6と小2の子どもをつれて鹿児島中央駅に行きました。鹿児島中央駅東口アミュ広場に9時半に集合。そこには、TEAM GOGO 2007の呼びかけ人にもなっている橋之口みゆきさんはじめ、十数名が集まっていました。他にも、多くの仲間が各地で『豪快な号外』を配布している様子。念のため、中央駅前でチラシを配布する許可を取りに行ってくれたのですが、簡単には許可が降りず、チラシを配布し始めるのにけっこう時間がかかってしまいました。もう少し柔軟に、こういう取り組みに協力してくれるといいのにね。しかし、なんとか鹿児島市の管轄区域であるタクシー乗場の近くの道路ならOKということで、20分ほどチラシを配布しました。気軽にとってくれる人もいるけれど、無視する人も。次男は手で払いのけられたことに少しショックを受けていました。しかし、長男はだいぶとってくれたよ、と喜んでもいました。このあと、2~4名ほどずつ分かれて、鹿児島中央駅付近の家やお店・オフィスに各戸配布にまわりました。私は子どもたちといっしょに、西田1・2丁目をみゆきさんたちと手分けして配布。このあたりはマンションが多く、そこに行くと号外が一気になくなります。だいたい配り終えたところで、公民館にいる西田の区長さんが、西田1~3丁目はすべて配布しますと約束してくれたということ。うれしい限りです。でもだいぶ配り終わってしまったけど。『豪快な号外』の中身を読んでみると、マンガも使って、私たちの生活と地球環境の関係をわかりやすく述べ、「30秒で世界を変える30の方法」も提案され、なかなか盛りだくさんの内容でした。キャンドルナイト2007までに鹿児島も含め、日本全国の全世帯に配布するということ。ぜひ、多くの人に読んでもらい、みんなが「楽しみながら今すぐにできる」ことを実行してほしいですね。
2007.06.18
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環境省のウェブサイトのひとつに「環のくらし」があります。今回、それをじっくり読ませてもらいました。それで、クールビズ2007やら、ブラックイルミネーション2007のバナーなども貼らせていただいたわけです。環境省に対しては、水俣病患者認定問題では怒り心頭ですが、地球温暖化問題では、もっとぜひともがんばれと声援を送り、尻をもっとたたいていきたい(ともにがんばりたい)心境です。さて、環境省では、「増え続ける家庭部門からの二酸化炭素排出量の削減を目指し、平成14年から、これまでの「大量生産・大量消費・大量廃棄の生活」に代わる、「持続可能な簡素で質を重視する循環型生活」を「環のくらし」と名付け、ライフスタイルの変革を呼び掛けて」きたそうです。そして、「環のくらし応援団」をつくっているわけですが、中には当然と思われるメンバーもいますが、「モーニング娘。」もそのメンバーの一員になっているのです。知らなかった。そして、一番目を惹いたのが、さかなくん、鳥くん、琉球さんごくんのトリオ。なんと、『環境省・環のくらし応援団 さかなクン、♪鳥くん、琉球サンゴくんの地球の環!!』(大型本)まで出してくれちゃっています。買おうかな? どうしよう? 迷っています。さて、この「環のくらし」ウェブサイトの「環のくらしを楽しもう!」に「小林さんのエコハウス紹介」があります。「環境省職員である小林さんのお家は、技術的に可能な環境対策はすべてやってみよう、をスローガンに建てられたエコハウスです。30項目以上に及ぶ環境対策を一度に導入し、建て替え前と比較して、3割以上のCO2排出削減を成し遂げています。 究極の目標は、エコハウスを当たり前の存在にすること。外観からは想像できないほど多数の環境対策が盛り込まれた、小林さんのエコハウスをご紹介します。」と、次のように紹介されています。「主な環境対策の目的」として、あげられているのは5つ。1.家を長持ちさせ、解体時の廃棄物を減らす2.地球温暖化等の大気汚染を防ぐ3.化学物質による汚染を減らす4.水の循環を助ける5.近隣の環境になじませるそして、これを実現するために、「30を超える対策」を導入しているそうです。わが家もいろいろと対策を施していますが、どうも数では負けています。いったいどんな対策が導入されているのでしょうか?1.家を長持ちさせ、解体時の廃棄物を減らす(1)古家の分別解体(2)ムク材・鋼材等の活用(3)長寿命の高強度基礎コンクリ(4)外壁内換気など2.地球温暖化等の大気汚染を防ぐA.自然エネルギー利用など(5)太陽光発電(6)太陽熱・床暖房(7)地下室等冷気利用(8)風力発電(9)薪ストーブ(10)間伐ムク床材など(炭素貯蔵)利用B.省エネ(11)壁・屋根下高断熱(12)複層ガラス・枠断熱サッシ・断熱ドア(13)液晶テレビ等節電家電(14)調光装置(15)インバーター照明(16)ガスヒートポンプ(17)南壁面緑化など3.化学物質による汚染を減らす(18)ノンホルム接着剤(19)天然防蟻剤(20)植物油木材表面保護(21)低ホルム級集成材(22)ノンフロン冷蔵庫4.水の循環を助ける(23)雨水利用(24)ふろ排水等の処理水(中水)活用(25)透水性舗装(26)節水型家電5.近隣の環境になじませる(27)基礎掘削工事の頑健化(28)在来種による四囲緑化(29)各種器機の減音対策備考:取れなかった環境対策 高気密住宅用熱交換型換気扇、消滅型生ごみ処理機、多機能ヒートポンプ、エコアイス等深夜電力利用器機、合併処理浄化槽、屋上緑化などこのうち、わが家も導入しているもの1.家を長持ちさせ、解体時の廃棄物を減らす(2)ムク材・鋼材等の活用(3)長寿命の高強度基礎コンクリ(4)外壁内換気など2.地球温暖化等の大気汚染を防ぐA.自然エネルギー利用など(5)太陽光発電(6)太陽熱・床暖房(7)地下室等冷気利用(10)間伐ムク床材など(炭素貯蔵)利用B.省エネ(11)壁・屋根下高断熱(12)複層ガラス・枠断熱サッシ・断熱ドア(13)液晶テレビ等節電家電(15)インバーター照明3.化学物質による汚染を減らす(18)ノンホルム接着剤(19)天然防蟻剤(20)植物油木材表面保護(21)低ホルム級集成材(22)ノンフロン冷蔵庫4.水の循環を助ける(23)雨水利用(24)ふろ排水等の処理水(中水)活用(25)透水性舗装5.近隣の環境になじませる(26)節水型家電(27)基礎掘削工事の頑健化(28)在来種による四囲緑化ちょっと微妙なものもあります。(7)地下室等冷気利用となっていますが、わが家には地下室はありません。以前、バタヤンさんの紹介してくれた地中熱、地熱の利用ということになりますか。しかし、わが家では、夏の夜中から朝方の冷気を取り込んでいるということで、冷気利用は○としました。(25)透水性舗装も、舗装部分は細かく区切られ、雨水は道路に流れず、自宅敷地に浸み込むので、OKと考えます。ということで、上記のものについては、わが家でも導入してるということで間違いはないと思います。とすると、小林さんのエコハウスに導入され、わがエコハウスに導入されていないものは、(1)古家の分別解体(8)風力発電(9)薪ストーブ(14)調光装置(16)ガスヒートポンプ(17)南壁面緑化など(29)各種器機の減音対策ということになります。(1)古家の分別解体はもうどうにもなりませんが、あとは何とかなるかな?(8)風力発電や(9)薪ストーブは新築時だいぶ検討したけれど、予算等の問題で断念したものです。予算に余裕ができればこれからでも挑戦してみたいと思っているのですが、果たしてそんな余裕ができるのでしょうか? つらいところです。実際の発電量はたいへん小さいけど、環境教育用と割り切って、学校教材用のようなミニミニ風力発電を購入する手はありますが。(14)調光装置についても、電力の節約になるのはわかっていますが、先立つものが。これもふところ具合しだいですね。(16)ガスヒートポンプは、すでに電気式エアコンを購入してしまったので、すぐにはちょっと無理ですね。できる限りエアコンを使用しないことで対応します。(17)南壁面緑化などは、構造上、立ち木などにより日光遮断で代替するということにします。(29)各種器機の減音対策、ん~、これはどうですかね。騒音は出さないように気をつけるということで。さて、小林さんちも取れなかった環境対策はというと、高気密住宅用熱交換型換気扇、消滅型生ごみ処理機、多機能ヒートポンプ、エコアイス等深夜電力利用器機、合併処理浄化槽、屋上緑化などここまで書いてきて疲れてきたので、すべては検討しないけど、このうち、消滅型生ごみ処理機、電気使うし本当に環境にいいの? これは家庭菜園とセットということで、ひきちガーデンサービス製わが家の3段切り返し式木製コンポスト・ボックスの方が明らかにいい、と信じています。他にも、ここになくてあげておきたい環境対策もあるのだけれど、今日はここまで。
2007.06.16
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もう4ヶ月近くも前のことになりますが、2007年2月24日、アイガモ(合鴨)農家の橋口さんのところで、アイガモのいのちをいただく会がありました。橋口さんは、鹿児島市立川上小学校の5年生の総合学習で、アイガモ農法の指導もされています。アイガモ(合鴨)は、家禽(かきん)のアヒルとマガモを交配して生まれた鳥で、日本では主として食肉用に飼育されていました。このアイガモを、その性質の着目して、殺虫剤や除草剤などを使わない有機農法として活用したのが、アイガモ農法です。すなわち、アイガモは、イネ科の植物は口にせず、雑草や昆虫を餌にして食べる性質をもっています。しかも、アイガモを水田に放して、除草駆除させ、無農薬で安全な米を収穫するだけでなく、大きく育った鴨肉を同時にいただくという、まさに一石二鳥の農法(合鴨水稲同時作)です。アイガモ農法の歴史ですが、1945年以前にもすでに近畿地方を中心にアヒルによる水田除草がおこなわれていたそうです。現在のようなアイガモ農法のアイデアは、まず荒田清耕さん(富山県砺波市)がアイガモ除草法を提案、実践し、さらに置田敏雄さん(富山県福光町)から手ほどきを受けた古野隆雄さん(福岡県桂川町)が、1988年から合鴨水稲同時作として確立して、全国に広がっていったようです。JAS法が定めている有機農産物の定義は、化学肥料や農薬を播種または植え付け前2年以上(多年生作物にあっては最初の収穫前3年以上)の間、堆肥等による土づくりを行った圃場において生産された農産物とされています。したがって、2~3年以上にわたり、化学肥料や農薬を栽培の過程で使用しない栽培法が有機農業です。アイガモ農法も当然、有機農業と思われていたとき、2002年(平成14年)の農薬取締法の「改正」があり、アイガモも特定農薬となるかもしれない、ということが起こりました。アイガモが農薬であるならば、無農薬の有機農法でなくなる? このとき、農林水産省は、アイガモは雑草も稲も無分別に摂食するために、農薬取締法がいうところの農作物を害する害虫や雑草を防除するものではないという見解を示して、この問題に決着がつきました。