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2010.03.28

『ラースと、その彼女』'０７・米

テーマ：ＴＶで観た映画(3819)

カテゴリ：映画　ラ行

あらすじ

でも、人一倍優しくて純粋な心を持っている。
そんなある日、同じ敷地内に住む兄夫婦に、ラースが
「彼女を紹介するよ」と言って連れてきたのは
等身大のリアルドール、ビアンカだった・・・。

感想

アカデミー賞脚本賞
ゴールデン・グローブ
男優賞
(コメディ／ミュージカル)
ノミネート

エリカ様、腰パン王子、野○村監督ｅｔｃ．

はみだした人間を
徹底的に叩く

優しさを失った
今の日本人に
必要な映画？

この映画を一言で言うと

大人の人形ごっこ

別に、やらしい映画ちゃいますよ

良い大人でも、フィギュア好きとか
テディベア好きとかは、今どき珍しくないですが
その幼児性を極端にしたのが
この作品の主人公ラースって訳です。

おもいっきり引くこと間違いなしのキャラですが
演じるのがハンサムな『きみに読む物語』

の
ライアン・ゴズリングなので、少し緩和してます

共演は、『Ｄｅａｒフランキー』

のエミリー・モーティマー
『幸せのポートレート』

のポール・シュナイダー
『サムサッカー』

のケリ・ガーナー
『それでも恋するバルセロナ』

のパトリシア・クラークソン。

のクレイグ・ギレスピー。

『ラースと、その彼女』公式サイト

ネタバレ感想
マウスでクリックしながら、なぞって下さい。

貰った花を放り投げるラース（笑）

ネットで知り合った彼女と紹介されたのが
ラブドールで、兄夫婦は呆然(^_^;)

変態度を若干でも和らげようという意図で
ビアンカは信仰心が篤いという設定にして
兄夫婦の家に預けるようにしたんやろうな。

ブラジルとデンマークのハーフの宣教師で
看護師の資格を持ってるって、設定が細かい（笑）

長旅のビアンカの為という名目で
病院にラースを連れて行くと、先生は
話を合わせるようにと指示をする。

弟の事を考えずに自分勝手に生きてきた兄は
母性本能でまくり（笑）の妻の意見もあり
渋々、従うことに。

幸いな事に、親切で優しいラースは、町の人みんなに
好かれてたので、ビアンカをラースの彼女として接してくれた。

しゃべれない女は理想的、いい男に目移りしない
と意外にも好意的に受け入れられるビアンカ(^_^;)

身重な体で、車の前に飛び出したりして、なにかと
ラースを気遣ってくれたカリンを、これ以上心配させて
自分を産んで死んだ母親みたいにならないように
彼女を作って安心させなければと思うものの
ラースは人に触られると痛いと感じる為
ラブドールが彼女という妄想に走るしかなかったんやね。

でも、そのせいで、逆にカリンの負担は増えたけど(笑)

「早く普通になりたがってる」

出産により母親が死んだ事など、ラースと共通点の多い
ビアンカの言葉は、ラースの言葉でもあるんやね。

母親を知らず、人間嫌いの父親との暮らしが
未発達な大人ラースを形成したみたいやな。

偶像崇拝は神を冒涜してると言う意見を一蹴し
グルナー夫人は、仕事やボランティアで
ビアンカを自立させる事で、本当の恋愛の煩わしさを
ラースに擬似体験させて、大人へと成長させていく。

ラースは次第に、他の男を付き合う
マーゴが気になって仕方なくなってしまう。

フィギュアを隠した仕返しに傷つけられた
マーゴのテディベアに、ラースが心臓マッサージ
人工呼吸する場面は、ええな。

２人はボウリングに行き、ラースは隣のレーンに
ガーター（笑）しながらも、良い雰囲気になるが
愛する人を裏切らないのが大人という訳で
素手で握手し合って別れる２人。

それよか、なんでプロでもないのに、みんな
グローブ持ってんの？（笑）

必要なだけ妄想は続くと先生が言ってたが
マーゴと付き合う予行演習の役割を終え
ビアンカは死を迎えた。

成人になるための儀式であるビアンカの葬式を
終えたラースは、すっかり大人の雰囲気があり
マーゴをリードして、ハッピーエンド。

現実では、異質なものに対し排他的やけど
もう少し温かく受け入れる勇気を持つべきって事やね。

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