ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。
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しまじろうの12月号のビデオが数日前に届いたんだが、何と今月は英語の歌が入っている。ルナの日本語強化のために毎月、日本の倍以上のお金を払って取り寄せているというのに、英語の歌が入っていたら意味がないぢゃないか~!!!まあ、1曲だけなんだけど。ルナの赤ちゃん教室でいつも歌っている歌なので、ルナもその曲が流れると一緒に歌っているが、何だかお金を損した気分。そんな、2歳にもならない子に、いくら響きに馴れさせるだけとはいえ、英語の歌を流してもあまり意味がないと思うんだけどな。でも、それだけ日本では英語ブームってことで、天下のしまじろうも無視できないってことなんでしょうな。しかし、こういう小姑くさいことを言って日本に要求しても仕方がないんだけれど、アメリカではキリスト教だけでなくいろんな宗教の人がクリスマスの時期前後にそれぞれお祝いをするので、一般的にはこの時期のお祝いの言葉は『メリークリスマス!』ではなく『ハブ・ア・グレート・ホリデー・シーズン!』などと言う。お祝いの言葉をかける相手がキリスト教の人とは限らないからだ。だから、しまじろうのビデオで、その英語の歌を歌った後に、アニメの動物たちが『メリー・クリスマス!』と英語で言うのをこちらで聞くと違和感を感じてしまう。しまじろうのビデオは、不特定多数の家庭の子供を対象に作っている教材なんだから、その中に、ある特定の宗教のものを入れるというのはふさわしくないんじゃないか?などと思ってしまうのである。それを言ったら、今月のビデオに入っているサンタさんの歌やおはなしというのもふさわしくないのかもしれないが、でも、日本語でやってくれる分にはいい。もともとの宗教的背景とは関係なしに、日本ではクリスマスというのがすでに定着しており、その範囲の中で、つまり、あくまで日本的解釈の中でのクリスマスを展開してくれるのは大いに結構。もう今さら目くじら立てても仕方がない。でも、それを『英語を教える』という観点から扱うのなら、正しく扱って欲しいと思うのである。正しいと言っても、これはあくまでアメリカからの視点だが、オーストラリアやイギリスその他の英語圏の観点というのはどんなものなんだろうか。
2005.12.07
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