アイガモ農法のメリットとして、次のような効果があるといわれています。(1)害虫防除効果...アイガモは雑食性。水田内のウンカ類など害虫を好んで食べ、優れた害虫防除効果が期待できる。なお、アイガモは害虫だけでなく、益虫も食べる。(2)除草効果...アイガモは、稲作における雑草を食べる。ただしイネ科の植物は食べないので、除草剤を使わない農業の実践に、大いに貢献する。(3)有機肥料効果...水田中でアイガモの排泄する糞尿は、優れた有機肥料となる。(4)土壌攪拌効果...アイガモは泳ぎながらくちばしや足で水田の泥水を掻き回し、水田内に酸素を供給する。また、水をかき回すことで、雑草の繁茂を抑える効果がある。(5)生育刺激効果...稲の株元をくちばしでよくつつき、株張りがよく丈夫な稲を育てる。(6)環境復元効果...アイガモを水田に放している間は農薬が使用できないため、水田周辺の生物が生き返るなど、自然環境が復元・保全される。「アイガモ農法」成功の秘訣は、アイガモの性質をよく知り、これに十分注意することが必要だということです。少しまとめてみますと、(1)アイガモの性質や生理を把握して、稲の生長を助ける効果的な利用法を採用する必要があります。特に、アイガモ農法による除草効果は、アイガモを田に投入するタイミングと深い関わりがあります。(2)田に入れるアイガモの数は、10a当たり15羽程度だと言われています。少なすぎると十分な効果が得られず、多すぎると窒素やリン酸過多などの障害が発生するおそれがあります。(3)田植えの約1週間後、生後2週間程度のヒナ鳥を田に入れます。アイガモは雑草のやわらかな芽を食べますが、成長してかたくなった草はあまり食べません。田に入れる時期が遅くなると、その間に成長した雑草が繁茂してしまうので、アイガモの除草効果はあまり期待できなくなります。(4)アイガモが野犬や野良ネコなどに襲われないように、田の周囲を囲ったり、夜間は安全な小屋に保護するなどの対策を講じる必要があります。(5)田の隅々までアイガモが泳いで動き回れるように、田の水量が十分であること、平衡が保たれていることが大切です。(6)稲の穂とモミは、アイガモの大好物です。稲が出穂する時期になったら、アイガモを田から引き上げる必要があります。そして、「合鴨水稲同時作」の文字が示すように、アイガモ農法は、米とともに「アイガモ」という作物も生産できる効率的な農法です。その年に生まれたヒナ鳥は、成長後(クリスマスの頃)には脂が乗った美味しい鴨肉となるわけです。さて、鹿児島市立川上小学校では、1年生から6年生まで、総合的に自然や環境を理解するために、体系的な総合学習が組まれています。1年...好きな木やあさがおの観察・草花遊び・野菜作り・ミミズの観察 季節の草花や昆虫、みみずなどと触れ合う活動を通して、季節や命はつながり合い、繰り返されていることを知り、自然のすばらしさに感動する心を育てる。2年...季節の野菜やサツマイモ作り 野菜作りやさつまいも作りなどの土と触れ合う活動を通して、土から植物の命が生まれ育つ過程を知り、その自然の恵みを自分の体に取り入れることによって、植物のいのちと自分の命とのつながりを考えようとする心を育てる。3年...土着菌作り・草木染め 土着菌による土つくりや地域に植物を利用した草木染めなどの活動を通して、自然に関心を持ち、くらし(衣食住)を豊かにしてくれることに気付き、積極的に生活に取り入れ、自然と共生していこうとする心を育てる。4年...ビオトープ活動とホタルの飼育 自分たちを取り巻く身近な地域の環境に目を向け、ホタルの幼虫の飼育活動や福祉施設との交流活動を通して、人と自然,人と人とのつながりに気付き、自然を大切にして、より良い環境を作り出そうとする意識や態度を育てる。5年...合鴨農法による米作り 種まきから収穫までの一連の合鴨農法での米作りの体験を通して、安全な「食」や「環境問題」に対する関心と理解を深め、自然との共存やいのちの大切さを見つめようとする態度を育てる。6年...川の水質検査・リサイクル あべき川の水質調査や家庭から出される汚水の調査を通して、生命と水との関係に対して関心を深め、安全できれいな水を守ろうとする意識や態度を育てる。また、世界規模での環境問題を把握しながら、自分たちにできることを考え、実践しようとする意識を持たせたい。この5年生がおこなっている「合鴨農法による米作り」の一環として、「アイガモのいのちをいただく会」があったのです。この経緯については、農文協の発行する食農教育 No.37 2004年11月号の[特集]農家に学ぶ「いのちの授業」に「アイガモのいのちをいただくまで--私たちが考えたこと 鹿児島市立川上小学校の実践」(編集部)にくわしく述べられており、農文協のウェブサイトでも読むことができます。この記事を読むとわかるように、「アイガモのいのちをいただく会」にたどりつくまでには、長い葛藤の過程があったようです。卵からヒナにかえるところから育て、ずっと一緒に時間を過ごしかわいがったアイガモの命を奪って食べるなんて残酷なことをしていいのか? 子どもの心を傷つけるのではないのか? いや、アイガモは家畜(家禽)だから、食べるのは当然じゃないのか? 食べるのか、食べないのか、どうすべきか? ということを、先生、親子それぞれが悩みながら、この会にたどり着いたわけです。こうして悩み、考えることを通じて、私たちは、食物連鎖=「命の連鎖」(いのちをいただく)によって生かされており、「いただきます」とは、「いのちをいただく」ということだ、ということを学ぶことになるのです。今回、橋口さんから招待を受けて、私といっしょに私の小6と小2のふたりの子どもも参加しました。川上小学校の子どもたち、親たち、先生たち、卒業した先輩たち、アイガモ農家や地域のボランティアの人たち、総勢200名ほどいたでしょうか、その人たちとともに、アイガモだけでなくアヒルも含めて、合わせて30羽ほどのいのちをいただきました。ふたり(私も含めて三人)とも、おそるおそるですが、橋口さんたちの指導を受けながら、アイガモとアヒルの首を捕まえ、羽をむしり、包丁で解体し、内臓を取り出し、肉を切って、そしてそれを焼いて食べました。この日は、鹿児島大学に来ているベトナムの留学生も参加して、血をとったり、ベトナム風の鍋を作ったりしていました。アイガモやアヒルの肉はふだん私たちが食べる鶏肉に比べて、コロコロと硬かったけれど、味わいのある味に子どもたちも「おいしい」といって、食べていました。せまい鶏舎でひたすら太らされて2ヶ月で食卓に上がるブロイラーに比べれば、8ヶ月間、田んぼなどで思いっきり走りまわったり泳いだりできたアイガモたちは幸せだよな、と心に言い聞かせて、私もアイガモのいのちをいただきました。当日の様子をアップしました。もっと生々しいものもあるのですが、差し控えました。それでも刺激的過ぎるかなあと迷いましたが、このくらいまでは大丈夫と思い、載せておきます。
2007.06.14
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5月分(4月25日~5月27日 日数33日)の太陽光売電量が220kWh、電気使用量が234kWhだったことは前に書きましたが、実際の太陽光発電量と電力消費量がどうだったかを調べてみました。下の表及びグラフのように、合計で太陽光発電量が322kWh、電力消費量が346kWhだったので、発電量と売電量との差が102kWh、電力消費量と九電から購入した電気使用量の差が112kWhでした。売電量と使用量の差が14kWh、発電量と消費量との差が22kWhとなっていて、その違いの原因はよくわかりませんが、約100kWhが相殺され、1日平均で、10kWh弱の発電、10kWh強の消費ということになっています。天気は、晴れの日が25日、くもりが6日、雨が2日(Yahoo天気情報による)で、太陽光発電にとっては有利な条件でした。最近鳴りを潜めていた桜島が再びよく爆発するようになり、中国からやってくる黄砂とあわせて、よく灰が積もるようになりました。自慢の広いデッキは汚れたままにしていて、歩けない状態になっていましたが、今朝一生懸命拭き掃除をしてきれいにしました。太陽光パネルもよく灰が積もりましたが、これについては、朝灰が積もっているのを見つけると、すばやく水で洗い流してきたので、太陽光発電量にそれほどマイナスにはなっていないはずだと思っています。 つまり、5月は好天に恵まれ、太陽光発電量は最高に近い状態で、これ以上伸びる要素もないので、やはり省エネ、ネガワットで、消費電力をいかに抑えるか、1日1kWh削減すれば、発電量が消費量を上回り、したがって売電量も購入量を上回ることになるので、とりあえずその努力をしたい、と思っています。昨夜も夜更かししてしまったので、できるだけ早寝して、太陽とともに時間を過ごすよう、気をつけたいと思います。ちょうど、いいイベントもあります。もうすぐ夏至がきますが、今年も6月22日~24日の20:00~22:00に、いっせいに照明を消し、ろうそくの火で過ごそうという「100万人のキャンドルナイト2007」が開かれます。辻信一や立松和平、加藤登紀子、忌野清志郎、永六輔、オノ・ヨーコらが呼びかけ人となって、次のように呼びかけています。私たちは100万人のキャンドルナイトを呼びかけます。2007年の夏至の日、6月22~24日夜、8時から10時の2時間、みんなでいっせいにでんきを消しましょう。ロウソクのひかりで子どもに絵本を読んであげるのもいいでしょう。しずかに恋人と食事をするのもいいでしょう。ある人は省エネを、ある人は平和を、ある人は世界のいろいろな場所で生きる人びとのことを思いながら。プラグを抜くことは新たな世界の窓をひらくことです。それは人間の自由と多様性を思いおこすことであり、文明のもっと大きな可能性を発見するプロセスであると私たちは考えます。一人ひとりがそれぞれの考えを胸に、ただ2時間、でんきを消すことで、ゆるやかにつながって「くらやみのウェーブ」を地球上にひろげていきませんか。わが家でも、このイベントに参加して、静かでスローな夜を過ごしたいと思います。
2007.06.09
