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2012.02.17

『ラスト・ターゲット』'１０・米

テーマ：ＴＶで観た映画(3824)

カテゴリ：映画　ラ行

あらすじ

連れの女と雪原を歩いているところを狙撃される・・・。

解説
原題は『The American』で、アメリカ映画の題名って
素っ気なさ過ぎるところがあるよな

デビュー作『コントロール』

で
カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞した
アントン・コルベインの作品で、２０００万ドルと

低予算ながらも
全米ＮＯ１ヒット

アメリカで有名な映画評論家のロジャー・エバートは

２０１０年
ベスト８位

『キッズ・オールライト』、『ゴースト・ライター』より
優れてると評価した

主演の『フィクサー』

のジョージ・クルーニーは
あまり評価される事のないＳＦやホラー作品の為の賞である
サターン賞で、主演男優賞にノミネートされた。

それから、ホラー映画賞にもノミネートされたんですが
この作品も含めた他の候補作品が、『モールス』
『ウルフマン』は兎も角として、『ブラック・スワン』
『キック・アス』、『シャッターアイランド』って
殆どホラーちゃうやん

アポロニア役のシモネッタ・ステファネッリの娘で
『恋するショコラ』のヴィオランテ・プラシド
共演に、『ヒットマンズ・レクイエム』のテクラ・ルーテン
『ピエル・パオロ・パゾリーニ／ソドムの市』

のパオロ・ボナチェッリ
『シスタースマイル　ドミニクの歌』

のヨハン・レイゼン
『愛ではないすべて　貞節は欲望の怠慢。』のイリナ・ビョークルンド
『愛の勝利を　ムッソリーニを愛した女』のフィリッポ・ティーミ
『４月の涙』

のサムリ・ヴァウラモ。

この作品のもう１人の主役と言えるのが
イタリア中世の町アブルッツォ。

美しい景色なのは当然のこと、３００人以上の死者
６万人以上が家を失ったラクイラ地震の経済復興を
助けたいという想いで、ロケ地に決定したらしい。

『ラスト・ターゲット』公式サイト

ネタバレ感想
マウスでクリックしながら、なぞって下さい。

パヴェルが裏切ってるのも、マチルダに渡した銃に
細工されてたのしても、意外性に乏しかったけど
ヒロインにしては微妙（笑）だったとはいえ
冒頭の女性が、あっさり殺されたのは少しだけ
意外だったな。

セルジオ・レオーネの『ウエスタン』が登場したが
監督は西部劇をイメージして作ったらしい。

言われた町ではない所に身を隠し、携帯を捨てたのは
ジャックはパヴェルを疑ってたのか、それとも
マチルダ同様に職業柄、用心深かっただけなのかな。

依頼通りの銃を作り、マチルダが試射する場面は
警察を撹乱させる為のワインを飲もうとしてたくらい
リラックスしてたマチルダに対し、緊張しっぱなしの
ジャックが少し笑えた(^_^；

職人の手で、芸術家の手ではないと言った神父は
息子が怪しい職業をしてるせいか、職業柄なのか
エドワードと名乗る男が、カメラマンではない事を
見抜いて告解を迫るが、ジャックは拒否する。

クララがいないと帰っちゃうなんて、前の女が死んで
間もないのに、もう別の女に惚れたんか(^_^；
快楽を求めに来てるのであって、与える為じゃないと
演技するなと言うジャックだが、自分は出来れば
演技してもらいたい派やな（笑）

「他の女とは寝てない」

なんて、クルーニーの顔で言われたら
クララが本気になるのも当然かな。

プライベートのクララに会ったジャックだが
あくまでも客としての立場で、いつもの場所で
と言うが、商売抜きで会いたいクララに
忘れたと言われたので、新しい場所で待ち合わせる。

殺し屋のスウェーデン人にバレないように
靴脱いで殺そうとするが、バレてしまうものの
バイクで追いかけて、始末した。

クララのバッグに銃を見つけたジャックは
お気に入りの川で始末するつもりだったが
クララが殺すつもりなら、いくらでもチャンスが
あったんだし、売春婦殺害の記事は自分も
読んでたんだし、考えれば分かるやろ(^_^；

子供のバスに助けられたジャックは、周りを
警戒して、聖体行列で待ち合わせたクララを
探すが、あっさりとクララに背後を取られる（笑）

「足を洗う」

死亡フラグＮＧワードを口にしたジャックは
パヴェルと相討ちで、クララの待つ川まで
辿り着いたものの、力尽きて死亡する。

鳴り響くクラクションの中、カメラは上を向き
ミスター・バタフライが旅立った事を表現する
綺麗なラストシーンやったな。

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