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世に出て成功するには、学力以外にも重要な諸要因があるということについて以前述べたことがありますが、もちろん今の学校の知識教育も重要です。決してないがしろにしていいと言っているのではありません。
何年も前に、受験勉強緩和のためにゆとり教育が実施され、その結果学力低下が問題となりました(その後何度も見直しされていますが)。また受験勉強に付随した偏差値教育もやり玉に挙げられたりしました。
子供に厳しい受験戦争をさせ、子供同士に差をつけるのはかわいそうだという優しさからとられた措置でしょうが、これは真の優しさとは違います。
単なる甘やかしに過ぎないと思います。このままでは、国力は衰え堕落への道が始まるのではないでしょうか。
本物の優しさは長期的観点から人や国を生かそうとするものです。
本物の優しさにはそうした知恵があります。
何十年も受験勉強をしろと言っているわけではありません。頭脳が柔軟な若い一時期をやりたいことを我慢して勉強に集中するのも意味があるものと思われます。
社会に出てから数学、英語等は直接には仕事に役には立たないかもしれませんが、受験勉強の経験は仕事に役立ちます。
受験勉強というものは、限られた期間内に一定以上の分量を消化し学力をつけなければなりません。
従って、この経験は社会人となってからも仕事を能率よく仕上げるということに生かされてきます。
また筋道立った合理的判断を下せるようにもなります。
このように受験勉強の経験は仕事がよくできる一要因になるわけです。
仕事がよくできてこそ、世のため、人のために貢献できます。
また、ゆとり教育は受験勉強の緩和にはなっていないという報告もあります。
どういうことかというと「ゆとり教育により、学校で反復学習をあまりやらなくなったため、昔にくらべ子供たちの基礎学力が低下した。
全体の学力が下がっているので受験や進学の難易度自体は変わっていない。
つまり、受験や進学は、同世代との相対的な比較なので、皆が下がっている場合には、同じような難しさで推移していく」というわけです。
アメリカの小学校では株式等の投資の仕方を教えるところがあるそうですが、早すぎるのではないでしょうか。
そんな人生の本道から外れたようなものは大人になってからやればよいでしょう。
そんなことより、昔の言葉でいえば、読み、書き、ソロバン等の基礎学習を徹底させ、また正しい職業観や人生観等を教える方が先だと思います。
(本テーマ完)