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このブログのタイトルである「エコハウス」の「エコ」ということについて、断片的にしか述べていないし、自分としても整理するべきだとの思いを強く感じたので、このエコということについて、述べていきたいと思います。地球環境にとってもっともいいのは、この地球環境を破壊し続けている人類がいなくなることだ、というのはよく聞くことですが、これはやはり机上の空論です。現実に人類もこの世の新参者ではあるけれど、一つの生物種として生まれ育ち、ここまで生き続けてきた以上、この地球という星の生態系、すなわちエコロジカル・システムの一員なのだから、その役割をしっかりと自覚して、現在あるいは将来にわたって生きていく、これが人類としての責務だということだと思います。このエコハウスといっているエコとは、もちろんこのエコロジーのエコで、エコノミーのエコではないわけです。もちろん、「もっと安くできれば家計が助かるのに」という実感を私ももち、また普及していくためには多くの人がこうしたシステムを経済的に選択できることが大事なのだから、「安価な家」そして「維持費にコストがかからない家」という意味での「エコノミーハウス」というのも、至上命題であるのだけれど。このエコロジーとエコノミーという二つの言葉の語幹、エコ、英語(ecologyとeconomy)のeco、ドイツ語(ÖkologieとÖkonomie)のÖkoが共通しているというのは、同じ言葉から派生して分かれた言葉だということです。じつは、エコノミーの本来の意味は、「節約」「倹約」です。それもお金をケチるというよりは、物事を合理的におこなって無駄をなくすこと、合理性という意味です。辞書をひくと、economyには、「(自然界などの)理法、秩序;有機的組織」という意味もあります(リーダーズ英和辞典)。したがって、エコロジーとエコノミーは、本来矛盾するものでもなんでもなく、むしろ同じことなのです。ところが、エコノミー、経済という言葉は現在の資本主義体制を反映して、ますます競争重視で利益最優先を意味する言葉になっています。エコノミーの現実が本来の意味を外れて、どんどん違った方向に行ってしまったからこそ、いまやエコノミーがエコロジーと両立しない、対立するものになっている、といえるのではないでしょうか? ということは、もう一度立ち返って、エコノミーを本来の意味に取り戻すように変えていくことが必要であり、そうすることによってエコロジーと一致していくということなのです。(今日はここまで)
2007.06.06
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先日、平成19年5月分(4月25日~5月27日(日数33日))の九電の「購入電力量確認票(太陽光)」と「電気ご使用量のお知らせ」が入っていました。「購入電力量確認票(太陽光)」は、わが家からいえば、太陽光売電量とその料金を示したものです。太陽光売電料金が4691円、電気使用料金が4363円と、この家を建ててはじめて、売電料金が購入料金を上回りました。季節が進むにつれて、売電額が増えていき、ようやく購入料金、すなわち電気使用料金を上回ることになったのです。晴れた日が多くなってきたことは間違いないのですが、太陽光パネルの効率が上がった可能性があるかもしれないとも思いますが、これはもう少しデータを取り続けてみてみたいと思います。なお、金額の上では上回ったのですが、実際の電力では、太陽光売電量が220kWh、電気使用量が234kWhと、残念ながらまだ届いていません。夜間料金割引を選択したのですが、この夜間料金が安くなっていることが、売電額が上回ったことの一つの理由でしょう。6月は梅雨に入るので期待薄ですが、がんばってみたいと思います。
2007.06.03
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いやあ、ごぶさたしてました。「まだ雪が降ったままだ」とかいろいろといわれて、まわりからさんざん催促を受けながら、更新してきませんでしたが、ようやく約4ヶ月ぶりに書き込みます。この間、いろいろとあったけど、ぼちぼちと書いていくとして、今日はコンポスト・ボックスの話題。3月に、ひきちガーデンサービスにお願いして、コンポスト・ボックスを注文しました。ひきちさんのサイトには、こう書いてあります。「生ゴミは捨てればただのゴミ、でもちょっと手を加えれば、あなたのお庭や畑を豊かにする宝の土に変身します。また、生活を通して、お子さんの環境教育にも役立ちます。このコンポストは、電気も使わなければ、特別な基材(EM菌など)も必要としません。ランニングコスト(維持費)がかからない点でもすぐれています。使い方は、生ゴミに乾いた土をまぶすだけ。分解はその土地にもともといる好気性細菌にって行なわれます。この木製コンポスト・ボックスは、切り返しによる水分調整がしやすく、庭の美観を損ねない美しくシンプルなデザインになっています。」生ゴミを入れて土をまぶしながら、ひとつのボックスがいっぱいになったら、次のボックスに移してやることで切り返しができ、全部で3つボックスがあるので、都合2回切り返してやればコンポストができ上がり、しかも木でできていて庭においても美観を損ねない、というのが気に入りました。家を作ったときの木材が余っていたので、「それを使って自分で作ってみたら」と妻にいわれましたが、とてもそうした工具も時間も技術も気力もないので、材料を送ってもらい、最後の組み立てだけを自分でしました。といっても、組み立てだけで4,5時間かかりましたし、すでに自然塗料が塗ってあったけど、雨ざらしになるので念のために、さらにその上にリボスのウッドオイルを2度塗って完成させました。そして、ついこの間、生ゴミを入れ始めて2ヵ月半ほどで、2度の切り返しを終えたコンポストができ上がり、無事菜園に入れることができました。
2007.05.30
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いろいろと忙しくて、半月も更新をさぼってしまい、2月になってしまいました。また、ぼちぼちとブログを再開したいと思います。きょうは、鹿児島でも雪が降っています。(この冬初めてかな?)写真の写りが悪く、降っているのはわからないけど、庭の菜園に積もっているのは、何とかわかると思います。この冬一番の寒さという感じですが、8時半現在の外気温は2℃、室温は16℃です。ストーブをちょっとだけつけて、また消しました。
2007.02.02
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とりあえず結果報告はしましたが、くわしくその日の模様を報告していきます。1月14日、いよいよいぶすき菜の花マラソンの本番です。朝早く家を出て、JR鹿児島中央駅から、指宿枕崎線で指宿に向かいました。4時40分に家を出て5時2分の電車に乗る予定だったのですが、忘れ物に気づき家に戻ったので、一本遅らせて5時33分の電車に乗りました。昨年は、JR鹿児島中央駅の対応が悪く(乗車時にホームに駅員がいなくて指示がなかった)、早くから並んでいたのに乗車位置が違っていて、私自身は何とか座れたものの私の後ろの人が文句を言っているのを聞いて、半分悪いなと感じつつ、しかし根本的にはJRの対応の問題だよな、と思った次第です。以前から、まだ電車から乗客が降りきっていないのに、乗ろうとする客がいる(そのために混雑して、結局時間がかかる)ことなどもおかしいということもあり、その日レース後、鹿児島中央駅で抗議をしました。最近ようやく駅では乗車のマナーについて、何度もアナウンスが行われるようになり、乗客のマナーも良くなりつつあります。この日も、駅員がホームに降りて指示をして、乗客はきちんと縦列に並んで待ち、昨年のような混乱はありませんでした。(じつは駅員さんが指示した乗車位置が違っていたのですが、そのまま横移動して、列に並んだ順番で乗ったので問題なかった)指宿まで1時間ちょっと電車に乗ることになるので、そこで座れるかそれとも立っているかは、大きな問題なのです。指宿駅に着くと、すぐに会場までのシャトルバスが待っていて、これもスムーズに乗れました。7時ごろ会場につき、受付を済ませ、ゼッケンとTシャツやかつお節パックなどの記念品やうどん・そば、おにぎり、ぜんざい、さつまいもの食事券、それに大会パンフの入った袋などをを受け取って、準備のために2階席へ。2階席ももうだいぶ埋まってきています。ゼッケンをシャツの胸と背中に安全ピンでつけました。背中につけるゼッケンには発信機がついていて、ゴールすると自動的にタイムが記録されるシステムです。会場ではいろいろなアナウンスが流れますが、「ここで出場者の方に大会本部より、お詫び申し上げます。フルマラソンのゲストランナーで出場予定のそのまんま東さんが出場できなくなりました。」のアナウンスに、そこここで笑いが。やはり宮崎県知事選の方が、マラソンより大事か、と思いつつ、下に降ります。ここで、脚の不安もあるのでテーピングサービスを先に受けるか、トイレに行くか迷いましたが、先にトイレを済まそうと、総合体育館のトイレの行列に並びました。しかしこれが長い行列。正面玄関から続々入場してくる出場者をさえぎるかたちになり、関係者の方が何度も列の位置を修正しようと、「これからまだ5000人受付に来ますので、こちらに寄ってください」、10分ほどたつと「あとまだ4000人来ますのでこちらに移動してください」などと、適当な数字ながらも経験と実態把握にもとづいた指示をおこないます。どんどん時間が過ぎ、やはり外の簡易トイレを選べばよかったかなと思いつつ、なんとか8時20分ごろにはトイレを済ますことができました。しかし、私の後ろにも長蛇の列があいかわらず続いており、この人たち大丈夫だろうかと思いつつその場を去り、レース用のシャツとタイツ姿になって、競技場へ。8時30分になって、「もう集合時刻は過ぎています。フルマラソンのスタート地点は競技場から1キロほどはなれたなのはな館前となっています。出場者の方は至急スタート地点にお並びください。」というアナウンスが流れます。テーピングはあきらめて、なのはな館にむかうと、途中カーブする目立つところで、大きな旗をはためかせ、よさこいソーランの「かごしま新世界」が踊っています。ここに所属するうちの学生がいるかなと見ると、マスコット的な存在の小さな女の子の横の前列の一番右で踊っているのを確認しました。明日が卒論提出日なのによくがんばっているな、と思いつつ、スタート地点に向かいました。あとから知ったことですが、このあと彼女はフルマラソンを走ったそうです。15キロ地点でひざを痛めて、レース結果は不満足だったそうですが。スタート地点は、2時間半以内、3時間以内、3~4時間、4~5時間、5時間以上(後ろの2つは不正確かもしれません)などと前から順に並んでいて、自己申告制です。あまり前に行くと煽られてついオーバーペースになり、つぶれてしまう失敗を以前からしていたので、適当なところということで正直に3~4時間の真ん中あたりに並んでみたけれど、あまりにスタート地点までが遠いので、3時間以内の中段あたりに並び直しました。さあ、いよいよスタートです。
2007.01.16
