Emy's おやすみ前に読む物語

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Apr 5, 2006
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カテゴリ: 連載小説
金曜日。
会社の時計を見ると18:40だった。
定時はとっくに過ぎているが、いつもより早く帰れそうだ。

「係長、今日早いので飲みに行きましょうよ。」

20代の部下の女性達からのお誘いだった。珍しい。

体調不良って事にして断ると、

「係長、考え込んでいるようなので、旅行の彼の事かなって。
 話してたんですよ。体調不良ですか。
 来週から新プロジェクトですよ。


「ありがとう。また誘って。」

“鋭い。確かに旅行の彼の事なんだけど。”

考え込んでいるのではない。
なんだか緊張して、ため息が出る。
昼食もなんにも味がしなかった・・・。


「係長、帰らないんですか?
 今日は新プロジェクト前のオアシスだって、
 みんな早帰りしてますよ!
 ・・・つーか、机の上、きれいですけど。」

ホッとさせられる。
後ろから聞こえてきたのは松永の声だ。


「松永、夕飯おごる。付き合って。」
「え~、週末ですよ!私、デートなんですけど・・・。」

“週末デートな女が係長の様子を気にして
 話しかけたりしないでしょ。”






私たちは会社を出て、近くのイタリアンレストランに寄った。

松永が心配する。


「姉さん、本当に体調不良なんだ。」

「・・・ねえ。松永って何歳になった?」

「今年31歳になりましたよ。 主任にもなれてないけど。」

「ロストヴァージンていつ?」

「はぁ? う~ん、大学2年ですから、20歳か。」

「相手の名前とか、顔とか、覚えてる?」

「そりゃ覚えてますよ。」

「どんなだったか覚えてる?」

「あぁ、それは覚えてないですね。 あっ姉さん、
 チェリー君とチャンスありってヤツですか?
 まさか、高校生?!」

「ばか。犯罪でしょ。さっ、帰りましょう。
 私これから行くとこあるんだ。」

「姉さんが言い出さないから、こっちも聞かなかったけど、
 会社のご褒美旅行、年下の男といったって噂ですよね。
 レンタルDVD屋さんだったりして。」



“・・・鋭い。確かに右の席の子なんだけど。”





私の体調不良を心配する松永と別れて帰宅した。
途中、レンタル店を覗いたが彼の姿はなかった。

“バイト、休んだのかなあ・・・。”



取りあえず歯磨きし、口紅を直して家を出た。



To be continued...






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Last updated  Apr 5, 2006 12:02:32 PM
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