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Nov 15, 2007
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1 2 から続きます。先に前編をどうぞ(笑)

チビの気持ちにようやく向き合うようになった私。
仕事はおいそれとやめられない状態が続いていたが、
「トイレ」とか「すぐ帰って来る」とか嘘をつくのをやめた。
3歳にどれだけ伝わっているか分からないが
「ママはお仕事に行って来るね」というようにした。
「やだやだ」 ともちろん泣いたが
「うん。チビはやなのは分かってるよ。でもねお仕事しないとご飯も食べれないし、お洋服も買えないし、お誕生日のケーキも買えないんだ。」
「やだやだ」


抱きしめてから出勤した。
それで泣かなくなった訳ではないが、以前より「火がついたように泣く」ことは少なくなったような気がする。
私は、仕事量を減らす方向でやりなおそうかと考えていた。

そんなとき、私のおばあちゃんが寝たきりになる。
今まで、いつもやさしく私に接してくれたおばあちゃん。
離婚が成立するまでチビとおばあちゃんと3人で暮らした。
そのおばあちゃんだ。

気丈なおばあちゃんだが、最後の最後まで自分の足でトイレに行きたいとがんばった。
気持ちは分かるが、体が言うことを聞かないのでトイレに行く途中で倒れることもしばしばあり、汚れを掃除したり、オムツを替える毎日が始まったのだ。
私の母一人ではとうてい面倒をみれず、私はチビをつれて実家に泊まりこみ、介護を始めた。

朝6時に起き、仕事に行き、夜8時半帰宅、ご飯をつくり、チビの面倒を見ながら、おばあちゃんの部屋へ行く。


そんな生活が5日くらいたったころ、私はとうとう「疲れたかも」と思った。

とうとう私は夜中の2時くらいに「おねーちゃーん」とおばあちゃんの声を聞いたが
「ごめん。無理。体が動かん。おばあちゃんがんばって」と一人つぶやき、
眠りに落ちてしまった。
そしてその日の朝、おばあちゃんは亡くなった。


私はひどく自分を責めた。
疲れたと自分が寝ることを優先して、おばあちゃんの手をにぎらなかった自分。
その数時間後に大好きなおばあちゃんが亡くなるなんて思ってもいなかった。
あの時どうしてそばに行ってあげなかったのか。
あの時どんな気持ちでおばあちゃんは、私を呼んだのか。
そう考えると情けなくて悔しくて、私は泣き続けた。
お葬式もよく覚えていない。
ただただ泣き続けていた。

おばあちゃんが亡くなって3日くらいが過ぎたころおばあちゃんのことをよーく思い出してみた。
おばあちゃんは、夫を戦争で亡くしてから父を一人で育てた。
こんな身近にシングルマザーのお手本がいたのだ。

おばあちゃんはいつも「ありがたいよ。おいしいご飯が食べられる」と
手を合わせていた。
「もったいないよ。そんなにしてくれて」と感謝の気持ちを表していた。
それでも幸せそうに笑っていた。
戦後の混乱期からどれだけ苦労して父を育てたのだろう。
それを思うと、おばあちゃんの「今日ご飯が食べられる。ありがたいこっちゃ」は
本当にシンプルな笑顔の元だったのだ。

年をとり、経済的に不自由をしなくなっても、いつも質素。
もらいもののズボンをリメイクし、新しい服を買うなんて数年に1度のことだった。
それでもおばあちゃんは笑っていた。私たちにありったけの愛情を注いでくれたのだ。

おばあちゃんから、学んだもの。
今日食べられる幸せ。
みんなで笑えること。


私は、仕事をやめることにした。
貧乏なんて怖くなくなった。

最後に命をかけて、私に教えてくれたのかもしれない。
おばあちゃんが逝ったのはそんなタイミングだった。









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Last updated  Nov 15, 2007 06:53:43 PM
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