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菜の花マラソンの前日、1月13日(土)に、どんぐり自然学校の新年会が我が家で開かれました。ここ数年、毎年どこかの家が招待するかたちでおこなわれています。朝9時すぎ、小学生約30人が、先生たちに連れられて我が家にやってきました。まず簡単に我が家の紹介・案内をしました。なぜ再生可能な自然エネルギーの自給をおこなうのかやOMソーラーの仕組みなどを説明し、現場を案内すると「へー」とずいぶん関心を持ってくれた様子。その後、すごろくなどのゲームなどを自分たちで作ったり、庭かまどに起こした炭火で各自持ってきたもちを焼いたりして準備をした後、すごろくゲームをしました。それからウッドデッキなどで、焼けたもちをぜんざいに入れたり、きな粉をつけたりして食べました。そして、各グループに分かれて、合奏やなぞなぞ、ジェスチャー、組体操、剣玉などのかくし芸大会などをして、午後1時すぎまで楽しく過ごしました。なんとか役割は果たせたかな、と思います。
2007.01.16
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1月14日、フルマラソンだけで11898人、10キロも含めると合わせて14110人が走った第26回いぶすき菜の花マラソンに出場しました。昨年は10キロを走り、47分台。いろいろと反省点がありつつも、練習すればフルも大丈夫という自信を持ちつつ、今回フルマラソンに挑戦しました。フルマラソンを走ったのは、約20年ぶり。途中、右ふくらはぎや左肩の故障もあり、不安を抱えてですが、一応3時間半を第一目標、サブフォーつまり4時間以内、3時間台を第二目標、アクシデントが発生しても歩いてとにかくゴール、完走(歩)を第三目標として、スタートしました。結果は、中間点で1時間39分20秒と非常にいい調子。スタート時、だいたい前から3分の1ぐらいのところから出発したので、三千人ほどは抜いて行き、その時点で200~300番ぐらいにはなっていたと思います。「そのままのペースでいけば3時間30分を切れる」と思ったのもつかの間、25キロで両腿の前の方がつり、35キロを過ぎるあたりまで、エイドステーションに立ち寄りながら、そしてスプレーのサービスも受けて、歩いたり走ったりを繰り返すことに。この間1000人近くに抜かれたと思います。あと5キロの標識で、3時間35分。これからゴールまで1キロ5分のペースでいけば、何とか4時間を切れる。ということで、そのあとはそのペースでがんばって押し通して、100人ほどは抜いたかな。3時間58分28秒で、何とか3時間台でゴール。総合1092位(11898人中)でした。とりあえずレースの結果報告です。いろいろなことがあったけど、くわしくは今後時間がある時にアップします。
2007.01.15
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「私は一本の光の柱です。あたたかな熱を大地に注ぎます。そして心と心を一つに結びます。」シュタイナーのはじめたオイリュトミーに「光の柱」というのがあるそうで、私はオイリュトミーをはたから見たり聞いたりしているだけなのですが、妻や子どもたちは、月1度ずつオイリュトミーを受けています。私たち家族は、最近「朝の会」というのをはじめました。まず最初に光の柱が天から大地にエネルギーを降り注ぎ、そしてみんなが心を一つに結ぶポーズをとりながら「光の柱」の言葉を唱え、そしてその日の各自の目標を述べることにしています。新興宗教チックですが、太陽の恩恵をいっぱいに受けて暮らす地球上の人間として、太陽エネルギーをもらい、地球と人類社会の持続可能性について日々考えるのには、ぴったりの言葉とポーズであると感じています。北海道の名寄では、実際に太陽を貫いて光の柱が見える「サンピラー」(太陽柱)という現象がみられるそうです。原理は、「雲の中に六角板状の氷晶があり風が弱い場合、これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のために地面に対してほぼ水平に浮かぶ。 このほぼ水平に浮かんだ板状の氷晶の表面で太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として見えるのが太陽柱である。 太陽柱の中心は太陽と地平線をはさんで対称な位置、つまり地平線下にあり、氷晶の水平からのずれのためにその上下に広がって見えている」(Wikipedia)ということで、ダイヤモンドダストができるような寒い時期に一定の条件がそろって「光の柱」サンピラーをみることができるそうです。また、月の光でできる「月柱」や、漁火が空中に写って何本もの「光の柱」として浮かんでみえる「光柱」という現象もあるそうです。で、今朝の鹿児島の外気温は0℃。室温も14℃と我が家としては低かったので、この冬初めて、つまりこの家になって初めて、ガスストーブをつけました。地球温暖化を心配する身としては、冬は寒くなければいけないわけで、この寒さも歓迎すべきものかもしれません。そして、そのつど安易に二酸化炭素を排出する暖房器具を使用することは、私の心の中の罪悪感を刺激します。子どもたちや妻が先に出て行って30分ほど経つと、室温が16度に上がってきて寒くなくなったので、さっそくガスストーブを消しましたが、そのまた30分後の午前8時の時点でも外気温0℃、室温も14℃に戻っていました。庭に降り立つと、車庫の屋根に設置したソーラーパネルに霜が降りていました。写真ではよくわからないかもしれませんが、霜が貼り付いてパネルが一面真っ白になっています。
2007.01.11
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今朝(1月10日)、3時半~5時半の約2時間、甲突川沿いのいつものコースを走りました。正月に入ってから30分程度の短い走り(それもあわせて3日)だけに抑えていたので、久しぶりに長めの距離を走ったのですが、まったく問題ありませんでした。1月14日のいぶすき菜の花マラソンまであと4日。年末から年始にかけて故障した左ふくらはぎと右肩も何とか回復し、体調万全で無事に迎えられそうです。昨年は1月8日だったので、カレンダーの上で6日遅かったのも幸運でした。あと3日間、軽めに調整して、本番を迎えたいと思います。
2007.01.10
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素晴らしい朝を迎えました。桜島の向こうに、雲が光り輝いていました。太陽のエネルギーをいっぱいもらって、私たちも生きていけることに感謝し、今日も一日力強くがんばりたいと思います。写真は、1月9日朝7時ごろ、自宅の2階ベランダから撮ったものです。
2007.01.09
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鹿児島では、1月6,7日ごろ、鬼火たきといって、竹や木を大きなやぐらで組んだものを燃やして厄払いをする伝統行事が行われます。1月7日、私の子どもたちの通う小学校でも、鬼火たきが行われました。このやぐらは、真ん中に20メートルはあるかという孟宗竹を一本立てて、そのまわりに竹や木を組んでいくもので、さらに小さい竹を束にして立てかけてできる巨大なものです。これに火をつけると、竹が勢いよくはじけて出る音で、厄、災難、病気などの「鬼」を退治するということです。この火の中に、門松やしめ飾りなどの正月飾りやお札やお守りなどを投げ込んで、災難が無かったことを感謝します。当日は、たくさんの子どもたち、おとなが集まりました。午後6時にやぐらに火がつけられると、大きな炎をあげて燃え上がり、竹が焼けてはじけて、まさに爆竹のようにポンポンと音をたてながら、しばらく燃え続けます。その後火の勢いが弱まってくると、子どもたちを中心に、竹の先につけた餅をこの火で焼いて食べようと、火に近づいて「あつい」といいながら、思い思いに餅を火にくべます。甘酒もふるまわれて、みんなしばらく楽しんでいました。なお、我が家のしめ飾りは鎮守先生(竹細工や伝統的な遊びなどの名人)につくってもらった大切なもので、もったいないので火にはくべずに大切にとってあり、毎年リユースしています。
2007.01.07
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今日から授業開始。久しぶりに、研究室に来ています。エアコンをかけないでがんばっていましたが、自宅で感じるぬくもりと比べてやはり寒いです。ということで、さすがに我慢も限界に来て、暖房を入れることにしました。研究室に来て、自宅に設置したOMソーラーのありがたさ、暖かさを実感しています。
2007.01.05
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私は、四十肩、五十肩とは、鈍痛が来て次第に腕が動かなくなるものと思い込んでいましたが、バタヤンさんのご指摘を受けて、ネットで調べてみると、まずは激痛が来て腕がほとんど動かなくなるのが一般的で、その後だんだんと慢性化して私が思ったような症状になるとのこと。そして、初期に正しい処置をしないと痛くなくなっても肩関節の可動域が制限されるそうです。正式な病名は「肩関節周囲炎」で、通称として、四十肩、五十肩といわれているけれど、四十代でも五十代でも、江戸時代の文献から一般的には「五十肩」というそうです。そこで、さっそく整形外科の病院へ行き、レントゲン検査(正しい診断のため、背に腹は代えられない)などの結果、関節の故障や筋肉の断裂ではなく、肩周辺の筋肉の炎症だということで、バタヤンさんのご指摘通りでした。ありがとうございました。病院では、湿布薬と、消炎剤・鎮痛剤・胃薬の3種の飲み薬の処方を受け、帰ってきました。帰ってからは少しずつ調子がよくなり、夕食後訪ねた近所の知人の家でマッサージを受けると、あーら不思議、多少の痛みは残るものの、肩がほとんどもとどおり動くようになりました。午前中の状況からすると驚くべき回復でした。お世話になったみなさん、ありがとうございました。ということで、いぶすき菜の花マラソンの出場もできそうで、最悪の誕生日かと思いきや、よい一日となりました。よかった、よかった。夕食後にいただいた家族につくってもらったホームメードバースデーケーキです。
2007.01.05
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1月2日、ダイエー鹿児島店で鹿児島工出身のホークス川崎宗則選手のトークショー兼抽選会がありました。長男がぜひ行きたいというので、次男も連れて男3人で参加しました。この数年恒例になっているそうだけど、毎年正月には妻の実家の福岡にいるので知りませんでした。この抽選会、先着100名に整理券が配布され、それを持った人だけが対象なのだけど、宮崎や熊本、さらには愛知から駆けつけて、一番乗りは前日の夜9時から並んだ宮崎から来た小さな女の子。100番の人でも、当日朝6時から並んでいたそうです。小5の長男は野球大好きな上、感化されやすい性格で、今年鹿児島工が甲子園で活躍したのを見て、高校は鹿児島工に入ると言っています。たしかに家から近いですけど。そして、私の影響を受けて、ヤクルトスワローズファンだったのに、今年日本ハムが日本一になるや否や、ファイターズファン宣言。しかし、川崎を間近に見て、今度はホークスファンに鞍替えするようなことを言っております。来年は、抽選会のために正月早々、夜中にダイエーの前に並ぶ気でいます。で、500名を超えるほどの参加者の中、川崎は口も達者、甲子園で活躍した鹿児島工の4番キャッチャーの鮫島や代打の人気者今吉晃一なども来て、盛り上がりました。(当初、ひとつの記事だった後半の部分に写真をつけて、独立した記事としてアップしました。)
