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2005.10.06
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カテゴリ: 映画&TV談
 見てしまった・・・、『ハルとナツ』(NHK5夜連続ドラマ)。ブラジル移民の話。

 橋田壽賀子の脚本のくどさには、うんざりさせられる。本来ならセリフではなく役者の表情や仕草で伝えるような下りも、全て言葉によって語られる。人の一生を全五回のドラマで描くのだから、仕方ないといえばそうなのだが、もう少し、 視聴者なりの解釈や連想の間があったら・・・。人間関係の設定も、貧乏な農民と貧困故のココロの狭さによるいじわるな親族、兄弟や親子の別離。最初のうちは、すっかり『おしん』とシンクロしているようだった。

 それなのに、それなのに、ついつい見てしまったのは、ブラジルに移民したハル(森光子)が、遠縁の親戚で日系1世のKazu O.(85才)さんとオーバーラップしてしまったから。(背丈や口元まで似ていた・・・)
 Kazuさんの夫のG.さんは、子供の頃、山口県の大島から家族と共にハワイへ移住。その後、カリフォルニアに渡り、kazuさんと知り合い結婚。戦時中は収容所生活もあった。平和主義に徹するキリスト教の一派クエーカー教徒になり、フィラデルフィアに移住し、現在はニュージャージーのリタイアメントハウスで暮らしている。
 最初にお会いしたのは、長男夫婦と共に日本に来られた20年前。最後にお会いしたのはアメリカで、6年前。
 私がアメリカに行って間がない頃、こわばるような腕でハンドルを握り、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館の民族のセクションに連れて行ってくれた。展示されている日系人収容キャンプの頃の写真には、若かりし日のご夫妻が写っていた。
 あの頃、私はまだ何を尋ねていいかも分からなかったし、何もお話にはならなかった。私はワシントンD.C.よりニューヨークに行きたかったし、スミソニアンより先にブロードウェイが見たかった。
 6年前、NJのリタイアメントハウスで生活を始められたご夫妻を訪ねたとき、「You know, ”Ni・Mo・No”」と言って、施設の菜園で作ったカボチャの煮付けを出してくれた。あのときも、結局たわいもない会話で、お互いの親族について話したり、日本のそれとはかなり違うのびのびしたリタイアメントハウスの暮らしぶりについて伺ったりして終始した。
 私の手元には、ご夫妻から頂いた英語と日本語で書かれた川柳集がある。平和への願いや日々の思いが五、七、五に込められていた。日本人だなぁ~・・と思った。

あの光景を思い出させてくれただけでも、やっぱり『ハルとナツ』をみてよかったかなぁ。





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Last updated  2006.03.26 22:55:03
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