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本日ご紹介するのは「Longipteryx chaoyangensis」。本種は、中生代白亜紀前期(約1億2000万年前)に生息していたエナンティオルニス類という鳥類の一種で、中国から化石が見つかっています。本種の嘴は長く、頭骨の長さ6割以上にもなり、さらに円錐形でカギ状に曲がった歯がついているという特徴があり、この吻部と歯の形、体の大きさ等から、発見当初は昆虫食と考えられていました。しかし、2024年に消化管の内容物が残った化石が2点発見され、いずれも消化管に残っていたのは、裸子植物の種であったことから、現在では、裸子植物の実と昆虫類を餌にしていた雑食性であったと見られています。また、後ろ足の親指は反転し、木の枝を強く掴むこともできたと考えられています。Longipteryx chaoyangensis エナンティオルニス類ロンギプテリクス科 2026年9月5日 神奈川県横浜市 西区みなとみらい1丁目 パシフィコ横浜 「ヨコハマ恐竜展2026~恐竜の食卓大図鑑~」展示化石標本(レプリカ)
Sep 6, 2026
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本日ご紹介するのは「ケレンケン」。本種は、新第三紀中期中新世(約1500万年前)に生息していた恐鳥類と呼ばれる大型肉食鳥類の仲間です。本種の化石は南米のアルゼンチンで見つかっていますが、ホロタイプ標本の頭蓋骨が長さ約71.6cmと、これまでに見つかっている鳥類の中で最大であるといわれています。また、大きさは高さ3m、体重100kgにも達し、巨大な一方で、空を飛ぶことはできませんでした。ただ、空は飛べなくとも、かぎ状に曲がった嘴を持つ等、地上棲の捕食者あるいは腐肉食者と考えられており、また新生代の南米大陸における頂点捕食者であったと考えられています。ケレンケン Kelenken guillermoi ノガンモドキ目フォルスラコス科 2026年9月5日 神奈川県横浜市 西区みなとみらい1丁目 パシフィコ横浜 「ヨコハマ恐竜展2026~恐竜の食卓大図鑑~」展示骨格標本(レプリカ)
Sep 5, 2026
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本日ご紹介するのは「ズンガリプテルス」。本種は、前期白亜紀(約1億3千万年前)に生息していた翼指竜亜目の翼竜で、翼開長は約3~3.5m、頭骨長は50cmと比較的大型の翼竜です。なお、本種の名前は「ジュンガルの翼」を意味しますが、これは本種が発見された中国北西部のジュンガル盆地の地名をとって名付けられたもので、中国で初めて見つかった翼竜としても知られています。本種の特徴として、口吻先端には歯が全くなく、ピンセットのような上下顎先端が共に上方に向かって反り返っている一方で、口裂後半部には上下顎ともに鈍頭の疣状構造が並んでいることが挙げられます。この口吻の形状から、本種は水辺の地表で貝類や甲殻類等の餌をあさっていたものと考えられています。ズンガリプテルス Dsungaripterus weii 翼竜目ズンガリプテルス科 2024年4月27日 福岡県北九州市八幡東区東田2丁目 北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)展示骨格標本(レプリカ)
Sep 4, 2026
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本日ご紹介するのは「イクチオルニス」。本種は、白亜紀後期(9500万~8350万年前)に北アメリカに生息していた水鳥の一種です。体長は20cmとそれほど大きくはありませんが、翼幅は60cmにも達し発達していました。現生鳥類と近縁関係にある一方で、祖先種の特徴を持っており、現生鳥類と大きく異なる点として、翼に指があることや、嘴に歯を持つこと等が挙げられます。また、後足は短く、指に水掻きがあったと推定されており、水面から海中に飛び込み魚類を捕食していたと考えられています。ちなみに属名のIchthyornisは「魚を食べる鳥」という意味です。イクチオルニス Ichthyornis dispar イクチオルニス目アンビオルトゥス科 2019年9月14日東京都台東区上野公園7 国立科学博物館 特別展「恐竜博2019」展示化石標本(実物)
Sep 3, 2026
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本日ご紹介するのは「シノプテリス」。本種は、中生代白亜紀(1億3500万~ 6500万年前)に生息していた翼竜の一種です。本種の名前は「中国の翼」という意味で、その名の通り、化石が中国の遼寧省から見つかったことに由来しています。翼開長1.2~1.9m、体重2.87gで、歯の無い角質の嘴を持つのが本種の一番大きな特徴です。これまでもブラジル等から歯のない翼竜の化石は見つかっていますが、中国の化石が最も原始的で、この地が歯のない翼竜の起源だった可能性が指摘されています。また、嘴の形状から、これまで雑食性で魚や植物の種子を食べていたと考えられていましたが、近年の研究からは植物の様々な部位を食べる植物食性ではないかと言う説も提唱されています。シノプテリス Sinopterus dongi 翼竜目タペジャラ科 2008年8月27日 東京都江東区青海2 日本科学未来館 企画展「世界最大の翼竜展~恐竜時代の空の支配者~ 」展示標本(実物) 中国遼寧省朝陽市産
Sep 2, 2026
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さてさて、いよいよ9月に入り、今年も残り1/3となりました。というわけでもないですが、今月は久々のノージャンル。本日ご紹介するのは「ランフォリンクス」。中生代ジュラ紀(1億9500万~1億3500万年前)に生息していた初期の翼竜です。本種の一番の特徴は、靱帯で強化された長い尾を持ち、その先端には特徴的な菱形の尾翼があったことで、次いで上下顎には針のような歯が前方を向いて並び、歯の無い吻端が鋭く反って嘴のようになっていることが挙げられます。この吻端の様子が「嘴状の鼻先」という意味の属名「Rhamphorhynchus」の由来となっています。昔の恐竜図鑑などを見ると、海面を飛びながら魚を捕っている想像図が見られますが、最近の研究では、現在の水鳥の多くと同じように泳いで魚を捕っていたと考える人が多いようです。また、本属は、以前は大きさや化石に残った形状の違いから20種を超える種が記載されていましたが、これも最近の見解ではどうやらRhamphorhynchus muensteri ただ1種のみで、他の記載種はいずれも性別や成長段階の違いにより現れた形質の違いに過ぎないという説が主流です。ちなみに、翼竜を空を飛ぶ恐竜の仲間と思っている人も一定数いらっしゃるようですが、厳密には恐竜は「竜脚類、獣脚類、鳥臀類とその子孫の最後の共通祖先」と定義され、実際「後ろ脚が胴体の横ではなくまっすぐ下に伸びて直立する」爬虫類であり、この点が共通する鳥類は、現在では爬虫類と並列ではなく、系統分類的にも爬虫類である恐竜の生き残りとして取り扱われることが増えてきました。一方、翼竜については、恐竜の定義である「竜脚類、獣脚類、鳥臀類とその子孫の最後の共通祖先」が産まれるよりもさらに昔に分化した一群であることから、系統的にも恐竜には定義されないというわけです。ランフォリンクス Rhamphorhynchus muensteri 翼竜目ランフォリンクス科 2008年8月27日 東京都江東区青海2 日本科学未来館 企画展「世界最大の翼竜展~恐竜時代の空の支配者~ 」展示標本(実物)ドイツ・バイエルン州ゾルンホーフェン石灰岩産
Sep 1, 2026
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