2007.01.04
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今日く1月4日)は、私の誕生日です。家族でケーキを焼いてくれるそうです。しかし、私の左肩が思った以上に重症で腕が上がらない状態で、今日家族で予定していた開門岳登山も中止することにしました。いつも家族に、登山などで「もっとがんばれ」と叱咤激励している身としては、自分の体の不調で行けないというのは、つらいものがあります。右ふくらはぎは良くなったのだけれど、このままでは、いぶすき菜の花マラソン出場もかなりピンチ!今日はかわりに、長島美術館で開催されている「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」にでも行きますか。
2007.01.03
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初詣では、おみくじで「大吉」をひいたのに、左肩の調子がよくありません。子どもたちと草野球をした時に、違和感を覚えながらも、投げ続けたのが原因でしょうか?右足のふくらはぎも、良くなってはきて、少し走りましたが、完全ではありません。気楽に構えれば、良いことがあると言い聞かせて、がんばります。
2007.01.03
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2007年1月1日の朝早く、家族いっしょに徒歩で城山に登り、展望台から初日の出を拝みました。家をまだ暗い午前6時すぎに家族で家を出て、草牟田墓地を登って行きました。登りきったあたりから、人が次第に増えて、展望台にはすでに多くの人が集まっていました。私たちの後からも、どんどんと登ってきて、展望台はあふれるほどになりました。午前7時頃には、周囲が明るくなり、さらに10分後には朝焼け状態になってきたのに、なかなか太陽が顔を出してくれなくて、城山に集まった多くの人も待ちくたびれかけた7時30分すぎに、ようやく初日の出を拝むことができました。朝は、よく晴れていて、桜島の右側にのぞく大隅半島の高隈山系にわずかにかかった雲の上から、太陽は上がってきました。その後、城山の海側の方から降りて、そのまま照国神社に初詣をし、帰りに護国神社にも寄って帰ってきました。自宅に帰りついたのは、もう午前9時すぎでした。OMソーラーも太陽光発電も、すべてこのお天道様のおかげ。ということで我が家はとりわけ太陽には感謝しなくては。
2007.01.02
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明けましておめでとうございます。昨年は、エコハウスの新居とブログの開始などで、多くの方にお世話になり、ありがとうございました。本年は、心を新たにして、またさまざまなことに挑戦していきたいと思います。ブログも少し休んでしまいましたが、ぼちぼちとやっていきたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。2007年元旦
2006.12.31
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12月の太陽光売電量と電気使用量の状況がきました。そこで、新築した家の11・12月の太陽光売電量と電気使用量を、以前の家の11・12月の電気量、料金と比較してみました。今回の特徴として、次のような点があげられると思います。1.太陽光発電量が半分ないしそれ以下に減少している。2.12月の電気使用量が約3分の2に減少している。まず、1.太陽光発電量が半分ないしそれ以下に減少している。の原因は何でしょうか?今年の12月は、11月にも増して、雨が多かったように思います。日射量が少ないことは確かに一因だと思うのですが、これだけの減少を説明できるのか、疑問です。朝、家の影になるので、発電し始めるのがやや遅いこと、パネルの角度が水平に近くなり太陽光の入射角度が浅かったこと、などの構造上の理由も考えられるのですが、それだけでも説明できないと思います。しかし、こんなにお金をかけて、太陽光発電量が以前より相当減少したままでは残念です。もう少し様子を見て、改善できる対策があれば、考えたいと思います。2.12月の電気使用量が約3分の2に減少している。については、エアコンを使っていないのが大きいと断言できます。エアコンだけでなく、ガスなどの暖房も使わないで済んでいます。暖冬の影響も大きいけど、OMソーラーの威力は非常に大きいと思います。おじいちゃん、おばあちゃんがいたこともあって、11月の電気使用量は少し多いくらいでしたから、暖房いらず(OMソーラーの床暖房のみ)は今後も大きな財産になると思います。しかし、その他の電気使用については、まだまだ改善すべき点が多いと感じています。結果としては、売買電力量の差も電気料金の差額も減少はしているのですが、もっとその格差を縮めたいと思うので、さらに研究、努力したいと思います。
2006.12.27
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約1ヶ月前にあった東京国際女子マラソン。Qちゃん(高橋尚子)は、土佐礼子との一騎打ちに敗れ、尾崎にも抜かれた。スポニチの「Go!アスリート 高橋尚子」の2006年11月20日の記事「尚子強行出場で3位も引退しない 」には、こう書いてあります。「「やはり練習がものをいうし、自分に返ってくるもの。何を言っても言い訳になってしまうが、最後の1週間でハプニングがあった。レース前の4日間は走れなかった」 実は左ふくらはぎを痛めていた。9日に高地合宿を行った米ボルダーから帰国した直後の13日、千葉県内でランニングをしていた時、路面の斜面でバランスを崩して左ふくらはぎの筋を痛めた。この日は痛み止めの薬を2錠のんで強行出場。最初の5キロを16分30秒のハイペースで通過すると、先頭集団の中で土佐をぴたりとマークした。だが、その左ふくらはぎが28キロ付近でしびれだした。」今朝走っていて、右ふくらはぎを痛めてしまいました。そろそろレース勘を養おうと、いつもよりスピードを出していたのが原因でしょうか?レースの1週間前に左ふくらはぎを痛めたQちゃんに比べれば、いぶすき菜の花マラソンまで、まだあと3週間あるのが幸い。何とか直して、きちんと走りたいなあ、というのが今の気持ちです。
2006.12.23
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いやあ、長いこと休んでしまいましたが、そろそろブログを再開したいと思います。前にも出てきたアウロ社長のフィッシャー氏について、少しくわしく述べたいと思います。リボス社とアウロ社の微妙な関係に関わるからです。フライブルクに住み、ドイツの環境問題に関する著書を数多く著してきた今泉みね子氏がドイツを環境先進国に変えたキーパーソンたちに、直接インタビューしてまとめた『ドイツを変えた10人の環境パイオニア』(白水社)に、10人のうちの一人として、アウロ社を創設したヘルマン・フィッシャー博士が紹介され、その間の経過も説明されています。この本では、「第9章 環境と人間にやさしい企業を完成させた化学者」というタイトルで、フィッシャー氏が紹介されています。1953年にブラウンシュバイク市近くの村で、代々農業や園芸を家業としてきた家に生まれ、「生活は自然を中心に営まれていた。フィッシャー氏はこのような暮らしの中で、自然を直接肌で体験し、自然に対する感性を育てた。」「小さい頃から素材に対する興味、物事に対する好奇心がおう盛だったフィッシャー氏は、11歳にしてすでに、将来は化学者になると決めた。」「大学では初心どおり、化学を学び、博士号を取得した。」子どものころから、父親や先生の反対にあっても信念を貫く非常に意志の強い人格だったようです。同時に、「自然主義と神秘主義を融合させた17世紀のヤコブ・ベーメの研究」に取り組むなど、人文科学にも関心が高く、視野の広い人のようです。ちなみにヤコブ・ベーメの文章はたしかになかなか魅力的なのですが、その最初の著作が『アウローラ』(Aurora)(『曙光』)であり、ここから、「アウロ」(Auro)という社名がつけられたのではないかと、私は推測しています。さて、問題の箇所です。「大学2年生のときに、志をともにする25人の仲間とともに最初の会社を設立した。1974年当時は、68年の学生運動をきっかけに、世の中がそろそろ石油工業中心の経済成長に疑問をもちはじめていたころだった。フィッシャー氏らは植物を原料にして、、教育や工芸用の染料や塗料を生産しようとした。植物から染料や塗料をつくること自体は大昔からおこなわれており、決して新しいものではない。ただ、近代に入って、ドイツでは20世紀のはじめにシュタイナー学校で有名なルードルフ・シュタイナーが、植物を原料にした塗料や植物とハチミツの蝋を原料にした結合材の生産を試みており、いくらかは成功していた。植物などの自然素材を原料にして、自然に負荷をあたえない生産工程によって、環境にも健康にもやさしい製品をつくるという意味で、これはまさに、ソフトな化学(石油を原料とする合成物質を拒否し、自然が長い歴史の間に発展させてきた光合成を利用する化学工業。…)のはじまりだった。だが、この試みは石油化学工業の大進出のためにほとんど消えかかっていた。それをフィッシャー氏らは今度は現代の自然科学の知識で改良して、再興しようとしたのである。残念ながら、この最初の企業は成功しなかった。経営をあまりに民主的にしようとしたためだった。だれもが自分の企業ポリシーを通すことばかりを考えていて、動きがとれなくなったのだ。フィッシャー氏は当時の失敗をふりかえり、「もちろん独裁主義ではいけないし、民主主義は必要だが、経営方針が一貫していることは企業に不可欠だ」という。」この最初のフィッシャー氏によれば失敗した会社こそ、リボスなのです。フィッシャー氏はシュタイナーの思想に共感するほかの25人の同志とともにリボスを創業したけれども、途中でけんか別れをして退社しました。その約10年後の1904年に従業員5人の「アウロ有限会社」をスタートさせたそうです。このけんか別れの理由の一つに、たとえアレルギー物質の疑いはあっても、あくまで植物由来の天然素材にこだわるのか、それとも健康に影響のないことが確認された(本当に健康に影響がないかどうかは微妙なのですが)石油由来の素材を使うのか、という点での論争があったかどうかは、この本からは分かりませんし、そもそもこの本にはリボスという社名もでてきません。しかし、シュタイナーを信奉する26人の仲間がつくったという会社というのはリボスに間違いがないので、とにかくリボス社の創業者の一人でもあるフィッシャー氏がそこを飛び出してつくった会社がアウロ社だという関係なのです。今日はこの辺で。
