ヨーロッパ夢の旅通信

ヨーロッパ夢の旅通信

2004年08月15日
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カテゴリ: フランス
美女の集まる街には、なぜか美味いレストランが多い。


たとえば、かの マダムK がレポートしている西麻布とか六本木界隈も

お洒落でレベルの高いレストランが軒を連ね、

それに群がるようにファッショナブルな美女が集まっている。

でしょ?



世界のファッションをリードし、お洒落な女性が集まるパリも、

同時に美食の街としても有名だ。

でしょ?




美食あるところに美女アリ。


この法則が成り立つのである(ほぼ)。


さてこの法則を活用すると、いままであなたを悩ませていた問題が

一挙に解決する。


つまり、美女をお探しだがどこへ行ったら出会えるのかわからない、というアナタ。

まよわずうまいもんのある街をさがしなさい。


どこへ行ったら美味しいもんが食べれるかわからないアナタ。

美女密度の高そうな街へお行きなさい。


あなたのお探しのものは(ほぼ)見つかるはずです。



私がアインシュタインの相対性理論に次ぐこの世紀の大発見

「美女と美食の相関性理論」(!?)を完成させたのは、





南仏のパリとも呼ばれるお洒落な街エクサンプロバンスには美女が多い。


それも金髪、碧眼、八頭身。

ギリシャ彫刻に見るような、飛び切りの美女たちだ。


南仏リゾートを背後に控えたこの街の美女たちのファッションは

セクシーにして大胆、そしてとてもアーティスティックだ。




あんな格好で街は歩けないだろう、いくらオフであっても。

それは南仏のここなればこそ、だろう。


街は明るい光と、色彩と、そして美女に溢れ、

かのミラボー通りには、お洒落なカフェやレストランが立ち並ぶ。

それらはビジュアル的にもいかにも美味しそうな店構えだ。



さて、この美食の街エクサンプロバンスに来てプロバンス料理を食べない

のもどうかと思ったが、

1週間にも及ぶ南仏滞在で、さすがの健啖家ファミリーもこってり系には

少々、食傷ぎみ。

で、今夜はジャパニーズレストランを探して

寿司でも食べよう、ということになった。


ホテルのレセプションに座っていた、ちょっとおかま系?と思われるお兄さんが、

「それならいいレストランがありますよ。」と嬉々として教えてくれたのは

ドゴール広場にほど近いビクトール・ユーゴー通りにある

レストラン「Yoji(ようじ)」。


はじめ日本食レストランとは気づかず通りすぎてしまうほど、

お洒落なフレンチカフェっぽい外観。


YOJI



そのいかにもフレンチっぽいテラスのある店構えにも驚いたが、何より驚いたのは、

ウェイトレスのチマチョゴリ姿だ。


「えっ、これって韓国料理店?」

「いや、しかしジャパニーズとちゃんと書いてあるよ。」


つまり、韓国人経営のフレンチカフェ風ジャパニーズレストラン(!?)。


韓国人経営の日本料理店は随分見たが、フレンチカフェ風のお洒落なレストランは

初めてだ。


しかも、チマチョゴリ着て、「ボンソワー」なんて言ってる。


これって・・・


たとえばインドに日本人経営による、

とってもマハラジャ?っぽい店構えの中国料理店があったりして

日本人の仲居が着物着て出てきて「ナマステー」なんていうようなもんじゃないか。


あまりにもシュールだ。


しかし、外見に反して、このレストランで出してくれるのは、マガイモノ

でない純粋な日本料理だった。


むこうのカウンターの中で日本人の寿司職人らしきヒトが握っているらしい寿司

は各種のお好みから松竹梅のセットメニューまであるし、天ぷら、しゃぶしゃぶ、

すき焼き・・などと並ぶメニューに破綻はない。


メニューの中の焼肉(プルゴギ)がちょっとヘンといえばヘンだが、なにせ

韓国人経営でチマチョゴリとくれば仕方がない。



さて、腹ペコだった私たちは、11ピースの竹寿司4人前を注文し、

それで足りなかったのでさらに8ピースの梅寿司1人前と

プルゴギ2人前を追加注文して食べた(!)



お寿司のクオリティーも高かったが、それ以上にプルゴギも美味しかった。

私たちにサービスしてくれたチマチョゴリ姿の日本人ウェイトレスも、

やさしくて可愛かったし。


ふぅ~

すっかり満足して周りを見渡す。

かなり大きな店内がほぼ満席。そのほとんどはフランス人だ。

お友達とくつろぎながら歓談しているようすの、お隣のテーブルの上を見て、

おっと思った。


テーブルの真ん中にはお好みで注文したらしい寿司が陶板の大皿に盛られていて

そのほかにも色々美味しそうなものが色々のっている。

しかもテーブル脇のクーラーボックスにはシャンペンが・・・。


セ、センスある~!


彼らはすっかり日本料理に慣れていて、食べつけている感じだ。

おっかなびっくりの初心者的様子はそこにはないし、

堅苦しく考えずに、好きなように食事をアレンジし、

そしてほんとうに食事と会話を楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。


お隣の方たちだけではない。

お店は若く、洗練された人びとに溢れ、楽しげに食べて、飲んで

お喋りに花を咲かせている。


さすが南仏のパリ、来ている人たちの食文化のレベルが高いぞ!


私たちみたいに、梅だの竹だのというセットメニューを注文し、さらにプルゴギ

まで食べるという、わけのわからない注文の仕方をする野蛮なヒトはいなかった。(汗)


日本人のクセに・・・

元祖夢先案内人、大いに恥じ入る。



それにしても日本の食文化も、国際的になったもんだな。

しみじみと感じる。

ロンドン三越の「純日本風」も確かに悪くない。( おそるべし、ロンドン三越 参照)

だけど、こうやって外国のヒトにきちんと理解されながら、

異なる食文化の文脈の中で解釈しなおされ、そして洗練され、高められた形でその中に

しっかり浸透してゆく「日本」はもっと素敵。


よく考えれば、チマチョゴリも南仏の明るい色彩の中では、着物よりも合っている

のかもしれないな。


そう思い直して、美女と美食の街エクサンプロバンスの「奇跡の」日本料理店Yojiを後にしたのでした。








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最終更新日  2012年04月11日 11時21分31秒
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