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August 20, 2025
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愛天堂のAMスーパーラジオキット [K-7613Z]は面白いキットで、
実はよく似た 
何が違うのか?調べてみたらほとんど変わらない。
でも、基板をよく見るとXはイヤホンジャックの部分が無い!

何故か?実はK-7613Zのイヤホンは2.5mmタイプなのである。
昔は2.5mmタイプのイヤホンはよく使われていたが、最近はどこにも売っていない。
なので、Xの方は素直にイヤホンをあきらめたのである。
いや、3.5mmのイヤホンジャックを付ければ良いのでは?
実は穴の位置とボリュームの位置の関係で、
PJ-307のような普通の3.5mmのイヤホンジャックは狭くておさまらない。
なので諦めたのだと思う。
まぁ無理して新しい基板を設計するのは大変だと思う。

でも僕は耳が悪いし、我が家はマンションなのでスピーカーは使えない。
なので僕は縦長の3.5mmタイプのイヤホンジャックを取り付けた。
ただ、このイヤホンジャックは古いので現在同じ物は売っていない。


写真はOSC出力をICの5番ピンから取って周波数のカバー範囲を調整している所。
この段階で重大事件が発生した。

実はこの基板は最初の写真を見ると分かるようにK-7613Xに比べると古くて弱い。
あまりいじくっていたせいで、銅箔がはがれて、イヤホンへの配線が銅箔から抜けていた。
ただ見た目では分からず、最初は何が悪いのかが全然分からなかった。
こういう時は「シグナルインジェクター」が活躍する。

シグナルインジェクターは簡単に言えば無安定マルチバイブレーターで、
矩形波を発生する発振器なのだが、
矩形波はフーリエ解析すると無数の高調波を含んでいる。
その為に出力は低周波では基本波そのままで信号源として使えて、
高周波部分では無数の高周波成分が高周波信号源(言ってしまえばノイズ)として使える。
これを上手く使えば故障点が分かるのである。

信号の最終出力を例えばスピーカー(やイヤホン)から聞いて、
信号源をスピーカー(やイヤホン)から順番に源流にさかのぼって行けば、
聞こえる所までは正常で、聞こえなくなった所の直後が故障回路である。
なので、今まで聞こえていたのが聞こえなくなった場合などは、故障点を調べるのに重宝する。

シグナルインジェクターの回路図はこんな感じ。


ただ電気的な部分よりも、いかに使いやすい形にするかが苦労する。
特に電源から長い電源線が出ていたら邪魔でしょうがないし、
細かい部分に差し込むので細い出力端子が必要になる。
なのでこんな感じで作っている。


写真にも書いたけれど意外に重要なのは測定端子の加工である。
すぐに錆びる。錆びて接触が悪くなると使いにくい。
なので、僕は半田メッキをしている。
これの出力波形はこんな感じ。


発振器と言えば普通はきれいな矩形波の方が理想的なんだけれども、
シグナルインジェクターとしては汚い方が高調波成分が多いので使いやすい。

普通の人、耳の良い人ならばこれを使って各所に信号を入力して、
スピーカー(又はイヤホン)から音が聞こえなくなる所が見つかれば良いのだけれども、
僕は耳が聞こえないので仕方ないのでオシロをスピーカーに並列につなぐ。
そしてこのK-7613Zの場合はICの足の部分が測定端子を差し込みやすいので、
回路図を見ながらチェックして行く。

特に重要なのは、
12番ピン=スピーカーの直近=ここで聞こえなければC4が悪い。

まずは12番ピンを見るとこんな感じ。


波形がメチャメチャなので、心配したが、奥さんに聞いてもらうと音としては同じらしい。
実はこれは予想可能なことで、
出力をインピーダンスの低い所につないだせいだと思う。
まぁ奥さんがOKをくれたので次に行く。

次は14番ピン。


ここはIF(中間周波数)の最終段で検波前の部分。
なので、周波数を見ると元々のシグナルインジェクターの出力周波数に近い。
そして結構な出力が出ている。
ここに信号入力したら、検波によって多少信号は弱まるけれども、
ここの後ろの低周波増幅段で大きく増幅するので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。
ちなみにここならば、僕でも音が聞こえる。

次は2番ピン。


ここはANTからの入力とOSCで発振した両方の電波が混合されたあと、
つまりIF(中間周波数増幅段)の入口の部分。
本来ならばIFTにより455kHzしか通らないはずなんだけれども、
矩形波にはその辺の高調波も含まれているので、
それが信号として増幅されてスピーカーに流れる。
ここも僕の耳でさえも聞こえる。

最後は6番ピン。


ここはバーアンテナからICへの入力部分。
つまりここに信号を入力して音がすれば(放送局の電波が受信できるかは別として)、
ラジオとしては半分は大丈夫な状態。
ここにシグナルインジェクターの出力を入力して音が聞こえるならば、
ダメなのはOSC回路部分である。
つまりOSCがちゃんと必要な電波を発振していないので、455kHzが発生せず、
ラジオとして機能していない(残り半分がダメ)状態である。
まぁ、OSCが機能しているかいないかは、
ICの5番ピンからOSCでの発振出力が出ているので、
ここを調べれば分かるのではあるけれど。

こんな感じなのでシグナルインジェクターを上手く使えば、
ラジオのどこが故障しているかが簡単に分かるのである。
原理さえ理解できれば、他の電気機器例えばオーディオアンプなんかにも使える。
オーディオアンプでも要は音が出なくなったら、その直後の回路がダメなのだから。

そんなかんじなので、愛天堂のK-7613Zは無事に動いています。






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最終更新日  August 20, 2025 11:34:45 PM
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