アレ、ときどき遥人　鼓動を鳴らせ。

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2010.01.25

『おとうと』'６０・日

テーマ：ＴＶで観た映画(3922)

カテゴリ：映画　オ

あらすじ

厳格な父と病気がちの継母は小言ばかりで、碧郎は
そんな家庭の雰囲気に反発するかのように騒動を起こし
姉のげんを困らせていたが・・・。

感想
もうすぐ公開となる吉永小百合主演
山田洋次監督の作品

の

元ネタ

こちらの監督は、『映画女優』

の市川崑で
原作は、幸田露伴の娘の幸田文の小説。

郷ひろみと浅茅陽子の映画

や
斉藤由貴と木村拓哉のドラマ

等
何度かリメイクされています。

それから、撮影は『鍵』

の宮川一夫で
世界中の映画界に影響を与えた銀残し
という手法を、初めて使った作品だそうだ

出演は、『かあちゃん』

の岸恵子
川口浩探検隊

の川口浩
「前略おふくろ様」

の田中絹代
『夏目漱石のこころ』

の森雅之
『不毛地帯』

の仲谷昇
『黒い十人の女』

の岸田今日子。

ネタバレ感想

喋り方してるのが無理があり過ぎて
最初は、この映画ないわって思ったけど
岸惠子演じるげんが、理想の姉って感じで
凄い魅力的やったんと、めっちゃムカつく
クリスチャンの継母がエエ味出してたんで
次第に、のめりこんで観れた。

意地悪な継母に耐え、ダメ弟に振り回されて
それでも懸命に家族の為に尽くす姿が美しかったな。

「足が太いから
　遅くなったんじゃねぇや
　訳があったんだ
　ばっきゃろー」

それでいて、乱暴な言葉づかいというギャップも良い（笑）

あの継母はリューマチやからって、げんに
頼りっきりで、それでいて文句だけ言うなんて（怒）

岸田今日子演じる田沼夫人と、ヒソヒソと
陰口を言ってるとこ、怖かったよな(^_^;)

そんな継母を見て見ぬふりしてた父親も
ムカつくと思ってたら、ようやく重い口を開き
子供達の擁護をしてくれたが

「食べる事や靴ひも
　そんな小さな事
　神様におすがりしなければ」

おばはん、聞く耳なしか（笑）

馬を骨折させた事に落ち込む碧郎

「可哀想な事したな～
　馬より役に立たない人間だよ」

「健全な女だから分からない
　つまらなさや、しみったれ加減が」

やがて、病気に冒され、碧郎は入院する。

本当の病名を隠している姉に、鍋焼きうどんを
一緒に食べようと言うと、一瞬、間が開いたので
碧郎に「うつるから無理」と言われ、げんは
「うつるもんか」と食べようとすると

「こんなにしてもらって
　まだ試そうという根性の方が、みみっちい
　ありがとう姉さん」

不自由な体で病院にやってきた母に対し

「動けないのが１番つらいよ
　母さんも気の毒だ」

「私よりもイエス様の方が先に
　あの子を救ってくださった」

涙する継母(^_^;)

「しみじみと生きてる有り難みが
　分かるような気がする
　誰も皆、良い人ばかり
　今ごろ気がつくなんて遅いやね」

碧郎は、まるで人が変わったかのように
感謝の言葉の数々を語り始めるけど
それまで散々迷惑かけてた分の
ギャップがあるから、余計泣けるねんな。

碧郎が死に、げんは倒れてしまう。

「お母さん休んでて下さい」

と言って立ち上がったところで、終わりかよ！？

シュールな終わり方やな(^_^;)

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