Emy's おやすみ前に読む物語

Emy's おやすみ前に読む物語

PR

×

Profile

emy&aco

emy&aco

Comments

あんじぇ(*・∀・) @ なるほど たしかに、メルヘンチックで印象的なシー…
あんじぇ(*・∀・) @ Re:「片想いの体温」~初子さんの話~ 4(08/04) 暑くって、な~んにもする気が起こらない……
あんじぇ(*・∀・) @ Re:「片想いの体温」~初子さんの話~ 3(05/30) ほんとにどうするつもりなんだかな~ボク…

Favorite Blog

私の好きな詩 あお11ろさん
MY BLOG ライトブルー23さん
シンクロニシティを… 渡邊 愛子さん
あんじぇ(*・∀・)… あんじぇ(*・∀・)さん
なんが公民館★日本語… wica30さん

Archives

Aug , 2026
Jul , 2026
Jun , 2026

Keyword Search

▼キーワード検索

Feb 17, 2008
XML
カテゴリ: 連載小説
「――天宮先生、理科室借ります。」


手代木先生が理科室の扉を開ける。


科学部の生徒が一斉に私たちを見た。



「――あっ、本庄。」

天宮先生が声にする。






「――そうだ、この時間は部活中ですよね。

 すみません、失礼しました。」


手代木先生が謝ると、天宮先生が扉に近づいてきた。



「本庄、手代木先生に相談事か。



 美味いコーヒーいれてやるから。」



そう言うと前に立っている手代木先生に手を伸ばし、

お尻をつねるように掴んだ。



手代木先生の顔が一瞬ゆがむ。





「すみません。」


天宮先生はほんの少し手代木先生をにらむように笑い、

お尻から手を離すと理科室の扉を閉める。














2人で校門を出る。


「本庄の家まで送ってくよ。」





先生が自転車を転がし、私の横を歩く。




「3日か4日位前、夏恋が昼休み先生の所へ行ったでしょ。





「違うよ。」



「・・・。」



「柏田が、どうかしたの?」



「・・・先生、私、柏田君から――」




私は、柏田君が夜、家の前に来てくれた時の話をした。









続けて、夏恋とマックでの話をする。


「・・・先生は、どう思いますか?」



「・・・。」




「私・・・、すごく嬉しかった。

大学に2人で受かったら、柏田君と付き合えるかも・・・。」



「・・・。」



「夏恋なんか、どうでもいいって思った・・・。」




「・・・。」



「でも・・・。

 3、4日前のランチの時、夏恋がいなくて思い出したの。

 中学の、独りぼっちだったころの事。

 高校で夏恋と友達になって、夏恋のお陰でグループにも入れてもらえた。


 ・・・夏恋は友達なの。

 グループにいても、夏恋だけが私の友達なの。



 だから・・・。」




泣くつもりじゃないのに、目に涙が盛り上がってくる。


”どうしよう。一回でもまばたきしたら、涙が落ちる。”




「だから・・・柏田君とは付き合わないの。」




涙声になり、涙が頬に落ちてしまった。




「志望校変えるかも。

 ・・・もっとも、大学なんてどこでもいいし。

 柏田君と付き合ったら、夏恋とは友達でいられないもの。

 夏恋とは友達でいたいの。


 ・・・先生は、どう思う?」



「迷ってないんだろう。

 本庄の決めた事を応援するよ。」



「先生、私、一人で考えて決めたの。

 ――えらいでしょ。」




「えらいよ。・・・辛い選択だもんな。」








     ―つづく―
















皆さん、いつもお読みいただきありがとうございます!

『恋愛か?友情か?』

思春期の乙女がぶつかる究極の選択(?)かも。

「あ~じれったい!ルミちゃんの恋が叶うチャンスなのに!」

と思いつつ、私はたぶん、はっきりと『友達』を優先してしまう子でした。

恋愛の微熱より、友情の温もりの方が居心地よかったし、大切だったし、

・・つまりは怖がりだったって事かも。

・・・皆さんはどうかな?






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Feb 17, 2008 04:02:10 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: