Emy's おやすみ前に読む物語

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Jan 16, 2007
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カテゴリ: 連載小説
「ボクちゃんて・・・僕ですか?」


「そう。27歳だって、可愛いね。

 私は八木沢初子、42歳。いい女でしょ。

 こちらが渡良瀬喜春、37歳。魔性の女ね。」


「魔性だなんて。」




喜春さん、37歳? 10歳も年上なんだ。

そうは見えない。・・・きれいだ。



「ねっ、私等から見たら、27歳はまだまだボクちゃん。

 本当は《雪丸》に板倉さん来ててさ。








―― 突然、《咲花》のドアが開く。

3人の視線が動く。

渡良瀬が帰って来た。


目が合う。

明らかに様子が違う。


いつもなら笑顔で挨拶して、僕の隣に座るだろう。

なのに今夜はそのまま2階に上がってしまった。



「どうしたのかしら。」


喜春さんが誰ともなく話す。


「これは、コロちゃんとキスでもしたかな。」


「―― えっ。」






「高校生でしょ。キスぐらいするよ、今の子は。

 大丈夫、エッチはしてないよ。着物乱れてなかったから。」




初子さんが残りのビールを飲み干した。


「―― さて、私戻ろう。

板倉さんには適当に言っとくから。




ボクは喜春さんを見る。喜春さんが頷く。



「では帰ります。

 ―― 喜春さん、おいくらですか。」


「今日はいいわ。ビール付き合ってくれたから。」


「そんな、だっていつも・・・。」



初子さんが横から入る。

「いいって。喜春が言ってんだから。

 だからまた《咲花》に来てね。」







店を出て歩き始める。


「ねえ、ボクちゃん。」


「僕は“ボクちゃん”じゃないですよ。」


「私が《咲花》に行かなかったら口説いてた?

 ・・・それとも実は口説いてた?」






         ―つづく―






いつもお読み頂きましてありがとうございます!

\(^―^)人(^0^)/次回をお楽しみに~!


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Last updated  Jan 16, 2007 01:43:40 PM
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