仏・ブルゴーニュ地方です。1969年は、本当に素晴らしい年で、果実のふんわりした丸さ
が特徴です。まだまだフレッシュで、開けて味見してみると、霧の中から、ぼんやりと優しい果実
味が顔を覗かせる・・・、こんな感じです。まだまだ若いので(言葉を換えれば、開くには酸素が
必要なので)、徐々に果実の甘さ、可愛らしさが出てきて、前回に開いた時には、ジュブレイ・
シャンベルタンらしく、赤い果実味が「炸裂」(アタタタ!BY ケンシロウ)すると思います。
今日、明日とゆっくり開いてくるのを、ぜひ楽しみにして下さい。
(金曜日の段階で)あと3杯ほど残っています。最初は印象が薄い感じですが、徐々に、
靄の奥から、徐々に複雑さを現してきます。今日、どんな味わいになっているか、本当に
楽しみです。ドルーアン社のワインは、いつもそうなのですが、開けたては「あれっ?薄い?」
と思うのですが、酸素を含んで、徐々に肉づきを増したときの複雑さは、もうたまりません。
◎ロマネ サンヴィヴァン 1970(DRC・ロマネコンティ社) 40ミリ・・・¥6400
仏・ブルゴーニュ地方のおなじみ、「ロマネコンティ社」です。ロマネ・サンヴィヴァンというワイン
は、形から判断すれば、最もロマネコンティに近いワインだと思います。全てにおいて控えめ
で、まず優しくて、スベスベの触感で、いろんな魅力が柔らかく融合しているのです。熟成した
ロマネサンヴィヴァンは、もう格別で、まずフワっと香る上品で、奥ゆかしいブーケは、もう止められ
ません。1970年は、そんなに良くないとされていますが、状態さえよければ、本当に素晴らしい
味わいを醸し出します。エレヴァージュでは、昨年末から1970年ものを開けてきていますが、
(前回は、ルイラトゥールのジュブレイ シャンベルタン クロ サン ジャック)溶け込んだ、言いよう
のない色気は、もう取り込まれてしまうほど、気持ちいいものです。
120ミリ(70ミリ)
◎ジゴンダス 2002(サンタ デュック家) ¥1800(¥900)
仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も
多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質
が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です
から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ
ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。
(これは、焼き鶏の盛り合わせと・・・。いろんな要素が突出して強いジゴンダスだから
こそ、鶏の塩気を、柚子胡椒のスパイシーさと、相乗します)
◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2003
(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900)
仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている
非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く
なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが
まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと
強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽
です。
(ハモン イベリコ ベジョータ36カ月熟成と一緒に、ギュっと詰まったイノシン酸の
きめ細かい旨みと、継ぎ目のない、充実したマディランの滑らかさと、溶け合います)
◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)
~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ
は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す
ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味
を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、
さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。
(2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の
年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な
上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと
もっと美味しくなっていくでしょう。
◎デコイ 2006(ダックホーン社) ¥2800(¥1400)
カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、
やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、
豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。
カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味
のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える
かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。
◎ヴォーヌ ロマネ 2004
(ミュニュレ ジブール家) ¥3800(¥1900)
仏・ブルゴーニュ地方です。2004年のブルゴーニュは、本当に素晴らしい出来です。
ミネラルの粒子が、キラキラと本当に美しくて、酸味の綺麗さと相まって、ブルゴーニュ
らしい、上品さにあふれているのです、すでに甘さと酸味のバランスと、奥行きが伴っ
て、今飲んで十分美味しい状態になっています。ミュニュレ・ジブール家は、モザイクの
ようなヴォーヌロマネ村の堅さと、艶やかさを、見事なバランスで表現しています。あまり
にも素晴らしいので、今後エレヴァージュのハウスワインとして、しばらく置くことに決めま
した。
◎カベルネソーヴィニオン ナパヴァレー オークヴィルエステート 2006
(プランプジャック家) ¥5500(¥2800)
カリフォルニア・ナパ地区です。カベルネソーヴニオンというパワフルで、がっしりした豊かな
果実味を最大限に発揮し、さらに、滑らかで、トロっとするような「メルロー的な」魅力を
も備えています。これはまさにナパのワインです。たっぷりした、汁気溢れる葡萄の力強さ
を思う存分感じて下さい。カリフォルニアでなければ、こういうワインは生まれません。だから
グラスワインとして置く価値があるのです。
◎クロ ヴージョ 1988(デュ クロ フランタン) ¥6600(¥3300)
仏・ブルゴーニュ地方です。この家は、アルベール・ビショー家が所有する畑です。クロ・
ヴージョらしい、ふわふわと風船が中に浮いたような、軽やかな感じと、その中に、優しくも、
しっとり果実味が詰まった、コクがあります。1988年は、タンニンとミネラル感が融合して、
「ピシッ!」とした輪郭が感じられるのが特徴で、そのおかげで、緩みがちなこのクロ・ヴージョ
を、しっかりと引き締め、気高さを与えています。
(木曜日に味見しました)正直言って、ここまで良いとは思いませんでした。ワインの構造に
良いワインが持っているものを、しっかり兼ね備えているのです。これは、飲む価値がある、素晴
らしいワインです。
ワインバー エレヴァージュ
東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F
TEL(FAX)03-6419-3889
ノーチャージ
営業時間:19時~4時まで。
(終日、禁煙です)
日曜日と祝日は、休ませていただきます。