2006.12.22
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ご無沙汰してます。この2,3日、あるものにはまっています。それは、「9.11」。注文していたベンジャミン・フルフォード『暴かれた9.11疑惑の真相』(扶桑社)が手に入ったので、読んでみたのです。すでに、デーブ・ヴォンクライストが製作し、きくちゆみさんなどが運営するグローバルピースキャンペーンが日本語版化した『911ボーイングを捜せ 航空機は証言する』のDVDで、911同時多発テロは、アメリカ政府の「ヤラセ」である可能性が高いと思っていました。また、ブッシュ一族とビン・ラディン一族の親密な関係や事故直後のブッシュのおかしな様子などは、マイケル・ムーアの「華氏911」で、面白おかしく描かれていましたね。この本は、『911ボーイングを捜せ』などで指摘された事実をベースに、さらに他の証拠なども加えて検証しており、アメリカ政府の「ヤラセ」であるとの確信が深まりました。そこで、インターネットを検索してみると、そうした疑問を提起するサイトが数多くありました。なかでも、前述のDVDにもなった『911ボーイングを捜せ 航空機は証言する』のサイトは、イベント情報や関連の書籍、DVDなどの紹介など内容豊富で、役に立ちます。また、マック・レイカー「9/11トリック─「テロ」は起きなかった」というサイトは、すぐれもので、これを一読するだけで、9.11のおかしなところが大体わかります。みなさんも、ぜひ、上記のサイトやDVD、書籍などを、ご覧になってください。私たちは、やはりだまされているのではないか、という疑念がふつふつと沸いてきますよ。
2006.12.15
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今朝、久方ぶりにジョギングをしました。なんと夜中の2時半から6時まで、3時間半走り続けました。甲突川沿いを行ったり来たりして、距離は30kmほどでしょうか。いぶすき菜の花マラソンが、あと約1ヶ月ほどに迫ったのに、しばらく走っていなかったので、マラソンの予行演習のつもりで、まずはゆっくりとでも、とにかく長い距離を長時間走れるように、ということです。ゆっくりしたペースで、途中でばてないことを心がけましたが、さすがに後半は疲れてきましたが、何とか走り続けました。走り終わった後は、軽い虚脱感のようなものがありますが、マラソンモードに体が変わっていくような感じで、気持ちがいいですね。 それにしても、こんな夜中に走れるというのは、街灯があってのこと。私も夜も眠らない現代社会の恩恵に浴しているなあ、と感じながら走りました。
2006.12.12
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関西に出張に行ってきました。以前述べたように、梅田スカイビルで開かれているドイツのクリスマス・マーケットに行きたかったのですが、時間がなく行けませんでした。本当はまったく時間がなかったわけではなく、1時間ちょっと時間があったので、行こうと出発しかけたのですが、道に迷ってるうちに30分ほど過ぎて、時間切れとなった次第です。そこには、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館があり、以前、ドイツ留学のおりに、滞在許可の必要書類をテに入れるためなどに、何度か行ったことがあるはずなのに、阪急梅田駅やJR大阪駅の周囲をぐるぐるとさまよっただけで、時間を使い果たしてしまいました。じつは、阪急梅田駅からホテルに行くのにも、たった10分足らずで行けるはずのところを、ちょっと行っては道が分からなくなりまた戻ったりして、とうとう30分近くかかってしまいました。何度もきているはずなのに。どうして、大阪の繁華街はあんなに分かりにくいのか? そして人が多いのか?自分の方向音痴を棚に上げて、そんな感想を持ってしまいました。私のような田舎者には、大阪(の繁華街)はとても近寄りがたい街です。京都に長らく住んでいましたが、どうも大阪は苦手です。東京もそうです。東京では、大阪よりもっと身構えて、事前に地図を入念にチェックしたりするので、大阪ほど道に迷いませんが、繁華街の雑踏や満員電車の中で、精神的に押しつぶされそうになります。人口は多くてせいぜい100万人台まででないと私にはだめです。ベルリンに1年いましたが、ベルリンは大丈夫でした。ドイツのベルリンは、ドイツきっての大都市で350万人ほどの人口を擁していますが、東京23区とほぼ同面積。人口密度からすると、東京の約3分の1。街の真ん中にティアガルテンという大きな森があります。東京にも、皇居や神宮外苑がありますが、なんかベルリンは、日本の大都会に比べると、ゆったりのんびりしています。のんびり、そしてゆったりとした人の生き方、スローライフに近づくためには、街のあり方も考えていく必要があると思います。といっても、現実的な妙案はないのですが。
2006.12.12
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すべての成分を植物をはじめとする天然素材でなければ、自然塗料とはいえないというアウロの主張を、わかりやすく展開しているページは、加藤道生氏の「自然塗料と溶剤」というページです。加藤氏は、ドイツでは原料による塗料の分類は、次の表のようになっていると述べています。そして、石油系の素材のうち、「1.トルエン、キシレン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素系の溶剤芳香族炭化水素の溶剤は、呼吸器や皮膚から吸収され、主に肝臓や中枢神経系が冒される。我が国でも、俗にシンナーと呼ばれ、有機溶剤中毒予防規制第1種対象の溶剤である。」だけでなく、「2.ミネラルスプリット、イソパラフィンなどの脂肪族炭化水素の溶剤」をとりあげ、まずオスモ社の溶剤ミネラルスピリットについて、「ミネラルスピリットは、石油精製物で、テレピン油の代替品として使用されている。通産省化学品名称は工業用ガソリン4号であり、有機溶剤中毒予防規則では、ガソリン、ベンジンなどと共に第3種有機溶剤に指定されている。」と述べ、次にリボス社のイソパラフィンについて、「イソパラフィン(別名イソアリファーテ、イソアルカン)は臭いのない石油化学の産物であり、低価格のため、自然系塗料の溶剤に繁用され、少量のバルサムテピン油、柑橘油を添加して使用されることが多い。イソパラフィンの用途は塗料のほか重油流出事故の際に使用される重油分散剤に使用されることが多い。化粧品、医薬品、食品添加物に使用されるのはn-パラフィン(流動パラフィン)である。イソパラフィンは元来、n-パラフィンの不純物であって、イソパラフィンのイソ(iso)とは"良く似た"という意味の同義語で誤訳、誤用されるケースが多い。1998年8月13日付のエクソン社のイソパラフィン(商品名イソパールJ)に関する製品安全性データシート(MSDS)では健康に有害な物質として炭素数(9~12)のイソパラフィンは50%以下で、炭素数(11~15)のイソパラフィンは50%以上で、健康に有害なマーク×マークの表示を指導している。」としています。また、「クリスタルオイルも石油精製品であり、これら3種類の溶剤は、いずれも石油化学産業の由来品で、環境的にはエコロジカルな循環系に還元することは不可能な溶剤である。」として、「エコロジスト、グリーンコンシューマの人達にとって、石油化学産業に由来する物質を使用している製品が"環境にやさしい製品"として販売されていることは到底受け入れられないことである。」と述べています。他方、アウロ社の採用している植物性の溶剤(精油)のうち、「テレピン油」、「バルサムテレピン油」については、「植物精油は木材の成分で何千年来、人間が香料など色々な目的に使用してきた歴史があるが、他の溶剤と同様に、中枢神経に負荷をかけるおそれがないわけではないので、作業時には十分な換気が必要である。テレピン油は生松の樹脂からの精油で成分として含まれるδ-3-カレン(Karen)はアレルギー性の皮膚病、ペンキ屋疥癬(Malerkraetze)の原因とみなされている。δ-3-カレンはマツ科、モクレン科、シソ科などの精油成分の一つであるが、この成分は含有量は異なってもあらゆる植物精油に含まれている。このような理由に基づきドイツの自然塗料メーカーは、ポルトガルまたはスペイン産の原料から穏やかな水蒸気蒸留でバルサムテレピン油を抽出、塗料の溶剤として使用している。南ヨーロッパの松は北欧や東欧の松と異なり、元々δ-3-カレンをほとんど含んでいない。然し、ドイツの先進的自然塗料メーカー(アウロ社など)では既にバルサムテレピン油の使用を中止している。」 として、「δ-3-カレン」が「アレルギー性の皮膚病、ペンキ屋疥癬(Malerkraetze)の原因」であることを認めながらも、「南ヨーロッパの松は北欧や東欧の松と異なり、元々δ-3-カレンをほとんど含んでいない」から安全な上、「然し、ドイツの先進的自然塗料メーカー(アウロ社など)では既にバルサムテレピン油の使用を中止している」として、すでに問題は解決済みという立場を強調しています。一方、「柑橘精油(リモネン)」については、「柑橘の皮およびオレンジジュースに含まれるリモネンは、現在、発泡スチロールのリサイクル時における溶剤として注目を浴びているが、この精油も香料、洗浄剤として古くから使用され、柑橘の皮自体が陳皮という名前で漢方薬や保健飲料、一般飲料(アサヒ十六茶など)に使用されている。リモネンは、また桧や杉などの木材成分の一つで、ドイツの自然塗料および自然系塗料メーカーでは溶剤として使用されているが、米国などでは洗剤として大量に使用されている。リモネンの安全性に関して発がん性や、変異原性は認められず、最近では消化促進効果、がん予防効果が認められている。FDA(米国食品医薬品局)はD-リモネンを食品添加物としてGRAS15(Generally Recognized As Safe、一般的安全成分)に指定している。」として、リモネンは発がん性や、変異原性もなく、問題ないとしています。そのうえで、「今後の自然塗料の方向」として、次のように述べています。「自然塗料メーカーは循環的資源であるバルサムテレピン油、柑橘精油(リモネン)を溶剤として使用しているが、VOC(揮発性有機化合物)であることに変わりはないので、技術開発力のあるメーカーはVOCの使用削減に精力的に取り組んでいる。既にアウロ社は無溶剤のオイル(No.122)ワックス(No.128)を製品化しており、近く溶剤うすめ液を使用しない、水でうすめる油性プライマー、油性ステイン、油性エナメルを上市する予定である。」天然溶剤も「VOC(揮発性有機化合物)」なので、天然溶剤も使わない方向で研究開発をし、実際に一部そのような製品を開発していますが、そうした製品をさらに増やしていくという方向のようです。
