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2019/06/13
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カテゴリ: こ こ ろ




Rおばちゃん




母方のおばあちゃんが死んだ時だったと思う。

母は書道の先生の資格を持っているので、家には書道の道具がいつでも出しっ放しになっていて、私と妹は墨の香りの中で育った。

更に仏壇もあり、毎日朝と晩におばあちゃんか母かどちらかが読経していたので、線香の香りも馴染みあるものだった。




おばあちゃんの骨を納骨する時に、「写経」も一緒に奉納しようか、という話になった。

その時私はまだ小学生だったが、書道の筆を持つこともできたし、漢字そのものも毎日見ているものだから、母のマネをしてむしろ楽しそうだから書きたい!と思った。

漢字がよくわからないものだからたっぷりと時間はかかったけれど、正座して、墨汁を付けて、般若心経の見本を下に敷いてただただ黙々と書き写す作業は、私にとってはとても意義のあるもののように思われた。

母も書き、私も書いた。

さすがに3つ下の妹は書けなかったので、妹が2つまとめて奉納する役になった。






私の隣に、Rおばちゃんというおばちゃんがいた。

「尚ちゃん写経したの?」

「うん!写しただけやけど」

「写経は写すだけのものよ」




幼いなりに、このRおばちゃんの一言がどうも気にかかった。

確かに慣れない筆で写しただけではあったけど、私は心を込めて一筆一筆おばあちゃんのために書いたつもりだったし、我ながら上手にできたと思っていた。

それを写すだけって、もう少し幼い子供の心を与して褒めてほしかったのである。




そもそも、以前から直感的にこのおばちゃんとは反りが合わないと感じていた。

キリスト教の洗礼も受けていて、それを度ある毎に自分は神への信仰心が熱いと吹聴する人だったが、私にはそういう態度が生理的にいけ好かなかったのである。

この些細な出来事を誰に言うでもなく心のうちに秘めたが、なんか嫌い、という理由をその時幼いながらに理解したのだった。




ということを、なぜかフッと今思い出した。





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最終更新日  2019/06/13 07:20:14 PM
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