July 13, 2006
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カテゴリ: 現代社会の問題
●私には、「現代社会での夫婦関係とか親子関係のあり」について語る資格などありはしない。見方によれば、どうしようも無い夫であり、父親かもしれない。
●ということで、ここでは未来社会では現代社会で深刻化しているような親子関係がどのように、「このように扱われることになるのでは」について述べてみる。

■幼児虐待

●親が幼児を虐待したり、結果として死に至らしめたりする事件も頻発している。親が養育者として不適切であるにも関わらず、親権故に嫌々自分の子供を育てざるをえなかったり、親権故に子供を引き離すことができなかったりした結果ではないかと思う。
●このような事件は親の子供への愛情が欠如していると見られる事件である。産みの親が育ての親として適当でないにも関わらず、養育しなければならない社会の仕組みの問題ではないかと思う。

■親の殺人

●愛憎を巡る殺人事件としては、男女間の愛憎のもつれに伴うものや、親子間でのなんらかの格闘の結果としてのものがある。後者は幼児虐待とは異なって、少なくとも当初から親子間で愛情が欠如していた訳では無い。愛情の差し違えのようなものかもしれない。
●最近の事件としては、次のようなものが報じられている。


H16年11月 水戸市で無職少年(19)が両親の頭を鉄亜鈴で殴り殺害
H16年12月 千葉県木更津市で中3男子(15)が母親を刺殺
H17年 6月 東京都板橋区で高1男子(15)が両親を殺害、自宅の社員寮に放火
H17年10月 静岡県伊豆の国市で劇物のタリウムを母親に摂取させ意識不明にしたとして、高1女子(16)を殺人未遂で逮捕
H18年 3月 東京都世田谷区で中学2年男子(14)の自宅に放火、生後2カ月の妹殺害、両親重傷

●経済的に自立可能な男女間の関係は、円満に解消できることが多い。もちろんそうでない場合もあるが…。女性が男性に経済的に依存している状況では、関係の解消は複雑な様相を呈する。いずれにしても、男女間の関係は任意な「愛」から始まった筈である。
●ところが、親子間は血縁関係によって強制された関係である。現代社会では、意志によって破棄することができない関係である。

●子供への期待には、親の功利性や見栄もあるかもしれない。親は子供に良かれと思ってものを言うが、子供にはそのことが耐え難くなる。心からの忠告であってもうっとうしいものである。

●親が放任主義の場合であれば、子供に親を憎悪する感情は芽生えないかと言えば、そうとも言えない。
●或いは、苦労を知らずに無菌状態で純粋培養された子供のひ弱な体質が「切れやすさ」になっているのかもしれない。
●評論家や心理学者が、あれこれともっともらしい解説をする。「親の教育の間違い」を指摘するのは簡単である。政治家や宗教家などは倫理や道徳教育の欠如が問題だというかもしれない。
●子供は教育次第でどのようにも育つものだとは言えない。抗いがたい人の資質というものもあるように思う。従って、親の教育方針の誤りを安易に批判できるものではない。
●親は自分なりの方法で子供によかれと思って、精一杯やってききたのかもしれない。親にとって、子供から何故憎しみを買わなければならないかは理解できないことが多いのではないかと思う。

●理由や原因がなんであれ、親子間で憎みあう感情が生まれるようであれば、男女関係と同様に同居や付き合いを避けた方が良い。とはいっても親は容易に子供への「希望」を捨てられない。
●親の主観的愛情が子供にとって親への憎しみを増幅させるだけになる。愛情は常に主観的なものである。
●憎しみの感情は、時間が癒すこともあれば、本人の反省によって消えることもある。

■原因

●心の問題に万能薬はないが、このような親子間での問題の大半は、次の2つが原因になっているのではないかと思う。
(1) 産みの親=育ての親となっていること
・つまり、産みの親が育ての親として相応しくないにも拘らず、育ての親になっていることである。

(2) 子供が経済的に自立できないこと
・子供が親の経済力の下にあることが親への服従の原因である。
・子供の養育義務は子供の支配と一体である。
・家族制度や財産の相続制度とも関係している。

■未来社会での対策
●このような親子の悲劇が起こらないようにするため、私の考える未来社会では次のようなシステムを用意している。


・稼ぎ(授権配当)が無い人に支給される生活保障資金のことである。子供は生まれながらにして自身の養育費の所有者である。
・本人にこの配当の管理能力が無い場合(乳幼児や痴呆症老人など)には、保護者(親とは限らない)が管理する。
・保護者は本人が選定することが原則であるが、本人に保護者の選定能力が無い場合は第三者(民生委員のような人達)の推薦に基づき法定が保護者を決定する。
・一般には両親が子供の配当管理者であり、養育者ではあるが、本人や第三者の訴えによってこれらの権利を剥奪されることがあるということである。
(2) 親の勘当
・子供は、虐待する親や自身の選択の自由を奪う親を勘当(配当管理や養育の拒否)できる。
・本人に人格的に自立していない場合には、第三者が本人に成り代わって親を勘当する。
(3) 育ての親の紹介制度
・両親以外の育ての親(里親)や養育環境を選べる。
・本人が人格的に自立していない場合には、第三者がこれを支援する。
(4) カウンセリングシステム
・親子関係、男女関係を含めて様々なカウンセリングシステムが用意されている。
・相性診断、性格診断システムなどもある。
(5) 立場置換トレーニング
・保護者と庇護者、健常者と身障者、上司と部下、苛める側と苛められる側など、立場を入れ替えて相手の心情を知るための体験するトレーニングで、人生の折り目節目に体験することを推奨されている。

●人にとって選択の自由(他人の選択の自由を尊重するということ)こそが至上の価値であるかもしれない。
●自分の生活環境としての共同生活の場の選択の自由もある。共同生活の場とは、血族関係(核家族、大家族)、恋愛関係、思想・信条を同じくするグループなどのことであり、相手やグループの同意によって、共同生活に入ることができる。

●下記にこれらに関連した説明があります。
◆経済の仕組み
◆家族関係
◆教育





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最終更新日  July 13, 2006 06:47:19 PM
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