2006.12.10
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オスモ、リボス、アウロの3社の塗料とも、亜麻仁油をはじめとする植物油を主成分としており、トルエン、キシレンなどベンゼン系の芳香族炭化水素を含んでいません。これらの芳香族炭化水素は、炭素が環状に結合したベンゼン環を含み、VOC(揮発性有機化合物)と呼ばれ、呼吸や皮膚から体内に入り、肝臓や中枢神経系が冒されたり、発ガンの危険を有しているといわれています。これらを主成分とする石油系塗料が人間などの生物にとって有害、有毒であるのに対して、オスモ、リボス、アウロの3社の塗料が芳香族炭化水素を含まず、VOCの危険性を有していないことは共通しています。その点でやはり、これらの塗料は、「自然塗料」ないしは「自然系塗料」(この言い方はあとで述べるような含みがあります)として、「石油系塗料」と区別されるといってよいでしょう。しかし、3社の使用する溶剤は、異なっています。オスモは、精製された「ホワイトミネラルスピリット」と称していますが、別名「流動パラフィン」(n-パラフィン)で、「ミネラルオイル」などの多くの名称で呼ばれているものを使用しています。また、リボスは、最初に示した成分に入っていましたが、「イソアリファーテ」を溶剤として使っていますが、これは一般に「イソパラフィン」(n-パラフィンの異性体)と呼ばれるものです。どちらも、石油由来の炭化水素ですが、流動パラフィンは直鎖型の分子構造をもつノルマルアルカン(ノルマルパラフィン)に分類されるもので、イソパラフィンは分岐(枝分かれ)をもつイソアルカンということになります。パラフィンは、これに環状のシクロアルカン(シクロパラフィン)を加えた3種類に分類されるようです。流動パラフィンやイソパラフィンは、炭素が鎖状に連なった炭化水素で、脂肪族炭化水素ないしイソ脂肪族炭化水素といって、ベンゼン環を持った芳香族炭化水素とはちがい、揮発性有機化合物には指定されていません。シックハウス症候群などは引き起こさないといっていいでしょう。しかし、石油由来であることは否めません。これに対してアウロは、これを一切拒否して、柑橘系のシトラールや、ポルトガル松から蒸留した精油であるテレピン油等の植物由来の溶剤を使用しています。このように、植物由来の成分だけの塗料にこだわるアウロからすれば、オスモやリボスの塗料は「自然塗料」とはいえず、「自然系塗料」であり、もっといえば「偽自然塗料」だということになります。アウロは、廃棄してもそのままコンポスト(堆肥)にできる唯一の塗料と宣伝しています。エコハウスの条件である「1. 自然に負荷をかけない」という意味では、アウロに軍配が上がるといわざるを得ないでしょう。 ではなぜ、他の2社は、石油由来の溶剤を使っているのでしょうか?オスモ製品を取り扱っている日本企業の「菊池建設」や「株式会社みつも」は、自社のサイトでこういっています。「オレンジシトラール、ガムテレピンなどの天然系溶剤はアレルギー体質の方には、症状を悪化させる場合が比較的多いため、「天然材料=絶対安全」ではないことを新ためて認識してして下さい。また無毒無臭といわれるイソアリファーテも、化粧品アレルギーの方には不向きな場合があるため、十分な確認が必要です。」(菊池建設)「オスモカラーに使用されている溶剤は精製度の高い非芳香性ホワイトスピリットで、ベンゾールを含まずドイツ薬物規格第10項に適合した環境基準をクリアーしています。柑橘油、テレピン油などの匂いがきつく、アレルギーを引き起こす溶剤は使用していません。」(株式会社みつも)リボスはというと、それを取り扱っている「イケダコーポレーション」や「大橋塗料」のサイトに、次のように述べられています。「リボスの経営理念として「健康に害のある成分は、天然物でも使用しない」コンセプトを貫いており、テレピン油・バルサムテレピン等は、使用せず、柑橘類オイル(シトラス等)も、量を制限(全量の3%以下)、皮膚障害(強溶解性)を避けている。着色料は、土壌鉱物顔料のうち、高品質で化粧品・子供玩具・食器等に使われるもののみを採用している。個々の成分品質基準は米国FD基準(食品安全基準)とする。溶剤として、脂肪族炭化水素・テレピン・柑橘類(3%以上)等を使わない。イソ脂肪族炭化水素のイソパラフィン(イソアリファーテ)を使用、全自然塗料ご使用者へ無傷害性をアピールしている。」(イケダコーポレーション)「リボスは当初、バルサムテレピン油やレモン油といった天然溶剤を使用していましたが、それらは皮膚に障害を起こし、アレルギーを著起する可能性があることから使用を中止。溶剤は毒性があってはならないこと、天然性よりも人体に影響が少ないことを優先し、スエーデンのカラリンス研究所と共同であらゆる溶剤を研究した結果、最も安全・健康的な溶剤イソアリファーテを選択しました。イソアルファーテとは、厳しいアメリカ合衆国FDA基準で、野菜洗浄、果物野菜コーティング、ワインやビネガー製造等に使用される原油からとれる溶剤。化粧品類、医療品類の伸展剤としても使用されています。この方針はドイツのエコテスト機関にも認められています。」(大橋塗料)オスモ、リボス両社とも、アウロで使っている天然系溶剤は、アレルギーを引き起こすなど毒性があるといっています。同時に、オスモはリボスの、リボスはオスモの溶剤も危険性がある(かも知れない)ようにいっており、自社の採用する溶剤が一番安全と称しているのです。3社三すくみの状況になっているといえます。オスモが「無公害塗料」、リボスが「健康塗料」とアピールするのは、こうした意図からです。もちろん、アウロからはこれらの批判に対して反論がなされていますが、長くなったので、それは次回以降に紹介します。はたして、エコハウスの「2. 人や動物の健康を害さない」という条件に、一番適合しているのは、どの塗料なのでしょうか?
2006.12.08
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最後にアウロ(AURO)です。「エコロジーシンフォニー」がシリーズで特集した「エコロジカルな企業たち」の2000年4月号でインタビューを受けたアウロ社の日本総代理である加藤道生氏(当時、エコ・リビングコーポレーション代表)(エコ・リビングコーポレーションというのは、玄々化学工業株式会社のこと?)は、アウロ社について、次のように語っています。「1983年に創業されたアウロ社の正式名称は「アウロ植物化学株式会社」。植物と化学を組み合わせたその名前には、製品の原料を植物にこだわる姿勢と、化学者へルマン・フィッシャー社長の「やさしい化学」への思い入れがあらわされています。アウロ社の製品には、原料の栽培に農薬や化学肥料を一切使わない、100%天然原料である、全成分を表示する、健康や環境に負荷を与えない、といった基本姿勢が貫かれています。ですから、社員数50名弱という小さな企業ながら、自然建材店のオーナーや、顧客や仕事をする自分自身にとっての健康に配慮する建設職人や家具職人、建築家たちから「安心できる建材・施工材のメーカー」として高い評価を得ています。」 また、「どんな製品をつくっているのですか?」という問いに、 「アウロ社の製品は塗料、木材表面処理・保護用のオイル、ワックス、接着剤、家具のクリーナー、手工芸用品、食器や洗濯用の洗剤など約100アイテム。それらは、例えば、塗料の結合材としては亜麻仁油やダンマル天然樹脂、溶剤にはオレンジの精油、色素には藍やセイヨウアカネの根を使うというように、徹底的に石油合成物質を排除した原料でつくられています。しかも、原料は自然農法農家の団体に加盟し、その生産基準に則って栽培する契約農家のものを仕入れるというこだわりぶり。100%天然原料で化学製品をつくっているのです。」と答えています。社長のヘルマン・フィッシャー博士(Dr. Hermann Fischer)は、1992年、WWFから「エコマネージャー」として表彰され、またAURO本社も、2004年に、エコ環境研究所(株)から、「国際未来(将来性のある)建築・住宅協会」のライフサイクル評価における環境・健康・機能に優れたラック(ワニス)ということで、「natureplus」の称号を受けています。アウロ社の日本総代理店であるイヌイ株式会社は、「自然塗料のAURO」というページで、「ドイツにおける自然塗料の誕生ドイツ国民の環境意識は高く、合成樹脂塗料中に含まれる有機顔料や有機溶剤などが消費者の間で大きな問題になった1970年代はじめに、AURO自然塗料は誕生しました。環境問題に応えるべく、各メーカーは水系塗料を指向したグループと自然塗料を目指したグループとに分かれ、その中でもAUROは石油系溶剤、合成顔料などを一切使わず、すべて自然の材料を原料として使用しています。また原料の調達から生産、流通、廃棄の全ての工程でLCA(環境影響評価)を採用した、エコテスト誌でトップランクに評価されている自然塗料のトップメーカーです。」 と紹介し、AURO自然塗料は「原料栽培に農薬や化学肥料を使用してい」ない「60種以上の原材料を元に最高の調合技術を駆使して製造された100%天然塗料です。製造に際しては、石油製品の代わりに再生可能で残留や危険性のない天然原料を使用しています。」とうたっています。アウロは「100%天然原料」を強調していますが、オスモ、リボスは、どうなのでしょうか?「自然塗料」を標榜する3社のちがいはどこにあるのでしょうか?次回は、そこに迫ります。
2006.12.07
