土曜日の日本酒のリストです。
★日本酒
◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500)
新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の
シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい
しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いため
に、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んで
すぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。
(この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)
◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500)
宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が
いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり
した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ
は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。
◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)
神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいない
のですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラ
ル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで
凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)
一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。
◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700)
香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを
醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が
強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス
のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり
たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極
めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。
◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100)
香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない
しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし
ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで
しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある
ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて
も非常に面白いということです)
(鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します)
◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400)
青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り?
カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、
売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、
どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ
っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。
◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600)
福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく"
を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす
ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって
下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好み
に合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。
◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)
青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と
感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜
取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出て
きて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、
今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では
ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。
◎葱誉 生もと仕込み 純米大吟醸 原酒(2008 BY) ¥3600(¥1800)
栃木県産です。生もとの旨みを、最大限まで発揮している、日本酒としては異例と言える
ほど、奥行きと深みがあり、とても複雑です。どこかカカオのような香ばしさと、カラメルの
ような甘さが混じり合って、日本酒という器の中でも、ここまで深いものは、なかなかない
のではないでしょうか。グラスに注いで、置いておくと、味わいがグングン変わって、多彩
な色合いを思う存分楽しめます。どちらかと言うと、のんべえ向きの、クセの強い味わい。
◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)
京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような
存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、
しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒
自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。
◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900)
宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて
いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが
好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品
さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。
◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200)
石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク
があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる
優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し
得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。
(シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)
ワインバー エレヴァージュ
東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F
TEL(FAX)03-6419-3889
ノーチャージ
営業時間:19時~4時まで。
(終日、禁煙です)
日曜日と祝日は、休ませていただきます。