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次に、自然塗料メーカーとして有名なオスモ、リボス、アウロの3社の中で最も歴史のあるオスモ(OSMO)についてみてみましょう。現在、オスモ社は、まず木材を取り扱うオスモホルツ(OSMO HOLZ)、次に庭づくり、デッキやフェンス、ガーデニング関連の商品を供給するオスモガード(OSMO GARD)、そして塗料関連の製品を提供するオスモカラー(OSMO COLOR)の3社を中心に構成されています。オスモカラーは、そもそもオスモ社本来の木材の保護を目的として開発した塗料であり、「木材保護、無公害自然塗料」を売りにしています。菊池建設のサイトでは、オスモカラーについて次のような説明が行われています。「1900年創立のドイツ最大の建材・木製品メーカー『オスターマン&シャイベ社』によって約30年前に、木材・木工の専門家の立場から開発された無公害塗料です。オスモカラーは自然の植物油(亜麻仁油)をベースにした塗料で、木に浸透して良くなじみ、しかも木の呼吸を妨げず、木の持つ自然な風合いをいつまでも新鮮に保ち続けます。ウレタン塗料などと違って塗膜をつくらないので、塗装面のワレ、ハガレ、メクレ、などはおきません。いやな臭いもなく、人体に害を与えないので安心して使用できます。 ◎厚生省告示試験により無公害性が証明されています。オスモカラーは、厚生省告示第20号および第257号による食品衛生試験に合格しており、その安全性が証明されています。 厚生省告示第20号: 食品の容器および材料の材質試験厚生省告示第257号: 材質の溶出物試験 口に触れても安全ですので幼児向けの玩具や遊具、家具などの塗装にも推奨されています。 (※以上の説明はメーカーカタログより抜粋)」「木材・木工の専門家の立場から」開発した「自然の植物油(亜麻仁油)」をベースにした「いやな臭いもなく、人体に害を与えない」「無公害」で「安全」な木材保護塗料ということをキャッチフレーズにしたのが、オスモカラーといえます。日本では、1990(平成2)年1月に創業、木材保護塗料オスモカラーの輸入販売を開始し、1995(平成7)年2月に設立された日本オスモ(株)がその販売を担っています。
2006.12.06
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ドイツには、石油化学塗料ではなく、植物などの天然素材を主成分にする自然塗料のメーカーとして、オスモ、リボス、アウロなどがあります。このうち、我が家の床などの内装材の塗料は、リボス(Livos)社のものを使っています。予算の関係もあり、3階の床は自分たちで塗るということで、その塗料の缶が手元にあります。「リボス[クノス]ウッドオイル<三分ツヤ>」という製品です。そこには、総輸入元のイケダコーポレーションによって日本語で書かれたラベルが貼られています。それに表示されている事項を書き出すと、品名・種類 浸透性床用自然オイル クノス 244用途 キャビネットを含む家具・窓枠・床色名 002クリア 075オーク 089オークアンティーク 204白 054マホガニー適応素材 針葉樹材および堅材、落葉樹材、OSBボード成分 アマニオイル・アマニ/スタンドオイル天然樹脂エステル・アマニ/ウッド/スタンドオイル・非常に透明な酸化鉄・天然樹脂グリセリンエステル・アマニ/スタンドオイル・オレンジビールオイル・イソアリファーテ・珪酸・マイクロワックス・パインオイル・ローズマリーオイル・無鉛乾燥剤形状 サラリとした薄いあめ色の液体<特徴と利点>1.ホルマリン・トルエン・キシレン・その他人体に危険有害物質一切含まず、天然成分及び食品・化粧品用伸展剤使用。2.撥水性抜群、浸透性抜群、木部をより美しくする・木を次第に強くする・木が呼吸3.リボスのアマニ油は、木部防腐効果・害虫忌避効果・菌育成阻害効果で知られている。4.完全成分明示などと表示されています。イケダコーポレーション(http://www.iskcorp.com/index.html)のサイトによると、リボス社商品の特徴は、「1972年、数人のエコロジー博士達(全員女性)が、「温故知新」を哲学として、自然・人・地球に優しい「自然塗料」の研究を初め、需要の盛り上がりに応えて会社組織として、世界で初めて製造開発しました。現代の最先端テクノロジーと古代からの知恵を組み合わせ、すべての材料をバイオケミカル的に吟味しています。全リボス製品は、エコテストでトップランクに位置しています。リボスとは、古代ゲルマン語で「太陽・芳香・輝き」を意味しています。リボス社は「自然・健康塗料」の代名詞と成りました。リボス製品は、永年のノウハウで構成させた「植物化学」です。自然・健康塗料」という名のエコロジー「人と環境に優しい、無毒無害でリニューアブルな塗料が欲しい」1974年、ドイツ・シュタイナーの16人の弟子達は、自然塗料・ワックスの開発に初めて取り組み始めました。ペンキ・塗料類は、現在でも、有毒有害な石油化学原料を使用したものが、殆どで、トルエン・キシレン・ホルマリン(シンナー成分)、ウレタン等と枚挙にいとまがないほどです。 リボスの創始者達は、自然に調和し、人間を大切に育てるシュタイナーの哲学(日本では、「人智学」と訳されている)から出発し、まだ「エコロジー」がドイツでも、全く関心をもたれていない時期から、リボス自然塗料を製造販売しました。その後、地球環境問題・エコロジー・バウビオロギーが、世界的な重大関心事となるにつれ、リボス社のバイオケミスト・エコロジスト達は、「自然なものでも健康障害を起こすものは、除くべき」との考えに達し、「自然塗料」から「自然・健康塗料」へと進化・向上させました。リボスの塗料を始めとするコーティング材料は、エコテストマガジンでも、高く評価され、常にトップランキングに位置付けられています。「リボス社の自然・健康塗料・ワックス・接着剤」は、人と環境に「健康と良い生態系」をもたらす新しい時代のエコロジーアイテムです。」と書かれています。シュタイナーとは浅からぬ縁があるので、その事情についても機会を見てお話ししたいと思いますが、今日はこの辺にして、次回以降、オスモやアウロについても述べて、比較していきたいと思います。
2006.12.06
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このブログのタイトルの「エコハウス」の条件についても述べていくべきだなと思って、ググってみると、「環境goo」のサイトに、「エコハウス地球と身体にうれしい家のカタチ」というシリーズがあって、「エコハウスって何だろう」というページから始まっています。今回はまず、そのページを引用させてもらって、これからエコハウスの条件とされるさまざまな側面について、考えていきたいと思います。ただし、このサイトでは「Ecotエコワード辞典」からの引用ということになっているのですが、ネットで検索しても元の資料がわからず、申し訳ないのですが、孫引きというかたちで紹介することにします。「エコハウスとは?(Ecotエコワード辞典より) エコハウス=エコロジーハウス。環境への負荷を低減した住宅。環境共生住宅、環境負荷低減住宅、エコロジー住宅などともいわれる。環境共生住宅推進協議会は、環境共生住宅について、地球環境の保全、周辺環境との親和性、居住環境の健康・快適性をめざすものとし、「地球環境を保全する観点から、エネルギー・資源・廃棄物などの面で充分な配慮がなされ、また周辺の自然環境と親密に美しく調和し、住み手が主体的にかかわりながら健康で快適に生活できるよう工夫された「住宅」およびその「地域環境」のこと」と定義している。 1. 自然に負荷をかけない 自然環境に対して有害物質を発生せず、廃棄時には極力自然に近い状態に戻る素材を使った家 2. 人や動物の健康を害さない 人や動物に健康被害を引き起こすような有害物質を発生せず、欠陥のない安心して住むことのできる家 3.自然エネルギーを積極的に利用する 極力電力を発生せずに快適に住むことができ、太陽光や雨水など自然エネルギーを有効利用できる家 4.土地や地域に配慮する 人が住むのに適した土地に建てられ、それぞれの地域の風土や習慣、素材を生かし取り入れた家 5.過剰な設備は取り入れない 快適な住環境は大切であるが、そのための過剰な設備は設置せず本当に必要な設備のみを取り入れた家」と書かれていました。一応、今のところこれを妥当なものとして受け入れて、これを前提に我が家について、考えていきたいと思います。まず、内装については、ほぼすべて木材を使っています。しかも、室内の柱・天井に使っている木が見えており、床にはすべて無垢材が使われています。こういうのを、「あらわし工法」というそうで、最近はやりになりつつあるということです。これについては、また後日詳述していきたいと思います。そして、台所の天井だけは、モイスというものが使われています。モイスとは、「アフリカで産出する粘土鉱物の一種バーミキュライトを主原料に、国産の珪砂、消石灰、パルプ繊維を混入して、高温水蒸気下養生(オートクレーブ)し、接着剤を使わずに成形したボード」(『SLOW LIFE STAGE 燦燦さんさん』シンケン, p.155)ということです。モイスMOISSのサイトもありました。ここの「MOISSって何だろう?」というカテゴリーには、「天然のリサイクル素材」というページがあり、「MOISSの主成分は、バーミュキライトという天然の粘土鉱物。この鉱物の層状構造がもつ層間活性効果からTVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、分解力を活用した。新しい健康素材が生まれました。室内の空気をきれいにするという役目、つまり、素材としてのライフ終了後、解体され、回収され粉砕し土に還すことができます(軽量気泡コンクリート粉末肥料としての認定を取得しました)。主成分である石灰、シリカは土へのミネラル肥料となり、バーミキュライトは土壌の中で有機質肥料の保持剤となり、風化してやがては土に還ります。また、工事現場での廃材は細分化し、壁内部や床下に配置することで湿度調整材として活用させるなど、現場でも積極的なリサイクルを推進しています。大量生産、大量消費を生んだ時代が終焉し、建築材料を供給する生産者の社会的責任が問われる時代。そうした時代の要請に対するひとつの答えがMOISSなのです。」と、説明されています。最初の文章の「バーミュキライト」というのは、「シミュレーション」を「シュミレーション」と間違えるのと同じく「バーミキュライト」の誤植だと思います。「この鉱物の層状構造がもつ層間活性効果からTVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、分解力を活用した。新しい健康素材が生まれました。」の「活用した」と「新しい」の間の「。」も、いらないのに何らかの理由で入ってしまったのでしょう。誤植がありますよ、とメールを出しておきます。また、「すごいぞ!MOISS」というカテゴリーもあり、「自在に削れる、しなやかに曲がる、釘を打てて目立たない、驚異の粘り、優れた耐震性、抜群の耐火性、手軽なメンテナンス」といった優れた点があるということで、紹介されています。モイスは、「1. 自然に負荷をかけない」だけでなく、シックハウス対策を売り物にしており、「2. 人や動物の健康を害さない」という意味でも、優れものらしいです。シンケンでもモイスを多用した住宅を見ましたが、壁に利用すると継ぎ目のところが気になるし、何よりも「木のあらわし」が好きだったので、我が家では、ここだけは絶対モイスを使うべき、と薦められた台所の天井に施すことにしました。
2006.12.04
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